インドの定番料理、ダル(ダール)のレシピをご紹介します。
スープ風の豆カレーの作り方です。
ダルは、本場インドでは、日本で言う味噌汁のようなポピュラーな家庭料理。
マイルドで優しい味わいが魅力です。
スパイスが苦手という方でも親しみやすいですよ。
ダルとは
インドでは、豆の総称を「ダル(Dhal)」と言います。
そして、豆を挽き割りにしたものも「ダル」。
さらに面白いことに、そうした豆でつくったお料理も「ダル」と呼びます。
同じ名前ばかりでややこしいですけど、その曖昧さが何だかインドらしいです。
ちなみに、「ダル」を使ったスープ状のカレーは、日本では「ダルスープ」と呼ばれることもあります。
ダルに使われる豆
皮なしのひき割り緑豆。
イエロームングダルです。
ちなみに、グリーンを使うと、まったく違う味と食感に仕上がります。
皮の食感が加わってやや食べにくいので、黄色い方がおすすめです。
ダルに使われるスパイス
また、使用する香辛料も、比較的人気のある4種類を揃えてみました。
そこから時計回りに、コリアンダーパウダー・ターメリック・クミンシードと並んでいます。
人気インド食材店のインド人オーナーさんから伺った話によると、ダルには最低でも4種類のスパイスを使用するのだそうです。
中でも、上の組み合わせが最もよく使われるとのことでした。
ただ、もし全部揃えるのは大変という場合には、クミンシードとターメリックだけで作るのもありだと思います。
ダルのレシピ
それでは、「ダル(ダルスープ)」のレシピです。
材料
ムングダル(皮なしひき割り緑豆) | 100g |
玉ねぎ | 1/6個(30g) |
にんにく | 1/3かけ |
生姜 | 1/3かけ |
水 | 600ml |
バター※ | 15g |
塩 | 小さじ1/2強〜小さじ3/4程度 |
ターメリック | 小さじ1/3 |
クミンシード | 小さじ1/3 |
コリアンダーパウダー | 好みで小さじ1/3 |
チリペッパー | 好みで少々 |
※サラダ油(大さじ1と1/3)で代用可。
作り方
- 玉ねぎ・にんにく・生姜をみじん切りにする。ムングダルをきれいに洗い、ザルに上げる。
- ムングダル・水・ターメリックを鍋に入れ、火にかける。沸騰したら弱火にし、たまにアクを取りながら20分ほど茹でる。
- フライパンにバターを熱し、弱火でクミンシードを炒める。パチパチして香りが立ったら、玉ねぎ・にんにく・生姜を加え、玉ねぎが薄く色づくまで炒める。
- 3を2に加え、コリアンダーパウダー・チリペッパー・塩で味を整えたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
まず、玉ねぎ(1/6個:30g)・にんにく(1/3かけ)・しょうが(1/3かけ)をみじん切りにします。
玉ねぎのみじん切り
にんにくのみじん切り
しょうがのみじん切り
そして、ムングダル(100g)をきれいに洗い、ザルに上げます。
次に、ムングダル・水(600ml)・ターメリック(小さじ1/3)を鍋に入れ、火にかけます。
沸騰したら弱火にし、たまにアク(白い泡)を取りながら20分ほど茹でます。
続いて、フライパンにバター(15g)を熱し、弱火でクミンシード(小さじ1/3)を炒めます。
インドでよく使われるバターオイル「ギー」の代わりに、ここではバターを使います。
お好みでサラダ油(大さじ1と1/3)を使ってもOKです。
クミンがパチパチして香りが立ったら、玉ねぎ・にんにく・しょうがを加え、玉ねぎが薄く色づくまで炒めます。
最後に、フライパンの中身を鍋に加え、コリアンダーパウダー(好みで小さじ1/3)・チリペッパー(好みで少々)・塩(小さじ1/2強〜小さじ3/4程度)で味をととのえたら完成です。
塩の量は、水の蒸発量によっても変わってきますので、分量を目安に微調整してください。
玉ねぎをじっくりと炒めてから加えることでコクが大幅にアップします。
優しいながらも深い味わいのダルスープですよ。
ところで、当サイトでは、現地インドでの経験をもとに、インド料理やインドの観光スポットについて別記事で詳しく解説しています。
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