スコッチエッグは、ゆで卵を肉だねで包んで揚げる、イギリス発祥の伝統的な料理です。
このレシピでは、本場らしい風味を大切にしながら、日本の家庭でも作りやすいようにバランスよく調整しています。
外側はこんがり香ばしく、切れば中はしっとり。
肉の旨みと卵のまろやかさが一体になり、満足感のある一品に仕上がります。
初めて作る方でも失敗しにくいように、包み方や揚げ方のポイントも丁寧にまとめています。
ご家庭で本格スコッチエッグを楽しみたいときに、ぜひお試しください。
材料
| 卵 | 4個 |
| 豚ひき肉 | 400g |
| セージ(ホール) | 小さじ1と1/2 |
| ナツメグ(パウダー) | 小さじ1/4 |
| 砂糖 | 小さじ1/2 |
| 塩 | 小さじ1 |
| 粗挽き黒こしょう | 小さじ1/4 |
| 薄力粉 | 約大さじ2 |
| 溶き卵 | 約2個分 |
| パン粉 | 約50g |
| 揚げ油(サラダ油) | 深さ4〜5cm |
スコッチエッグのレシピ・作り方
卵をゆでて準備する
- ① 卵(4個)を沸騰した湯に入れ、8分ほどゆでて半熟気味にします。固ゆでが好みなら10分が目安です。
茹でている間にときどき卵を転がすと、黄身が中央に寄りやすく、仕上がりがきれいになります。 - ② ゆで上がったら冷水に取り、殻をむいて冷まし、水気をよく拭き取ります。
ゆで卵の作り方は、リンク先で詳しく解説しています。
肉だねを作る
- ③ ボウルに豚ひき肉(400g)を入れ、セージ(小さじ1と1/2)を手で軽く砕いて加えます。
ナツメグ(小さじ1/4)・砂糖(小さじ1/2)・塩(小さじ1)・粗挽き黒こしょう(小さじ1/4)も加え、よく練り混ぜます。
手のひらに軽く粘りが出るまで2分ほど練ると、包みやすくなります。
粘りが強すぎると硬くなり、逆に足りないと包むときに割れやすくなります。(風味づけのコツはこちら)
卵を肉だねで包む
- ④ 肉だねを4等分し、それぞれを手のひらに広げてゆで卵を中央に置きます。
全体を均一に包み、隙間がないようにしっかりと閉じて丸く成形します。
継ぎ目をしっかり閉じて表面をなめらかに整えると、揚げたときに割れにくく、形がきれいに仕上がります。
衣をつける
- ⑤ 別に3つの皿を用意し、薄力粉(約大さじ2)・溶き卵(約2個分)・パン粉(約50g)をそれぞれ入れます。
肉で包んだ卵を、薄力粉→溶き卵→パン粉の順にまぶします。
スコッチエッグを揚げる
- ⑥ 鍋に揚げ油(深さ4〜5cm)を注ぎ、170〜175℃に熱します(衣を落としてすぐ泡が立つくらいが目安です)。
- ⑦ スコッチエッグを網じゃくしなどでそっと入れ、7〜8分ほど、全体がきつね色になるまで転がしながら揚げます。
20〜30秒ごとに転がしながら、全体が均一に色づくように揚げましょう。
スコッチエッグの完成!
- ⑧ 網の上に取り出して油を切り、2〜3分休ませてから切ると黄身が崩れにくくなります。
皿に盛り付けたら完成です。
お好みでピクルスや粒マスタードを添えるとよく合います。
温かいうちはサクッと香ばしく、冷めても味がなじんで美味しくいただけます。
ほんのり香るハーブに、肉の旨みと卵のやさしいコクが重なり合う、満足感たっぷりのスコッチエッグです。
味わいはもちろん、見た目にもインパクトがあり、主役のおかずとして頼りになる一品です。
ご家庭でちょっと特別な揚げものを作りたいときに、ぜひ試してみてください。
よくある質問(FAQ)
スコッチエッグは作り置きやお弁当に向いていますか?
スコッチエッグは、18〜19世紀の英国で携帯食として親しまれてきた料理で、冷めても美味しく食べられるのが特徴です。
本場では卵を固ゆでにして作ることが多く、持ち運びや保存に適した形で発展してきました。
このレシピでも、しっかり衣が付いて水分がにじみにくいため、お弁当や作り置きに向いています。
作り置きやお弁当にする場合は、本場にならって卵を固ゆでにすると衛生面でも安心で、切ったときに黄身が崩れにくく扱いやすくなります。
保存は、粗熱を取ってから冷蔵で2日ほどが目安です。
そのままでも美味しく、軽くトースターで温めると風味がさらに引き立ちます。
スコッチエッグが揚げている途中で割れてしまう原因は何ですか?
スコッチエッグが揚げている途中で割れる主な原因は、肉だねの厚みが不均一だったり、継ぎ目がしっかり閉じていないことです。
また、油の温度が低いと衣が油を吸って重くなり、破裂につながりやすくなります。
肉だねは均一の厚さに広げて継ぎ目を丁寧に閉じ、170〜175℃の油で揚げることで割れにくくなります。
(温度計がない場合は、170〜175℃の油の見極め方(菜箸を使った方法)を参考にしてください。)
さらに、油が浅いと加熱ムラが生じ、衣が部分的に膨張して破れる原因にもなります。
油は最低でも深さ4〜5cmを確保し、一定の温度を保ちながら揚げると、形を崩さずにきれいに仕上がります。
スコッチエッグを本場の風味に近づけるには、どんな香り付けが必要ですか?
イギリスでは、本来ソーセージの中身に使われる味付きのひき肉(ソーセージミート)で卵を包んで作るのが伝統です。
この風味を家庭で再現するには、セージ(必須のハーブ)とナツメグ、そして黒胡椒を少量加えるのが基本になります。
- セージ…豚肉の脂をすっきりさせ、英国らしい香りの核となる
- ナツメグ…ほんのり甘い香りが加わり、肉の甘みを引き出す
- 黒胡椒…全体の香りを引き締め、味の輪郭を整える
これらを豚ひき肉に均一に混ぜることで、ソーセージミートならではの香りが立ち上がり、本場に近い味わいになります。
さらに、この香り付けがゆで卵と合わさることで、黄身のコクがより引き立ち、肉の旨みと香りが一体となるのも大きな魅力です。
セージとナツメグの柔らかな香りが卵のまろやかさと調和し、シンプルながら奥行きのあるイギリスらしい味が楽しめます。
セージはパウダーを使っても良いですか?
セージパウダーでも作れますが、ホールタイプのほうが香りに立体感があり、味にメリハリが出てより美味しく仕上がります。
パウダーは香りが強く出やすいため、使う場合は量を少し控えめにし、小さじ1程度にするとちょうどよくまとまります。





















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