
世界一美味しいカルボナーラのレシピをご紹介します。
イタリアンのプロ・小林幸司シェフが考案した、カルボナーラの人気レシピです。
小林シェフは、イタリア料理の名店「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」のオーナーシェフをされている方。
小林シェフは、このカルボナーラについて、「世界一美味しい」とおっしゃっています。
生クリームなし牛乳なしでパスタソースを作る本格レシピになっていて、卵や粉チーズなど、日本で容易に手に入るものだけを具材にして、本場イタリアの美味しいカルボナーラを作ります。
また、作り方はとても簡単で、初心者でも失敗しないレシピになっています。
調理時間は、トータルで17分ほどです。

世界一美味しいカルボナーラのレシピです。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
材料
ベーコン | 15g |
卵(Sサイズ) | 1個 |
粉チーズ | 30g |
にんにく | 5g |
オリーブオイル | 大さじ2 |
黒こしょう | 適量 |
塩 | 適量(※) |
パスタ(2ミリ) | 90g |
- 塩の量は下の説明を参考にしてください。
作り方
- 卵は室温に戻しておく。ベーコンは5ミリ角に切り、にんにくはみじん切りにする。
- オリーブオイル(大さじ1)とベーコンをフライパンに入れて炒める。
ベーコンの脂身が透明になったらにんにくを加え、にんにくがカリカリになるまで炒める。 - 粉チーズをボールに入れ、中央に仕切りを作り、その両サイドに卵と2をそれぞれ入れる。(下の写真参照)
- 鍋に湯を沸かし、塩を加え、パスタを袋の表示時間通りに茹でる。
茹で上がったらザルに上げ、水気を切る。 - 4のパスタを3の上に覆いかぶせるように入れ、10秒ほどそのままにして具材を蒸す。
全体をよく混ぜ、皿に盛る。オリーブオイル(大さじ1)と黒こしょうをかけたら出来上がり。

【工程1】
まず、卵(Sサイズ1個)を室温に戻しておきます。
そして、ベーコン(15g)を5ミリ角に切り、にんにく(5g)をみじん切りにします。
ちなみに、ベーコン15gは1枚弱くらいで、にんにく5gは1かけ程度です。
ベーコンは細かく切る
ベーコンは細かく切ります。
ベーコンを使うと燻製臭が邪魔になるので、なるべく小さくカットして、燻製の風味を感じにくくします。
ちなみに、本場イタリアのカルボナーラは、ベーコンではなく「グアンチャーレ」や「パンチェッタ」といった豚肉の塩漬けを使って作るので、燻製臭はありません。

【工程2】
次に、オリーブオイル(大さじ1)とベーコンをフライパンに入れて炒めます。
そして、ベーコンの脂身が透明になったらにんにくを加え、にんにくが少し色付いてカリカリになるまで炒めます。(上の写真)

【工程3】
続いて、粉チーズ(30g)をボールに入れ、中央に仕切りを作り、その両サイドに卵(Sサイズ1個)と炒めたベーコンをそれぞれ入れます。
粉チーズで仕切りを作る理由
粉チーズで仕切りを作る理由は、炒めたベーコンが卵に触れることで、卵に少しでも火が入ってしまうのを防ぐためだと思われます。
このカルボナーラは、ソースをなめらかな食感に仕上げるために、卵をフライパンで加熱しません。

【工程4】
次に、パスタを茹でます。
鍋に湯(適量)を沸かし、塩(適量)を加え、パスタを袋の表示時間通りに茹でます。
茹で上がったらザルに上げ、水気を切ります。
塩の量は、パスタに下味を付けるような感覚で、少し多めにします。
使用量はお好みですが、小林シェフは、1リットルの湯に対し、小さじ4の塩を使うそうです。
パスタは表示時間通りに茹でる
また、パスタの茹で加減は、アルデンテ(髪の毛の細さ程度の芯を残して茹でること)ではなく、表示時間通りを目安に、芯が無くなるまでしっかり茹でます。
茹で上がったパスタはこの後一切加熱しないので、この段階で中まで完全に火を通します。
小林シェフによると、パスタは芯が無くなるまで茹でた方が、味が染みて美味しいそうです。
なおパスタの太さは、ソースが絡みやすくなるという理由で、少し太め(2ミリ)がおすすめとのことです。

【工程5】
茹で上がったパスタの水気を切ったら、卵が入ったボールに覆いかぶせるように加えます。(上の写真)
そして、10秒ほどそのままにして、パスタの下にある具材を余熱で蒸します。
卵だけでなめらかに仕上げる
このカルボナーラは、生クリームや牛乳は一切使いません。
卵本来の風味を薄めずに最大限いかすためで、卵だけでソースのなめらかさを出します。
ソースをとろとろに仕上げるために、卵はフライパンで加熱調理せず、他の具材と一緒にボールに入れます。
そして、茹で上がったパスタの余熱で軽く火を通します。

最後に、全体をよく混ぜます。

パスタを皿に盛り、オリーブオイル(大さじ1)を回しかけ、黒こしょう(適量)を振ったら完成です。

塩気のしっかり効いた濃厚な味わいのカルボナーラが出来ます。
ソースはとろとろで、パスタはもっちりとした歯応えがあり、食べ応えがあります。
お味の方は、卵よりもチーズの風味の方が際立っています。
チーズの存在感がとても強いので、使用するチーズの塩気や味によってだいぶ印象が変わってきます。
私は普通の粉チーズを使って作りましたが、パルミジャーノ・レッジャーノを削って使うと、より本格的な味になると思います。
また、レシピ通りに作ると塩気がしっかり効くので、お好みで調整すると良いと思います。
私は、小林さんのおすすめの分量の塩を使ってパスタを茹でましたが(1リットルに対して塩小さじ4)、もう少し塩気が弱くても良いと思いました。
ただ、塩味は意外と好みの幅が広いですし、使用するチーズによっても変わってきますので、お好みの量を見つけてみてください。
このカルボナーラは、シンプルで分かりやすく、初心者でも失敗しようがないので、とても素晴らしい家庭料理のレシピだと私は思います。
ところで、当サイトでは、イタリアンのシェフが考案した生クリームも牛乳も使わない本場イタリア風のカルボナーラのレシピをあともう1品紹介しています。

参考程度に、奥野シェフのレシピにも少し触れたいと思います。
このカルボナーラは、小林シェフのカルボナーラよりも卵が主役と思える味に仕上がります。
ただ、最後に卵を加熱調理する工程があるので、小林シェフのレシピの方が、だれにでも失敗せずに作れると思います。
リンク先も是非ご覧ください。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」2018年1月11日放映)