うなぎのレンジを使った温め方を解説します。
スーパーに並んでいるうなぎの蒲焼きの、レンジを使った温め直し方についてです。
やり方は大きく分けて2つあり、1つは、電子レンジだけを使って温める方法。
もう1つは、電子レンジで加熱した後に、トースターやグリルで軽く焼く方法です。
レンジだけを使う場合は、ふんわりとラップをかぶせて、ごく普通にうなぎを加熱します。
加熱時間は、うなぎのサイズにもよりますが、半身で30〜40秒、一尾(長焼き)で1分〜1分20秒が目安です。
酒なし水なしのシンプルな焼き方ですが、このやり方は意外と便利です。
とても簡単なうえに、味に関しても、うなぎ特有のとろっとした口当たりが際立って、美味しくいただけます。
なお、この温め方は、市販の蒲焼きのパッケージにもよく記載されており、多くのメーカーが推奨する方法でもあります。
一方で、ふんわりとしたうなぎの食感がお好みなら、レンジとトースター(もしくはグリル)を併用して温めるのがおすすめです。
酒を少量塗って、電子レンジで加熱。
そのあとにアルミホイルにのせて、トースターで軽く焼きます。
酒を加えてレンジだけで加熱すると、酒が揮発しきらずに酒臭さが残ってしまいますが、こちらの方法であれば、十分に揮発するので問題ありません。
お酒を塗って焼くことで、たれの味が濃くなりすぎるのを防ぐことができますし、食感に関しても、ふっくらと柔らかく仕上がります。
とろっと仕上げるか、ふんわり仕上げるか、お好みの方法で加熱してみてください。
レンジを使った基本の温め方
最初に、レンジだけを使った基本の温め方をご紹介します。
うなぎをとにかく簡単に温めたいという場合や、うなぎ特有のとろっとした舌触りを楽しみたい場合には、こちらの温め方がおすすめです。
冷凍うなぎは解凍する
まず、手元にあるのが冷凍うなぎの場合は、あらかじめ解凍しておきます。
解凍しないで一気に温めるのは、おすすめしません。
そうすると、加熱ムラが出やすくなり、美味しくなくなるためです。
解凍のやり方は、うなぎをビニール袋などで密閉したうえで、流水に当てて解凍するのが一番おすすめです。

ただ、水道代がもったいないという場合は、冷蔵庫や常温に移して自然解凍してもいいです。
常温に置いたら、必要以上に放置しないように注意したうえで、解凍後にすみやかに調理してください。
なお、冷凍うなぎはレンジで解凍することもできますが、レンジを使った解凍は、加熱の加減を調整するのが少し難しいです。
加熱しすぎて解凍中に火が入ると美味しなくなってしまうので、レンジで試すのなら、半解凍モードを使って少しずつ慎重に解凍してみてください。
レンジで温める方法
- 半身
- 長焼き
冷蔵されているうなぎ、もしくは解凍済みのうなぎを用意したら、パックから取り出して、耐熱皿にのせます。
そして、ふんわりとラップをかぶせ、電子レンジ(600w)で、うなぎ100gあたり40秒ほど加熱します。
なお、うなぎに竹串が刺してある場合でも、抜かずにそのまま加熱できます。
半身(70〜100g) | 長焼き(140〜200g) |
---|---|
30〜40秒 | 1分〜1分20秒 |
加熱後にラップの上からうなぎを軽く触ってみて、加熱が足りないようなら、追加でもう少し加熱してみてください。
パックから取り出す
市販のうなぎは、真空パックになっているものやトレイに乗せてラップをかぶせてあるものなど、いろいろあります。

酒や水はかけない
うなぎのレンジレシピの中には、お酒や水をかけたり、あらかじめ洗ったりするものもありますが、うなぎをレンジで温めるだけなら、どれも必要ありません。
お酒をかけると、酒臭さが残ってしまいます。
レンジで加熱する時間はわずか1分程度なので、たとえラップなしで加熱したとしても、その間に酒が十分に揮発しません。
また、水をかけたり洗ったりしてからレンチンすると、仕上がりが水っぽくなります。
レンジで温めるだけだったら、うなぎに残っている水分で十分しっとり温められます。
ただし、このあとにご紹介するトースター(もしくはグリル)を併用するやり方の場合は、お酒を少しかけることをおすすめします。
レンジで加熱したあとにトースターで1分ほど焼けば、アルコールが十分に飛びますし、お酒の効果でふっくらとした食感に仕上がります。
やり方は、このあとに詳しく解説します。

レンジだけでうなぎを温めると、しっとりとした食感仕上がります。
ごくシンプルな温め方ですけど、十分に柔らかくなりますし、とろっとした口当たりも残りやすいです。
多くのメーカーがすすめる加熱法なだけあって、うなぎの蒲焼を美味しく加熱することができます。
ふんわり食感が増す温め方
続いて、トースターやグリルを併用するやり方をご紹介します。
ひと手間かけてうなぎをふんわりとした食感に仕上げたいのなら、この方法がおすすめです。

トースターがない場合は、魚焼きグリルでもOK。
グリルを使う場合も、あらかじめ予熱しておいてください。
次に、うなぎの身を上向きにして耐熱皿にのせ、スプーンなどを使って、身全体に酒を回しかけます。
酒の量は、半身で小さじ1/2、長焼きで小さじ1くらいが目安。
ごく少量を、「身の方の面」の全体にのばすようにして塗るのがポイントです。
なお、ここで酒を塗るメリットは2つあります。
1つは、食感がふっくらと仕上がること。
もう1つは、酒で濡らしてから焼くことで、表面に付着したタレが濃くなりすぎないことです。
酒をかけたら、先のやり方と同じように、ふんわりとラップをかぶせて、レンジで加熱します。
加熱時間は、半身で30〜40秒、一尾(長焼き)で1分〜1分20秒です。
レンジで加熱し終えたら、すぐにラップを外し、クシャクシャにしたアルミホイルの上にのせて、あらかじめ温めておいたトースターに入れて1分焼きます。
焼く温度と焼く時間
トースターは、強(一番高温)にして焼きます。
温度指定できるタイプの場合は230〜250度くらい、ワット指定できるタイプの場合は1100〜1300wくらいです。
該当する数値がない場合は、なるべく高い数値に設定してみてください。
焼く時間は、半身の場合も長焼きの場合も、どちらも同じ1分ほどです。
トースターは、手前よりも奥の方が火が入りやすいので、蒲焼きの厚みのある頭の方を奥にして入れるといいです。
あまり焼きすぎると、パサついて表面のタレが濃くなってしまうので、1分を目安に取り出してください。
熱い空気に軽くくぐらせる程度の加熱にとどめるのがおすすめです。
蒲焼きをアルミホイルの上にのせて焼くと、トースターの網の下にうなぎのタレが落ちる心配がありませんし、皮目がくっつきません。

グリルで焼く場合
トースターではなくグリルを使う場合は、庫内をしっかり温めておいたところに、クシャクシャにしたアルミホイルにのせたうなぎを入れ、中火で30秒ほど焼きます。


このようにしてトースターもしくはグリルを併用すると、うなぎの蒲焼がふんわりとした食感に仕上がります。
お酒を加えているものの、酒臭さはまったくなく、とても食べやすいのも嬉しいところです。
「しっとり」がいいか「ふんわり」がいいかはお好みですが、個人的には、ふんわりと仕上げた方が、より上品な味を楽しめるのでおすすめです。
トースターやグリルで加熱する時間はとても短いので、大した手間がかからず、簡単に美味しく作れます。
ちなみに、うなぎの食べ方としてはうな丼が定番ですが、うな丼にする際には、ご飯を中心にたれをかけるといいです。
うなぎには既にたれの味が十分に染み込んでいるので、ご飯にたれをかけてからうなぎを乗せると、味が濃くなりすぎず、うなぎの味をしっかりと味わえますよ。
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