金時豆の煮豆の作り方です。
豆をしっかり吸水させて戻して、弱火でゆっくり煮含めることで、ふっくらやわらかい甘煮に仕上がります。
砂糖を2回に分けて加えることで中までじんわり甘さが染み込み、照りよく上品な味わいになります。
普段のおかずにもおもてなしにも活用しやすい、家庭で作りやすい金時豆の基本の煮方です。
材料
| 金時豆(乾燥) | 200g |
| 砂糖(上白糖) | 120〜140g |
| 醤油 | 小さじ1 |
| 塩 | 小さじ1/6 |
金時豆の煮豆(甘煮)|基本の煮方と作り方
金時豆を水に浸して戻し、水気を切る
- ① 金時豆(乾燥:200g)を軽く洗い、たっぷりの水に一晩(6〜8時間)浸して戻します。
戻し汁を捨て、豆を軽く洗って水気を切ります。
室温が20℃以上の時期は雑菌が増えやすいため、冷蔵庫で浸水させます。
20℃未満の涼しい時期は常温で戻した方が豆が均一に吸水し、皮が破れにくくきれいに仕上がります。
なお、豆の戻し汁にはえぐみ・渋み・アクの成分や雑味が溶け出しているため、煮る際には使いません。
新しい水で煮ることで、仕上がりがすっきりと上品な味になります。
金時豆を下茹でして柔らかくする
- ② 豆を鍋に入れ、豆が2〜3cmかぶるくらいのたっぷりの水を加えます。
中火にかけ、煮立ってきたら弱火にして、アクを丁寧に取り除きます。 - ③ 豆が踊らない程度の火力(弱火〜ごく弱火)にして、指で軽くつぶれる柔らかさになるまで、40〜50分ほど静かに煮ます。
煮ている最中に湯量が減ってきたら、必ず熱湯を鍋肌から静かに足して、豆が2〜3cmかぶる状態を保ちます。
煮汁を豆に2〜3cmかぶる状態に保つと、アクが浮きやすく、豆を傷つけにくく、途中で足す熱湯の回数も減らせます。
砂糖の半量を加えて煮含める
- ④ 砂糖(上白糖)の半量(60〜70g)を加え、豆が踊らない程度の火力(弱火〜ごく弱火)で20分ほど静かに煮含めます。
豆のアタマが煮汁から出そうな場合は、豆がかぶる程度まで少量の熱湯を鍋肌から静かに足します。
アクが出たら丁寧に取り除きます。
砂糖を加えた後も豆全体が煮汁に浸った状態を保つと、皮割れを防ぎながら均一に煮含めることができます。
残りの砂糖と調味料を加える
- ⑤ 残りの砂糖(60〜70g)を加え、さらに20〜30分ほど静かに煮含めます。
途中10分ほど経過したら、醤油(小さじ1)と塩(小さじ1/6)を加えます。
煮汁は豆がぎりぎりかぶる程度の量を保ちます。足りなくなったら、同様に熱湯を足してください。
煮汁が多すぎると味が薄まり、少なすぎると豆が乾いて皮が破れやすくなるため、ぎりぎり浸る量にすることで甘味が均一に入り、つや良く仕上がります。
金時豆の煮豆の完成!
- ⑥ 火を止め、蓋をして30分ほど置いて蒸らすと、甘さがゆっくり中まで染み込み、しっとりと仕上がります。
この間に豆が少し膨らみ、最終的には豆のアタマが少し出るくらいの煮汁の量になります。
ふっくらとやわらかく仕上がった金時豆の煮豆は、やさしい甘さで食べ飽きず、日々の食卓にもおやつにも使える美味しさです。
丁寧に戻してゆっくり煮含める基本の手順をおさえれば、家庭でも安定した味わいに仕上がります。
戻す時間や煮る時間はかかりますが、実際の作業量は多くないので、気軽に試してみてください。
よくある質問(FAQ)
金時豆の煮豆はどのくらい日持ちしますか?
冷蔵保存で3〜4日ほど、冷凍保存なら2〜3週間ほど日持ちします。
保存する際は煮汁ごと清潔な容器に入れ、空気に触れないようにしてください。
再加熱する際は、電子レンジまたは鍋で煮汁ごと温めると風味が保てます。
豆を戻す際に、水に長時間浸すとどうなりますか?
長時間浸しすぎると、豆の表面だけがふやけて皮が弱くなり、茹でる際に破れやすくなります。
また、雑味が出て仕上がりの風味が濁る原因にもなります。
そのため、このレシピで記載している 6〜8時間の浸水時間を守って戻すことをおすすめします。
加熱中に汁が減ったとき、熱湯の代わりに水を足しても良いですか?
水を足すと鍋の温度が急に下がり、豆の表面が縮んで皮が破れやすくなります。
さらに、温度が戻るときに表面だけが急に膨らみ、芯からふっくら仕上がりにくくなり、硬さが残ったり煮えムラの原因にもなります。
そのため、汁が減った場合は必ず熱湯を静かに足してください。
金時豆はフタをして煮てもよいですか?
フタをすると蒸気がこもってアクが抜けにくく、沸騰が強くなって豆が踊りやすく、皮割れの原因になります。
そのため、基本的にはフタをせずに弱火で静かに煮るのがおすすめです。



















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