一番使える剥き方はコレ!ゆで卵の殻むき。

ゆで卵を簡単に殻むきする方法
レシピ動画
一番使える剥き方はコレ!ゆで卵の殻むき

ゆで卵の殻むきの簡単な方法とコツをご紹介します。
卵の殻がむきにくいと感じている方におすすめの剥き方です。

基本の剥き方(一番使える!)

ゆで卵の殻を剥きやすくする方法はいくつかありますが、その中で最も手軽で、効果を実感しやすく、しかも失敗のリスクがないのは、茹でた後にすぐに冷水(氷水)に浸して、水中でヒビを入れて殻をむく方法です。

卵を茹でる
卵を茹でる
茹でた卵を冷水に移す
氷水に移す
  1. ① 湯を沸かして卵を入れ、半熟なら7分、固茹でなら12分茹でます。
    網じゃくしなどで取り出し、すぐにたっぷりの氷水(冷水)に移します。

より詳しく:ゆで卵の基本の作り方



冷水の中で卵の殻の両端にヒビを入れる
ヒビを入れる
卵の殻をむく
殻をむく
  1. ② 時間を置かずにすぐに、水の中で卵の両端をボールの内側に軽く押し当てて、ヒビを入れます。
  2. ③ 卵のお尻の方(カーブの緩やかな方)のヒビから殻を開き、殻と卵の間に水を入れるようにして、殻をむきます。
    卵のお尻の方からむき始めると、よりむきやすいです。

冷水の中で殻を剥くと良い理由

この方法で剥きやすくなる理由は、大きく2つあります。
1つめは、急激な温度変化にさらすことで、殻と中身が収縮してズレること。
2つめは、殻に入れたヒビから冷水が浸して、殻と中身が離れやすくなることです。

その他の剥き方3パターン

上記の冷水に浸す方法を使うと、むきやすさがかなりアップします。
たいていの場合はこれで事足りますが、さらなる剥きやすさを追求するのなら、プラスアルファの選択肢がいくつかあります。
効果の高い順に挙げると、次のようになります。

  • 茹でる前にヒビを入れる
  • 茹でている間にヒビを入れる
  • 殻に穴を開ける

これらの方法は、冷水に浸す方法と併用するのがおすすめです。


① 茹でる前にヒビを入れる

生卵にヒビを入れても大丈夫?と疑問に思うかもしれませんが、卵を叩きすぎなければ、白身が出ることはほぼありません。
ただ、ヒビを入れすぎれば白身が少し漏れることもあるので、この点を了解したうえで、試してください。

卵の殻にヒビを入れる
ヒビを入れる
ヒビを入れた卵
拡大写真
  1. ① 卵(好みの量)をパックに立てた状態で、殻のカーブが緩やかな方にスプーンを使ってヒビを少し入れます。

補足:ヒビを入れる場所と度合い


卵を茹でる
茹でる
冷水の中でゆで卵の殻をむく
殻をむく
  1. ② 湯を沸かして卵を入れ、半熟なら7分、固茹でなら12分茹でます。
  2. ③ すぐにたっぷりの氷水(冷水)に移し、「基本の剥き方」と同じ手順で殻をむきます。

ヒビを入れる場所と度合い

ヒビを入れる場所は、卵の尖った方ではなく、カーブがゆるやかな方だけです。
ゆるやかな方には「気室」という空洞があるので、少々のヒビでは、中身が漏れません。

ポイントは、お尻の部分にスプーンを軽く当てることです。
ヒビが少しでも入ったら、もうそれ以上叩くのを止めます。
ヒビが入った瞬間は少し鈍い音がするので、数回試せば、すぐに分かるようになります。
なお、あまりヒビを大きく入れ過ぎると、茹でている間に白身が出てしまう可能性もあります。

ヒビを入れると剥きやすくなる理由

卵の白身には、二酸化炭素が含まれています。
二酸化炭素が熱で膨張すると、白身が膨らみ、殻の内側にある薄皮に張り付いてしまうため、殻がむきにくくなります。

でも、今回のように殻にヒビを入れて二酸化炭素の逃げ道を作っておくと、白身と薄皮がくっつくのを防げるので、殻がむきやすくなるというわけです。

② 茹でている間にヒビを入れる

茹でる前に卵にヒビを入れる方法をご紹介しましたが、それに似た方法として、茹でている間に湯の中でヒビを入れるやり方もあります。

茹でている途中に卵にヒビを入れる
この方法は、生卵にヒビを入れることに抵抗がある方におすすめです。
先に紹介した方法よりもやや効果が低いですけど、殻がむきやすくなります。

手順

  1. 湯を沸かして卵を入れ、半熟なら7分、固茹でなら12分茹でます。
  2. 半熟なら茹で上がる30秒前くらい、固茹でなら茹で上がる1分前くらいに、スプーンやヘラなどを使って、卵を軽く叩いてヒビを入れます。
  3. 茹で上がったら、すぐにたっぷりの氷水(冷水)に移し、「基本の剥き方」と同じ手順で殻をむきます。

こちらも、あまり叩きすぎないように注意してください。


③ 殻に穴をあける

ゆで卵の穴あけ
続いては、卵の殻にあらかじめ穴を開ける方法です。

先に紹介したヒビを入れる方法とくらべると、殻を破る面積が小さい分、効果を感じにくいです。
効果がまったく出ない場合もありますが、ヒビを入れるのに抵抗がある方は、試してみるのも良いと思います。

ちなみに、殻がむきやすくなる理屈は、先に紹介した方法とまったく同じです。
卵に穴を開けることで、卵の中にある二酸化炭素の逃げ道ができるので、卵が殻にくっつきにくくなります。

手順

  1. 卵の殻のカーブが緩やかな方に、画びょうなどを使って穴をあけます。
  2. 湯を沸かして卵を入れ、半熟なら7分、固茹でなら12分茹でます。
  3. 茹で上がったら、すぐにたっぷりの氷水(冷水)に移し、「基本の剥き方」と同じ手順で殻をむきます。

卵に穴を開ける場所は、先の尖った方ではなく、緩やかにカーブしている方です。
先に紹介した「茹でる前にヒビを入れる」方法と同じ部分です。

ちなみに、殻に穴を開けるのは、やや面倒です。
画びょうの先端を卵に押し当ててしばらくグリグリ動かすと、卵を割らずに穴を開けることができます。
画びょうが無い場合は、ピンや縫い針でも代用できますし、ダイソーなどの100均やネットで販売されている卵の穴あけグッズを使ってもいいです。


以上、ゆで卵の殻のむき方についてお伝えしました。

ゆで卵は、冒頭でご紹介した「茹でた後にすぐに冷水(氷水)に浸して、水中でヒビを入れて殻をむく方法」で、十分にむきやすくなります。
まずは、このやり方をお試しください。

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