味付け数の子のレシピをご紹介します。
お正月のおせち料理としてお馴染みの、数の子の作り方についてです。
数の子を味付けする際のポイントは、塩気がほんのりと残る程度に塩抜きをしたうえで、普段よりも濃いめの出汁に浸すことです。
かつおの風味をしっかり効かせた出汁醤油に浸すと、とても簡単に美味しく仕上がります。
食べ方としては、そのまま囓ってもいいですし、かつお節をかけても良く合います。
少しアレンジするのであれば、パスタやサラダの具材にするのもおすすめです。
なお、数の子は、田作りや黒豆とともに、正月の祝いの席で食べられる酒の肴の一つです。
これら三種類の料理を総称して、「祝い肴三種」とも呼ばれています。
数の子はニシンの卵であり、また、魚卵がたくさん付いています。
ニシンに「二親」という漢字をあてると、2人の親からたくさんの子供が生まれるイメージに繋がるため、子孫繁栄のゲン担ぎの意味を込めて、お正月に食べられるようになったと言われています。
材料
塩数の子 | 200g |
かつおだし※ | 200ml |
酒 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ2 |
醤油 | 小さじ1 |
- 濃いかつおだしがおすすめ。詳しくは下の文中参照。
塩抜きをする
まず、塩数の子(200g)の塩抜きをします。
手順は、次の通りです。
- 水(1リットル)をボールに入れ、塩(小さじ1)を溶かして塩水を作り、数の子を浸す。ラップをかぶせて冷蔵庫に3時間入れる。
- 冷蔵庫から取り出して、同じ分量でもう1度塩水を作り、数の子を浸す。ラップをかぶせて再び冷蔵庫に3時間入れる。
- 少し味見をしてみて、ほんのりと塩気が感じられるくらいになったら塩抜き完了。
塩気がまだ強い場合は、再度新しい塩水を作って数の子を浸す。30分おきくらいに味見をして、ちょうど良い塩加減にする。
数の子の塩抜きをするうえで一番大事なのは、味見をすることです。
初めての方は戸惑うかもしれませんが、塩抜きの加減はモノによって若干変わってきます。
そのため、舌で確認するのが一番正確です。
塩を抜き過ぎると水っぽくなってしまうので、ほんのりと塩気が感じられるくらいまで抜けたら、塩抜き完了。
塩抜きした数の子は、このあとの工程で、だし醤油に浸すことで醤油の優しい塩気が加わります。
ですから、味を少し加えてちょうど良くなるくらいの塩気が適切です。
より詳しく:数の子の塩抜き
薄皮を取る
数の子の塩抜きが完了したら、水気を切り、キッチンペーパーを使って、表面に付いている薄皮をきれいに取り除きます。
味付けをする
次に、濃いめのかつおだしを作ります。
かつおだしは、普段よりもしっかり濃いめに作ることをおすすめします。
味付け数の子はシンプルなお料理なので、出汁をしっかり効かせることで、美味しさが格段にアップします。
濃いだしの簡単な取り方
なお、濃いめのかつおだしを手軽に作るのなら、市販のだしパックを使うといいです。
だしパックだったら、通常の半分の水でだしを取ると丁度良い濃さに仕上がります。
たとえば、1パックにつき400mlの水を使ってだしを取る商品なら、水の量を200mlに減らしてみてください。
そして、指定された時間(だいたい2〜3分)煮出したあとに、完全に冷めるまでパックをだし汁に浸したまま置きます。
そうすると、濃いだしが取れます。
続いて、かつおだし(200ml)を小鍋に入れ、酒(大さじ1)とみりん(大さじ2)と醤油(小さじ1)を加えます。
軽く沸騰させてアルコール分を飛ばし、しっかり冷まします。
そして、数の子を保存袋に入れ、冷ましただし醤油を注ぎます。
最後に、袋の中の空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫に一晩〜1日置いたら完成です。
最短で一晩から食べ始めることができますが、だし醤油に長く浸せば浸すほど風味がよくなるので、時間がある場合は数日置くことをおすすめします。
味付け数の子の賞味期限
なお、この味付け数の子は、写真のように袋に入れた状態で、冷蔵保存で2週間ほど日持ちします。
数の子にかつおだしの風味がしっかりと染み込んでいて、コリコリとした食感とともに、とても美味しくいただけます。
「祝い肴」と呼ばれていますが、お酒だけでなく、ご飯との相性も抜群。
普段使いのおかずとしても重宝しますよ。
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