シュリカンド(Shrikhand)のレシピをご紹介します。
シュリカンドとは、インドの伝統的なスイーツのこと。
インド西部のグジャラート州やマハラシュトラ州で特に人気があり、結婚式などのおめでたい日によく作られるデザートです。
シュリカンドは、水切りしたヨーグルトをベースに、カルダモンやサフラン(下の写真)などで風味付けするのが特徴です。
インドでも貴重な香辛料で、特別な日の料理に使われることが多いようです。
シュリカンドの仕上がりは、ほんのりとしたクリーム色。
サフラン色に染まったヨーグルトに、砕いたピスタチオを散らし、カルダモンをふりかけていただきます。
サフランは、日本ではやや入手しにくいので、お好みでなしで作ってもOK。
また、本場のシュリカンドはかなり甘いですけど、今回のレシピは甘さ控えめになっています。
「シュリカンド」のレシピです。
材料
プレーンヨーグルト※ | 250g |
砂糖 | 大さじ2 |
サフラン | 8〜10本 |
ピスタチオ | 適量 |
カルダモンパウダー | 少々 |
- 市販の水切りヨーグルト(ギリシャヨーグルト)155g程度を使ってもOK。
作り方
- ヨーグルトを一晩かけて水切りする。(ザルの上にキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトをのせて、ラップをして冷蔵庫に一晩入れる。)
- ヨーグルトにサフランを加え、ラップをして冷蔵庫に一晩入れる。
砂糖を加え、よく混ぜる。 - 器に盛り、砕いたピスタチオを散らし、カルダモンを振ったらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、ヨーグルト(250g)を一晩かけて水切りします。
ヨーグルトの水切りの手順は、次のとおりです。
ボールの上にザルをのせ、キッチンペーパーを敷きます。
そして、その上にヨーグルトをのせます。
あとは、ラップをして冷蔵庫に一晩入れるだけです。
甘みを補ってそのまま飲んでもいいですし、スープにしても美味しいです。
ギリシャヨーグルトは、あらかじめ水切りされているので、そのまま使えます。
酸味のあるヨーグルトがおすすめ
ちなみに、インドでは、ヨーグルトは、ターリーやミールスといった定食には必ずついてきます。
このシュリカンドも、そうした酸味がしっかりしたヨーグルトを使った方が美味しく仕上がります。
【工程2】
ヨーグルトを水切りしたら、サフラン(8〜10本)を加え、ラップをして冷蔵庫に一晩入れます。
続いて、砂糖(大さじ2)を加え、よく混ぜます。
【工程3】
最後に、砕いたピスタチオを散らし、カルダモンパウダーを振ったら完成です。
カルダモンとサフランの上品な風味が、甘酸っぱいヨーグルトと絶妙にマッチしますよ。
サフランを使ったインドのデザート
このシュリカンドというスイーツは、サフランの風味と色をいかして作るのが特徴の1つですが、インドには、サフランを使ったデザートが他にもいろいろあります。
きれいなサフラン色が目を引くデザートで、インドのカッテージチーズ「パニール」で作ったスポンジ状の柔らかいお団子を、サフラン風味の濃厚な味わいのミルクソースでいただきます。
インド人とサフラン
サフランは、インド人にとって、とても馴染みのある植物です。
インドの国旗に使われているオレンジ色は、サフランイエローと呼ばれるもので、ヒンドゥー教を表す色として使われています。
ちなみに、緑色はイスラム教を、白色は平和を表しています。
また、ヒンドゥー教で使われる布もサフランイエローが多いです。
サフランは、多くの日本人にとってはあまり馴染みがないと思いますし、また、食べると少しクセもあります。
ただ、せっかくインドのスイーツを手作りするのなら、これを機にサフランを試してみるのもおすすめです。
今回のレシピはサフランなしで作っても美味しく仕上がりますが、サフランを入れることで、本場インドの味にグッと近づきますよ。
ところで、当サイトでは、現地インドでの経験をもとに、インド料理やインドの観光スポットについて別記事で詳しく解説しています。
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