ゆで卵の作り方を解説します。
この方法で作ると、卵をねらい通りの固さに茹でられるうえに、皮のむきやすさも格段にアップします。
まるで生卵の殻を割るように、瞬時にツルンと皮がむけますよ。
調理のコツは、茹でる前に卵にヒビを入れておくことです。
最初は「そんなことして大丈夫?」と戸惑う方が多いですけど、実際にやってみるととても簡単です。
慣れてしまえばラク過ぎて、もう元の方法には戻れません。
ヒビを入れずに茹でるのがバカバカしくなるほど便利です。
材料
卵 | 好みの量 |
作り方
- ① 卵を冷蔵庫から取り出します。
卵がパックに入っている場合とそうでない場合で、少しやり方が異なります。
パックごと冷蔵庫から取り出します。
卵をそのまま冷蔵庫から取り出して、転がらないように布巾などの上にのせます。
- ② スプーンの背を使って、殻のカーブが緩やかな方を上から軽く叩き、ヒビを入れます。
フタを開けて、卵の上部を叩きます。
パックに入った卵は、殻のカーブが緩やかな方が上になっています。
- (a) 「殻のカーブが緩やかな方」がどちらなのか確認します。
卵をパックから取り出して冷蔵庫に移した場合は、たいてい上になっています。
また、卵に日付シールが付いている場合は、シールがあるのが緩やかな方です。 - (b) カーブが緩やかな方を上にして手で持ち、軽く叩きます。
- (c) ヒビを入れたら、そのまま卵を寝かせて置いておきます。

ヒビが少しでも入ったら、もうそれ以上叩く必要はありません。
ヒビを入れると殻がツルンと剥ける
殻にあらかじめヒビを入れておくと、茹でたあとに殻が一瞬で剥けます。
なお、卵の上部の先端部分には「気室」という空洞があるので、少々のヒビでは中身は漏れません。
- ③ 卵がかぶるくらいのたっぷりの湯を鍋に沸かし、沸騰したらいったん弱火にします。
水からよりもお湯からが失敗しない
鍋を使った茹で卵のレシピには、大きく分けて2種類があります。
水から卵を入れる方法と、沸騰してから卵を入れる方法です。
このうち、簡単でおすすめなのは、今回のようにお湯から卵を入れる茹で方です。
水から卵を入れる温め方だと、鍋のサイズや水の量によってお湯が沸騰するまでの時間が変わってくるため、狙いどおりの固さに仕上げるのはなかなか難しいです。
一方で、沸騰後に卵を入れるやり方であれば、鍋や水量の違いに左右されません。
そのため、茹で時間を読み間違えることがなくなります。
- ④ 弱火にしたら、卵を網じゃくしやお玉などに乗せて、そっと入れます。
一度に入れられない場合は、何回かに分けて、続けて入れます。
弱火にしてそっと入れる
あまりボコボコ沸騰した状態で卵を乱暴に入れると、まだ生の状態ですから割れやすくなります。
弱火にしてから、そっと入れてください。
なお、一度に茹でる卵の数は、卵が十分につかる湯さえあれば、基本的には何個でもOKです。
茹で時間も変わりません。
- ⑤ 火を少しだけ強め、少しふつふつとした状態を保ちながら、半熟なら7分、固ゆでなら12分を目安に茹でます。
茹で時間早見表
卵の1分刻みの茹で時間は、下の時間表を参考にしてください。
半熟なら7分、固茹でなら12分が目安です。
茹で時間の計測は、熱湯に卵を入れたところからスタートします。
個数が増えても、茹で時間は同じです。
とろとろ
半熟
柔らかめ
普通

普通
固め
固ゆで
しっかり
- ⑥ 網じゃくしやお玉で卵を取り出し、すぐにたっぷりの冷水に移します。
- ⑦ 水の中で卵をボールの内側に押し当てて、ヒビをたくさん入れます。
- ⑧ 卵のヒビに両手の親指を入れて、殻を開くようにむきます。
水気を切ったら完成です。
冷水に浸しながらヒビを入れる
アツアツの卵をすぐに冷やすと、急激な温度変化により殻と中身が離れやすくなるため、むきやすさがアップします。
また、冷水に浸しながら卵にヒビを入れると、割れ目から水が浸入して殻と中身の間に染み込み、すべりがよくなるので、殻が簡単に剥がれます。

以上が、ゆで卵の基本的な作り方です。
今回のように沸騰してから卵を入れることで、思った通りのかたさに茹でられます。
また、卵の殻も、上の写真のように、まるで生卵の殻を割るようにきれいに真っ二つにむけます。