福島県の郷土料理、「いかにんじん」の簡単レシピを2品ご紹介します。
1品めは、いかにんじんをマリネ風にアレンジしたレシピ。
考案したのは、和食の名店「賛否両論」の店主、笠原将弘さんです。
見た目はとても地味ですが、イカとニンジンの甘みや旨味が、口に入れた瞬間にどっと押し寄せてくるようなインパクトがあります。
2品めは、日本テレビの「秘密のケンミンショー」で紹介された「いかにんじん」。
生のイカでなく、スルメを使うのが特徴です。
ご飯がすすむ激ウマおかずとして話題になりました。
(一部情報元:フジテレビ「ノンストップ!」笠原将弘のおかず道場 2017年2月14日放映、日本テレビ「秘密のケンミンSHOW」2018年12月13日放映)
笠原将弘さんのいか人参
笠原将弘さんが考案した「いかにんじん」のレシピです。
ヤリイカ | 2杯 |
ニンジン | 大1本 |
塩 | 適量 |
醤油 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
白炒りゴマ | 大さじ1 |
酢 | 大さじ2 |
サラダ油 | 大さじ2 |
薄口醤油(※) | 大さじ1 |
ハチミツ | 大さじ1 |
黒コショウ | 適量 |
※普通の醤油で代用可。
- ニンジンは、先の細い部分をすりおろし、残りを細切りにする。
細切りにしたニンジンに塩を揉み込み、しんなりさせる。 - すりおろしたニンジンとAをボールに入れ、よく混ぜる。
- ヤリイカは内臓と皮を取り、胴体は食べやすい大きさの短冊切りにし、足は食べやすい長さに切る。
醤油とみりんをイカに揉み込む。 - 強火で熱したフライパンに3を入れ、さっと乾煎りし、2に混ぜる。
- 4を皿に盛り、白ゴマを振ったらできあがり。
調理のポイントは、2つあります。
1つは、ニンジンの使い方。
ニンジンは、すりおろし&細切りのダブル使いで、甘みと風味を引き出します。
ちなみにそれぞれの割合は、好みで良いようですが、笠原さんは、すりおろし:細切りを2:3くらいで使っていました。
ポイントの2つめは、イカをさっと炒めること。
イカは加熱しすぎると硬くなるので、短時間で火を通します。
イカとニンジンと調味料の甘みが、絶妙なバランスで融合した、上品な味わいのおかずが出来ます。
ご飯とよく合いますよ。
ちなみにレシピの工程2で作るニンジンのソースは、サラダのドレッシングにしても美味しいそうです。
続いて、日本テレビの「秘密のケンミンSHOW」で話題になった、いかにんじんのレシピをご紹介します。
ケンミンショーのいか人参
ケンミンショーのいかにんじんの作り方です。
スルメイカ(※1) | 1枚 |
長人参(※2) | 1本 |
日本酒 | 150cc |
だし醤油 | 150cc |
砂糖 | 大さじ2 |
みりん | 50cc |
※1 ゲソを除いた身の部分
※2 普通の人参でも代用可
- スルメイカのゲソを除いた身の部分をキッチンバサミで細切りにし、日本酒に30分ほど浸す。ニンジンを細切りにする。
- だし醤油、砂糖、みりんを鍋に入れ、ひと煮立ちさせる。タレが熱いうちに、イカとニンジンに合わせる。
- 冷蔵庫で一晩寝かせたら完成。
番組によると、ゲソを使うと食感が悪くなるため、スルメの身の部分だけを使うのがポイント。
また、福島伝統の真のいかにんじんは、長人参で作るんだとか。
長人参とは、日本古来の品種で、全長が1mにもなる人参のこと。
普通のスーパーではなかなか入手できません。
とは言え、このいかにんじんは、普通の人参で作ってもいいそうですよ。
いかにんじんには、スルメとニンジンの他に好きな具材を入れるのも定番なんだそうです。
ひじき、昆布、切り干し大根、ゆず、枝豆など、各家庭によって色々なバリエーションがあるようです。
シンプルだけどクセになる。
温かいご飯によく合いそうなレシピです。