そうめんの茹で方を解説します。
冷やしそうめんの簡単で美味しい作り方についてです。
そうめんは、沸騰した湯に入れて、湯の対流にまかせて十分に火を通し、更に、茹でた後にしっかりとぬめりを取ることで、コシが出て食感がよくなります。
ちなみに、そうめんを加熱する際の裏ワザとしては、火を止めた湯の中にそうめんを数分間放置する、「茹でない」調理法も知られています。
湯の余熱でそうめんに火を通すというものですが、実際は、ちゃんと「茹でる」方が、コシが出て食感がもっちりと仕上がるので断然おいしいです。
なお、そうめんの茹で時間については、1分半〜2分くらいが一般的です。
ただ、商品によっては、5〜6分かかるものもあります。
袋に記載されたゆで時間が適正ですから、茹でる工程に入る前に、必ず確認してください。
材料
そうめん | 200g(4束) ※ |
湯 | 2リットル |
※ そうめんの量は好みで変えられます。その際の湯の量は、そうめん100gにつき1リットルが目安です。
そうめんの美味しい茹で方

まず、そうめん200g(4束)を用意して、鍋(もしくはフライパン)に湯(2リットル)を沸かします。
そうめんと湯の量
そうめんは、基本的には1束が50gですが、中には、1束が100gの商品もあります。
その場合は、2束(200g)を用意してください。
なお、茹でるそうめんの量は、お好みで変えられます。
レシピより少なくても、逆に多少多くても、同じように茹でることができます。
量を変える場合は、そうめん100g(2束)につき、湯1リットルを目安にしてください。
湯の量は、そうめんの重量の10倍です。

湯が沸騰したら、そうめんを扇型に広げて鍋に入れます。
扇型に広げて入れる
そうめんに限らず、たとえばパスタを茹でる時も同じですが、乾麺を束状のままドボンと湯に入れるのはNGです。
麺同士がくっつきやすいため、効率よく茹で始めることができません。
ですから、あらかじめ扇形に広げ、なるべくバラバラにして鍋に入れます。
折って茹でるのもアリ

たとえば、そうめんを「サラダ」や「和え物」や「炒め物」などにする場合が、これに該当します。
こうしたお料理は、つゆにひたさずに食べるので、長いままだと、茹でた後にそうめん同士がくっついて、絡まりやすくなります。
半分に折ってから茹でるだけで格段に食べやすくなるので、ぜひお試しください。



【参考】半分に折って茹でた方が良いレシピ
・明太子そうめん
・トマトそうめん
・そうめんチャンプル
・そうめんジェノベーゼ

そうめんを鍋に入れたら、すぐに、麺同士がくっつかないように、箸で軽くかき混ぜます。

麺がほぐれたらかき混ぜるのをやめて、湯の対流にまかせて、袋に表記された時間通りに茹でます。
ごく一般的なそうめんの茹で時間は、1分半〜2分です。
途中、湯が吹きこぼれそうになったら、火加減を弱めたり、おたまで泡を取り除くなどして茹でてください。
混ぜるのは最初だけ
そうめんを混ぜるのは、そうめんを鍋に入れた直後だけで十分です。
あとは、湯の対流にまかせて茹でます。
そうすると、ムラなく均一に火が通ります。
差し水はしない
また、吹きこぼれそうになっても、びっくり水(差し水)は不要です。
水をさして湯の温度を下げてしまうと、そうめんの旨みを存分に引き出すことができません。
そのため、吹きこぼれそうになった時は、火加減を調節したり、泡を取り除くなどして対処します。
そうめんの茹で時間
そうめんの茹で時間は、商品によって変わります。

チャンプルを作る時の茹で時間
なお、茹で時間を少し短くした方が良いケースもあります。
たとえば、「そうめんチャンプル」を作る場合です。
チャンプルなどの炒め物にする場合は、茹でた後にそうめんを更に加熱することになるので、茹で時間を2/3ほどに抑えるとちょうど良い食感に仕上がります。
具体的には、茹で時間が1分半〜2分のそうめんであれば、1分半の2/3である「1分」が目安。
5〜6分の場合は、5分の2/3である「3分20秒」茹でるといいです。

そうめんが茹で上がったら、茹で汁ごとザルに流し、ザルを大きめのボールに入れて、すぐに流水を勢い良く当てます。
そして、手でそうめんを軽く揉むように手早く洗って、ぬめり(溶け出たデンプン)をしっかり落とし、ボールの中の水を何回か替えながら、粗熱を取って冷やします。
ぬめりを落としてコシを出す
ぬめりをしっかり落とすと、そうめんのコシがより出やすくなります。

そうめんのぬめりが取れたら、氷水の入ったボールに入れ、数秒締めます。
そうめんの締め方
そうめんを冷やしすぎると、小麦粉の甘みや香りが失われるうえに、水の臭みも移ってしまいます。
そのため、そうめんは、必要以上に冷たくせずに氷水で数秒締める程度にとどめ、めんつゆの方を冷やして食べるのがおすすめです。

そして、そうめんの水気をしっかり切ります。
水気をしっかり切る
そうめんの仕上がりが水っぽくならないように、水気はきっちり切ります。
水気をしっかり切るには、ザルごと軽く何回か振ってから、ザルの底に指を当てると、ザルの底に残った水気も指を伝ってきれいに落ちます。

水気を切ったら、すぐに小分けにして皿に盛り、冷やしためんつゆなどでいただきます。
そうめんの盛り付け方
そうめんは、氷水などに浮かべて食べる方法もありますが、水に浸しすぎると水っぽい味になってしまうので、皿に盛り付けた状態で食卓に出すのがおすすめです。
その際には、2〜3口分くらいを手でつかみ、くるくると巻くようにして乗せておくと、取りやすいですし、見た目もいいです。

そうめんつゆと薬味を添えたら完成です。
そうめんを美味しく食べたいのなら、今回のように、茹でて十分に火を通したうえで、しっかりとぬめりを取るのがおすすめです。
適度にコシがある、もっちりとした食感を楽しめますよ。
また、薬味は、ねぎ・みょうが・大葉・おろし生姜などがおすすめです。
「みょうがの千切り」や「大葉の千切り」のやり方は、リンク先の動画で解説していますので、合わせて参考にしてください。