ゆで卵をレンジで作る。爆発しない!アルミホイルや市販グッズの活用法。

ゆで卵をレンジで


レンジを使ったゆで卵の作り方を解説します。

ゆで卵は、電子レンジで加熱すれば簡単に作れます。
ただし、殻付きの生卵をそのまま電子レンジに入れて温めるのはNGです。
殻の中に水蒸気が大量に発生して、爆発の原因になります。

爆発しないで作るポイントは、アルミを使って、電子レンジのマイクロ波を遮断することです。
卵を直接温めるのではなく、水を温めてゆで卵を作ります。

具体的な方法は、大きく分けて2つあります。

  • アルミホイルを使う
    卵をアルミホイルで包み、マグカップに入れて水を注ぎ、ラップをして加熱します。
    ゆで卵を1個だけ作りたい場合に便利です。
  • 専用グッズを使う
    100均やネットで販売されている専用器具を用いて、アルミホイルなしで作ります。

どちらの方法も、加熱時間を変えることで、半熟から固ゆでまで、お好みのかたさのゆで卵が作れます。


アルミホイルを使う

まずは、アルミホイルを使って、ゆで卵を作る方法を解説します。

材料

1個分:調理時間6〜13分
M玉1個
150〜180ml
  • S玉やL玉を使う場合は、加熱時間を少し調整する。

作り方

  1. 卵をアルミホイルで包む。
  2. 卵をマグカップに入れ、かぶるくらいの水(150〜180ml)を注ぎ、ふんわりとラップをする。
  3. 半熟にする場合は電子レンジ(600w)で6分ほど、固ゆでにする場合は11分ほど加熱し、そのまま2分ほど置く。
  4. 卵をたっぷりの冷水に浸し、殻をむく。

卵をアルミホイルで包む

まず、卵(1個)をアルミホイルで包みます。

ここで大事なのは、卵が完全に見えなくなるようにすることです。
卵全体をアルミホイルでしっかりカバーしてください。

卵をアルミホイルで包む

卵をアルミホイルで包むと、電子レンジのマイクロ波が卵に直接当たらないので、卵が必要以上に高温になりません。
そのため、卵の爆発を防ぐことができます。


アルミホイルで包んだ卵をマグカップに入れて水を注ぐ

次に、卵をマグカップに入れ、かぶるくらいの水(150〜180ml)を注ぎます。

水を注ぐと卵は浮きますが、指で押して沈めた時に完全に浸るくらいの水を注いでください。
なお、マグカップが大きい場合は、水の量を卵がかぶるくらいに増やしてください。

アルミで包んだ卵を水に浸す

卵をアルミホイルで包んだうえで水にひたして加熱すると、アルミホイルから火花が散るのを防ぐことができます。
また、水が熱せられることで、間接的に卵が温まります。



マグカップににラップをかぶせる

続いて、マグカップにラップをふんわりかぶせ、電子レンジに入れます。

そして、半熟にする場合は5〜7分。
固ゆでにする場合は、10〜12分加熱します。

加熱時間早見表

下の写真は、卵のサイズがM玉で、水の量が150〜180ml、レンジの火力が600Wの場合の仕上がりの違いを比較したものです。

ゆで卵の加熱時間早見表
5分:とろとろ
6分:半熟
7分:柔らかめ
8分:普通
9分:普通
10分:固め
11分:固ゆで
12分:しっかり

固ゆでにする場合は、10〜12分がおすすめです。
とろとろの超半熟だったら5分。
普通の半熟だったら6〜7分がいいですよ。


ラップをかぶせたまま置く

加熱し終えたら、そのまま2分ほど置いて、余熱で火を通します。


レンジで加熱したゆで卵を冷水に浸す

最後に、たっぷりの冷水に浸して、殻をむいたら完成です。

軽く粗熱を取ったら、すぐにアルミホイルを取り除き、再び卵だけを冷水に浸すと、殻がむきやすくなります。

この方法を試すにあたって

なお、アルミホイルなどの金属を電子レンジで加熱すると発火する危険性がありますが、この方法では、アルミホイルを水に浸すことにより、発火を防いでいます。

当サイトでは、これまでに何度もこの方法でゆで卵を作っており、卵が爆発したり、アルミホイルから火花が散ることもなく、毎回美味しくいただいています。

ただ、基本的には電子レンジでのアルミホイルの使用はNGなので、それを踏まえたうえで、この方法を試す場合は十分に注意してください。

安全に失敗なくゆで卵を作りたいのなら、やはり「鍋を使った基本のゆで卵の作り方」がおすすめです。


専用グッズを使う

ゆで卵をレンジで作るためのグッズ

次に、専用グッズを使って、レンジでゆで卵を作る方法を解説します。

ダイソーなどの100均やネットでさまざまなグッズが販売されていますが、これらのグッズはどれも、先に紹介した方法とまったく同じ原理を使って、ゆで卵を作ります。

マイクロ波を遮断するアルミの性質を利用して、卵を爆発させることなく加熱します。
上の写真をご覧いただくと、卵が入る容器の内側がアルミで覆われているのが分かると思います。

これらのグッズのメリットは、上で紹介したアルミホイルを使う方法よりもさらに簡単にゆで卵を作れるということです。
しかも、一度に3〜4個のゆで卵が作れるものもあります。

値段は千円〜3千円とわりと幅がありますが、ゆで卵をレンジで頻繁に作るという方だったら、買うのもアリだと思います。


曙産業 ゆで卵器の使い方

ここからは、参考のために、アマゾンで販売されている「レンジでらくチン ゆでたまご(曙産業)」の使い方をご紹介します。

ゆで卵を作るグッズに水を注ぐ

まず、付属の受け皿に、マークされたところまで水を注ぎます。


ゆで卵を作るグッズに卵を並べる

次に、内蓋をかぶせ、その上に卵をセットします。

このグッズは卵を一度に4個茹でられますが、1個だけ2個だけでも使えます。



ゆで卵を作るグッズの蓋を閉じる

そして、上蓋をかぶせ、サイドにあるオレンジ色のストッパーをロックします。

この状態で、指定の時間だけレンジで加熱します。

ちなみに、固ゆで卵の加熱時間は、次の通り。
半熟にする場合は、30〜60秒短くします。

個数 加熱時間
500〜600w 700〜800w
1〜2個 12〜13分 11〜12分
3〜4個 13〜14分 12〜13分

レンジで加熱したゆで卵に冷水をかける

加熱し終えたら、最後に冷水をかけて冷まします。

これで完成です。


半熟
やや半熟

レンジで温めたゆで卵の加熱時間ごとの比較

時間通り
固ゆで

上の写真は、このグッズで作ったゆで卵です。

右下の卵が、指定された時間通りに加熱したもの。
他の3個は、少し時間をずらして、半熟にしたり、より固ゆでにしたものです。

鍋で普通に茹でるのもいい

グッズを使うと、卵を1個ずつアルミホイルで包む手間が省けるので、とても便利です。
ただ、グッズを洗う手間や収納するスペースを考えると、「鍋で普通に茹でる方法」に慣れるのも良いと思います。
リンク先のゆで卵の基本の茹で方も、合わせて参考にしてください。


卵を割ってレンジで加熱する

殻を割った卵をレンジで加熱する
ところで、卵を割って加熱しても良いのなら、こちらのレンジレシピを試してみてください。

この方法なら、殻ありとくらべると加熱時間をかなり短縮できます。
しかも、アルミホイルも要りません。

卵(1個)を耐熱容器に割り入れ、水(大さじ4)を加え、ラップをせずに電子レンジ(600w)で40~50秒加熱したら半熟卵の完成です。

調理のポイントは、あらかじめ卵黄に穴を3ヶ所くらいあけること。
竹串や楊枝を使って卵黄を突くと、卵黄の破裂を防ぐことができます。

詳しくは、「レンジを使った温泉卵・半熟卵の作り方」を参考にしてください。

ゆで卵を温めなおす

ゆで卵をレンジで温め直し
最後に、ゆで卵の温めなおしについて解説します。

ゆで卵をもう一度レンジで温め直すことはできるのか?
結論から言うと、レンジでの再加熱はやめた方がいいです。

オーブンレンジ製造メーカーの一つである三菱電機のページには、「(ゆで卵は)レンジ加熱はしないでください」と書かれています。
ゆで卵には膜があり、レンジで加熱すると破裂しやすくなります。
ゆで卵を小さく切った場合も同様。
白身の中に空気が含まれていると破裂の原因になります。

ゆで卵を再加熱して温かい状態で食べたいのなら、フライパンで軽く蒸し焼きにするのがおすすめです。
焼き目が付いても良い場合は、オーブントースターやグリルでさっと焼いて温めるのもいいですよ。

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