なすそうめん(茄子そうめん)のレシピをご紹介します。
焼いたなすをだしで煮て、旨みをしっかり含ませた、風味豊かな温かいそうめんです。
金沢をはじめ北陸で親しまれてきた郷土料理をベースに、落ち着いたやさしい味わいに仕上げました。
あっさりとしていて暑い夏にも食べやすく、家庭で手軽に作れる本格的な温かいそうめんです。
材料
なす | 2本(160g程度) |
油揚げ(薄手のごく一般的なもの) | 1枚 |
そうめん | 2束(100g) |
塩 | 小さじ1/8 |
サラダ油 | 大さじ1 |
小ねぎ | 適量 |
水 ※ | 300ml |
顆粒和風だし ※ | 小さじ2/3 |
砂糖 | 小さじ1 |
生姜(すりおろし) | 小さじ1 |
醤油 | 大さじ1と1/2 |
みりん | 大さじ1 |
- 本場風にいりこだし300mlを使っても良い
なすそうめんのレシピ・作り方
油揚げを湯通しして切る
- ① 油揚げ(1枚)は熱湯をかけて油抜きをし、1センチ幅の短冊切りにします。
軽く湯をかけるだけでも、余分な油っぽさや匂いが減り、だしの旨みが引き立つすっきりした味わいになります。
なすに切り込みを入れて塩をまぶす
- ② なす(2本:160g程度)は、ヘタを落として縦半分に切ります。
皮面に厚さの半分くらいまで、斜めの切り込みを5ミリ間隔で入れます。 - ③ 加熱する直前に、なすの表面全体に塩(小さじ1/8)をまぶします。
塩をまぶすのは下味をつけて風味を引き締めるためで、まぶすタイミングは焼く直前がおすすめです。
水分が抜けすぎないので、なすのジューシーさや甘みも保てます。
なすを皮目から焼いてしんなりさせる
- ④ 鍋にサラダ油(大さじ1)を中火で熱します。
なすを皮目から入れ、両面をしんなりするまで3〜4分ほど焼きます。
さらに、皮の色も美しく保てます。
焼き目はつかなくてもOKで、だしが染みやすいようにしんなりさせるのが目的です。
油で炒めることで、なすの風味が引き立ち、つゆにコクも加わります。
油揚げを加えて軽く炒める

- ⑤ 油揚げを加え、軽く炒めます。
調味料を加えて煮る

- ⑥ 水(300ml)・顆粒和風だし(小さじ2/3)・砂糖(小さじ1)・すりおろし生姜(小さじ1)・醤油(大さじ1と1/2)・みりん(大さじ1)を加えます。
煮立ったら弱火にして、10分煮ます。
そうめんを硬めに茹でてしめる
- ⑦ そうめん(2束:100g)は別鍋で少し硬めに茹でます。
冷水でしめてぬめりを取り、水気をよく切ります。
茹で時間1分半の場合は、1分10秒ほどに短くするのがおすすめです。
ゆでたら時間をおかずに加えると、つゆを吸いすぎず、麺のコシも保てます。
そうめんを合わせて仕上げる

- ⑧ そうめんを鍋に加え、火を強めます。
再沸騰直前まで温めて、火を止めます。
なすそうめんの完成!

- ⑨ 器に盛ります。
刻んだ小ねぎを散らし、お好みで白すりごまや七味唐辛子を振ったら完成です。
暑い季節にも食べやすい、あっさりとしつつも味わい深い「なすそうめん」。
焼きなすの風味と、だしとなじんだそうめんの優しい味わいがよく合います。
ジューシーななすとだしの旨みが広がる一杯を、ぜひご家庭で楽しんでみてください。
よくある質問(FAQ)
伝統的ななすそうめんは、どんなだしで作りますか?
なすそうめんは、石川県の金沢をはじめとする北陸地方で、夏の家庭料理として親しまれてきた郷土料理です。
この地域では「いりこだし」や、「いりこ+かつお節」を合わせただしを使うのが一般的で、魚の旨みをしっかりきかせた、力強い味わいが特徴です。
一部では「かつおだし」だけを使う上品な仕立てもありますが、いりこだしの風味が家庭の味として広く根づいています。
今回のレシピでは顆粒和風だしと水を使っていますが、いりこだしに代えると本場の味わいにより近づけます。
なすそうめんはお盆の料理ですか?
金沢ではお盆に食べる家庭もあり、精進料理の一つとしても親しまれていますが、決してお盆限定ではありません。
夏の家庭料理として、暑い時期に食べやすい軽やかな料理として日常的に楽しまれています。
なすのアク抜きは必要ですか?
今回のレシピでは、なすを焼く直前に塩をまぶして下味をつける方法を採用しており、アク抜きは省いています。
苦みやえぐみが気になる場合は、水にさらしてから使っても構いません。
ただし、焼いてから煮る工程で気にならなくなることが多いため、アク抜きは必須ではありません。
そうめんは別添えにしてもいいですか?
伝統的ななすそうめんは、煮汁でそうめんを温めて一体感を出す食べ方が主流です。
ただし、つけ麺風に別添えにすると、麺のコシや風味を活かせます。
好みに合わせて盛り付けをアレンジしても問題ありません。
そうめんがのびないようにするには?
そうめんは固めに茹でたあと、冷水でしっかりしめ、茹でたらすぐに使うのがポイントです。
時間をおくとつゆを吸ってのびやすくなるため、仕上げ直前に加えて、再加熱は最小限にとどめるのがおすすめです。
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