りんごを皮ごとすりおろして作る、りんごジャムのレシピをご紹介します。
りんごの加熱時間はたったの3分。
風味豊かで美味しいりんごジャムが、ものすごく簡単に作れます。
しかも、見た目も綺麗。
鮮やかな赤色が食欲をそそります。
レシピを考案したのは、福島県いわき市にあるフランス料理店「HAGI」のオーナーシェフ、萩春朋さんです。
萩さんは、ジャムの達人。
地元では「ジャムおじさん」の愛称で親しまれているそうです。
りんごジャムと言えば、りんごの味を活かすために、しっかりとした酸味のある紅玉が使われることが多いです。
酸味が弱くて甘みの強いりんごでジャムを作ると、砂糖の存在感にりんごが負けてしまうことがあるためです。
でも、このレシピなら紅玉以外を使ってもOK。
皮ごとすりおろすうえに、砂糖の量も控えめなので、りんごの風味がしっかりと残ります。
ちなみに、上の写真のジャムはジョナゴールドで作っています。
なお、萩さんによると、りんごを梨に替えても、まったく同じレシピで美味しく作れるそうですよ。
(一部情報元:NHK「ガッテン!」2017年11月29日放映)
すりおろしリンゴジャムのレシピ
萩さんの「3分でできるりんごジャム」のレシピです。
りんごをすりおろして使うと、りんごの細胞壁が壊れ、ジャムの粘りのもとになるペクチンが溶け出しやすくなるので、短時間でジャムが作れます。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
皮ごとすりおろしたりんご(※) | 200g(1個分) |
レモン汁 | 大さじ1 |
砂糖 | 20〜30g |
※梨でもOK。実が大きくてかたい他のフルーツでも作れる。
- すりおろしたりんごをフライパンに入れ、ヘラで混ぜながら強火で3分煮る。
- とろみがついたら火を止め、砂糖とレモン汁を混ぜる。
- 3を冷蔵庫で冷やし、ゼリー状に固まったらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
すりおろしリンゴジャムの作り方
このりんごジャムは、皮ごとすりおろしたりんご(200g:1個くらい)を使います。
【工程1】
まず、すりおろしたりんご(200g)をフライパンに入れ、ヘラで混ぜながら強火で3分煮ます。
【工程2】
3分経つと水気がかなり飛んで少しとろみがつくので、そうしたら火を止め、砂糖(20〜30g)とレモン汁(大さじ1)を加えます。
砂糖を加えると、りんごの赤みがより増して鮮やかになります。
ちなみに砂糖の量は、ごく一般的なジャムとくらべるとやや控えめです。りんご本来の風味が引き立つほど良い甘さで、とても美味しいです。
【工程3】
よく混ぜたら調理終了。
あとはこれを冷蔵庫に入れるだけです。
冷蔵庫で冷やすと、少し固まってジャムらしいとろっとした食感になります。
鮮やかな赤色のりんごジャムが完成です。
ただ単に甘いだけでなく、酸味もしっかり残っているので、風味が豊かでとても美味しいです。
また、このレシピは、少量のりんごでも作れるのがポイント。
りんごが少しだけ残ってしまった時にも、簡単にジャムが作れるので便利です。
りんごジャムの超おすすめレシピですよ。
ところで、萩さんによると、いちごやブルーベリーといった実が小さい果物をジャムにするには、あらかじめ冷凍しておくと良いそうです。
これらのジャムも、加熱時間はわずか3分。
いちごジャムの作り方については、下のリンク先で詳しく解説しています。
このいちごジャムも、今回ご紹介したりんごジャムと同じく、果物の酸味がしっかり残るのが特徴で、とても美味しいです。
福島県いわき市にあるフランス料理店「HAGI」のオーナーシェフ、萩春朋さんのレシピ
冷凍いちごレモン汁砂糖
柿やみかんといった実が柔らかい果物は、冷凍したうえですりおろすと良いそうです。
これらの果物を皮ごとすりおろしてジャムにすると、香りが立ってとても美味しいそうですよ。