松前漬けのおすすめレシピをご紹介します。
松前漬けとは、北海道・松前藩発祥の郷土料理で、数の子・するめ・昆布・人参などの具材を、醤油ベースのタレに漬け込んだお料理です。
作り方はとても簡単で、材料すべてを保存袋に入れ、調味料に漬け込むだけでOK。
火を一切使わないので、ほかの料理を作っている合間に、ちゃちゃっと仕込めます。
人気の食べ方は、なんといっても、熱々のご飯と合わせること。
海産物の旨味がたっぷりと含まれているため、シンプルにご飯に乗せるだけで、とても美味しくいただけます。
賞味期限は2週間ほどです。
わりと日持ちするので、作り置きしておくと食事の際の楽しみが増えますよ。
材料
数の子 ※ | 100g |
きざみするめ | 8g |
きざみ昆布 | 6g |
人参 | 100g |
みりん | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ1 |
- 数の子は塩抜きしたものを使う。塩抜きのやり方は下の文中参照。
松前漬けの具材について
松前漬けに使用する昆布とするめは、松前漬け用に売られている「きざみタイプ」がおすすめです。
きざんでいないものをキッチンバサミで細く切ってから使うこともできますが、きざみタイプを使う方が仕上がりがきれいですし、調理もラクです。
ちなみに、「するめ」と「あたりめ」は同じものなので、どちらを使っても構いません。
するめの「する」という部分が、「博打でお金をする(失う)」や「泥棒が財布をする(盗む)」などのネガティブなイメージを想起させて縁起が悪いことから、「する」を「あたり」に換えて、「あたりめ」とも呼ばれています。
また、きざみ昆布は、ごく普通の昆布を細切りにしたものでもいいですけど、「がごめ昆布」も松前漬けに合わせる昆布として人気があります。
がごめ昆布は、やや値段は張りますが、粘りが強く出るのが特徴です。
松前漬けの作り方
数の子(100g)は、塩抜き済みのものを使います。
塩抜きのやり方は、次の通りです。
塩抜きの手順
まず、ボールに水(500ml)を入れ、塩(小さじ1/2)を溶かして塩水を作り、数の子を浸します。
そして、ラップをかぶせて、冷蔵庫に3時間入れます。
次に、冷蔵庫から取り出し、塩水を替えて、再び、数の子を3時間浸します。
合計6時間経ったら、少し味見をしてみてください。
塩気がほんのりと感じられるくらいまで抜けていたら、塩抜き完了です。
「塩気がほんのりと感じられるくらい」というのは、すこし難しいかもしれませんが、醤油を少しプラスしてちょうど良いと感じられるくらいの塩加減です。
まだ塩気が強いと感じたら、もう1度塩水を替えて、30分おきくらいに味見をしてみてください。
なお、数の子の量が増えても、塩抜きの基本的な工程は変わりません。
たとえば一度に倍量の数の子の塩抜きをしたいという場合は、水と塩の量を倍にして(水1L:塩小さじ1)同じように作業てみてください。
数の子の塩抜きが終わったら、数の子の表面についている薄皮をきれいに取り除きます。
薄皮を取り除く
数の子は、表面の一部が半透明の薄い皮で覆われており、この薄皮が残っていると、味や食感が損なわれてしまいます。
薄皮は両面に付いているので、裏面の薄皮も忘れずに取り除いてください。
より詳しく:数の子の薄皮の取り方
次に、人参の皮をむき、100g用意して、千切りにします。
きざみするめ(8g)は、食べやすい長さに切ります。
続いて、するめ・昆布・人参を保存袋に詰めて、数の子を小さめの一口大にちぎって入れます。
断面に出てきた薄皮も取る
数の子をちぎると、奥にあった薄皮が出てくることもあるので、その薄皮も取り除いてから袋に入れてください。
そして、みりん(大さじ2)と醤油(大さじ1)を加えます。
よく混ぜて袋の中の空気を抜き、冷蔵庫に一晩入れたら完成です。
なお、この松前漬けは、写真のように保存袋に入れて中の空気をしっかり抜いた状態で冷蔵保存すると、2週間ほど日持ちします。
噛むほどに旨味が広がる、味わい深い一品。
数の子のつぶつぶとした食感もとても心地良く、パクパクと箸が進みます。
松前漬けは、簡単に作れるうえにとても美味しいので、お正月のおせちにするだけじゃ勿体ない。
普段使いのお手軽おかずとしても便利です。
料理にアレンジも
この松前漬けは、ご飯とめちゃめちゃ相性が良いので、ご飯のお供にして食べるのが一番おすすめです。
きっとこの食べ方だけで、すぐに食べ切ってしまうと思います。
とはいえ、残った松前漬けを使って他のお料理にリメイクすることも勿論可能です。
たとえば、和え物や炒め物に加えたり、パスタや炊き込みご飯の具材にしてもよく合いますよ。
この記事では松前漬けのレシピをお伝えしましたが、最後に、松前漬けによく似たお料理を一つご紹介します。
いかにんじんは、松前漬けがルーツと言われており、味付けも甘辛い醤油ベースでとてもよく似ています。
ただ、使う食材に違いがあって、数の子なしで作ります。
また、昆布もなしのことが多いです。
いかにんじんもご飯との相性が抜群なので、松前漬けが作りたいけど数の子と昆布が手元にないという場合には、ぜひお試しください。
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