今日は、「太巻き寿司」をつくりました。
子供の頃によく食べた太巻き寿司とくらべると、ピンク色のでんぶが入っていない分だけ地味ですが、当時のことを思い出してとても懐かしくなりました。
私が子供の頃には、太巻き寿司はまだ「特別な日に食べるご馳走」というイメージがありました。お正月やお祭など、親戚が集まる席では必ずこのお寿司をいただきました。
でも最近の太巻き寿司は、以前とはガラッと変わって「ヘルシーなお弁当」という印象です。日常的に食べるメニューとして、かなり定着した感があります。短い間にずいぶんと変わったものだな。
ところで、久々に手作りしてみると、意外にも以前のご馳走感が蘇ったような気がしました。
それはやはり見た目の美しさが影響しているように思えます。シンプルな具材の太巻き寿司が1品でもあると、食卓がグッと華やかになります。それを見ると、手作りした達成感みたいなものも湧いてきます。
太巻き寿司を、日常的にもっと気軽につくれたらいいな。
今回つくったレシピをご紹介します。
甘さ控えめの「太巻き寿司」
今回太巻き寿司をつくるにあたり、工夫した点があります。それは甘さ控えめにするということ。
お店の太巻き寿司はどれも見た目は素晴らしいのですが、一方で甘すぎると感じることもあります。砂糖を控えて食材の味を出したら、もっと美味しいと思うんだけどな。
そこで今回は、かんぴょうと椎茸の味つけに砂糖を使うのをやめました。甘さは味醂のみで補いました。
寿司飯や卵も砂糖控えめです。
かために炊いたご飯 | 生米1.5カップ分 (少し多めです) |
塩 | 小さじ3/4 |
上白糖 | 大さじ1と2/3 |
酢 | 大さじ2 |
昆布 | 5センチ角1枚 |
かんぴょう | 10g |
鰹だし汁 | 100ml |
みりん | 小さじ1 |
醤油 | 適量 |
椎茸 | 2~3個(10g強) |
椎茸の戻し汁 | 50ml |
みりん | 小さじ1強 |
醤油 | 適量 |
卵 | 2個 |
卵黄 | 1個分 |
塩 | ひとつまみ |
砂糖 | 小さじ1弱 |
茹でたほうれん草 | 少々 |
塩 | 少々 |
焼き海苔 | 2枚 |
- (寿司飯)ご飯以外の材料を全て混ぜ、昆布が戻るまで暫く置く。昆布を除き、炊きたてのご飯に加え手早く混ぜたら、団扇であおぎ冷ます。
- (かんぴょう)水で戻し、たっぷりの塩で揉んでからよく洗う。だし汁・味醂を加えて火にかけ暫く煮て、最後に醤油を加えて調味する。
- (椎茸)水で戻す。戻し汁・味醂で暫く煮て、醤油を加えて煮切る。
- (卵)材料を全て合わせてよく混ぜ、厚焼き卵をつくる。1.5センチ角で、海苔の幅と同じ長さの棒状の卵焼きを2本取れる大きさに焼く。切る。
- (ほうれん草)茹でたほうれん草に塩少々を加えて和える。
- 巻きすの上に海苔をのせて、さらにその上に1を広げる。2・3・4・5をその中央に並べて巻く。
甘めのお寿司がお好きな方もいらっしゃると思いますが、私はこれくらいの甘さ控えめが好きです。
太巻きの切り方
ちなみに、太巻きをきれいに切りたい場合は、ラップで包むといいですよ。
ラップでピッタリ包んでから、包丁を入れると、崩さずに簡単に切り分けることができます。