甘夏みかんを使ったピールのレシピをご紹介します。
甘夏の皮を丸ごと活用するレシピになっていて、風味がとてもよいのが特徴です。
甘夏の皮は、オレンジなどの柑橘類と比べるとやや苦味がありますが、ゆでこぼしたり水にさらしたりすることで、食べやすさが大幅にアップします。
苦味を抑えつつも、甘夏の香りは十分に残るので、旬の味をしっかりと堪能できます。
甘夏の皮の簡単で美味しい食べ方としておすすめですよ。
材料
甘夏の皮 | 2個分 |
砂糖 | 皮と同量 |
水 | 200ml |
グラニュー糖 | 大さじ2 |
ビターチョコレート | 好みで適量 |
作り方

まず、甘夏の皮(2個分)を用意して、「ヘタ」と「ヘタのまわりに付いたふわふわしたワタ」を取り除きます。
そして、甘夏の皮を7〜8ミリの細切りにします。
皮は、あらかじめ縦に切り分けておくと、細切りにしやすいです。


次に、たっぷりの湯を沸かし、甘夏の皮を加え、1分ほど茹でます。
そして、この作業を合計3回繰り返します。
甘夏の皮は苦味がやや強いので、3回ゆでこぼします。

皮を3回ゆでこぼしたら、軽く水洗いします。

そして、たっぷりの水に浸し、ラップをかけて冷蔵庫に一晩置きます。
甘夏の皮を茹でてから一晩かけて水にさらすと、苦味がニガテな方でも食べやすくなります。

一晩水に浸けたら、ザルに上げて水気を切ります。

皮を鍋に入れ、砂糖と水を加えてよく混ぜて、火にかけます。
砂糖の量は、あらかじめ計っておいた甘夏の皮と同じ重量を使います。

そして、汁気が少なくなるまで15分ほど煮ます。
完全に水分を飛ばしてしまうと固くなってしまうので、水気は少し残して火を止めてください。


煮上がりは、これくらい水分を残します。
そして、そのまましばらく置いて冷まし、味を馴染ませます。
ちなみに、鍋に残った煮汁は甘夏ピールには使いませんが、甘夏の風味が染み出していてとても美味しいので、ヨーグルトにかけるなど、シロップとして利用するのがおすすめです。

続いて、クッキングシートの上に甘夏の皮を並べ、冷蔵庫に一晩(8時間)ほど入れて乾燥させます。
この時、ラップは不要です。
剥き出しのまま冷蔵庫に入れます。
また、できれば、途中で1回ひっくり返すのがおすすめです。
夜中に乾燥させる場合は難しいとは思いますが、一度上下を返すことで、全体が均一に乾きます。
ピールを手でつまみやすくするために、この次の工程で、表面にグラニュー糖をまぶします。
その際にグラニュー糖が多すぎると甘夏の皮の味が弱くなってしまいますが、ここで乾かしておくことで、仕上がりがベタベタしにくくなり、グラニュー糖の量を抑えることができます。
なお、グラニュー糖は、お好みでまぶさなくてもOKです。
その場合は、もう少し長めに冷蔵庫に入れて、皮をしっかりめに乾かしてください。

最後に、乾燥した甘夏の皮に、グラニュー糖(大さじ2程度)まぶしたら完成です。


味変を楽しみたい場合は、湯煎して溶かしたビターチョコレート(適量)をコーティングして、「甘夏オランジェット」を作るのもおすすめです。
チョコの風味が加わることで味にコントラストがついて、また違った美味しさを楽しめます。

甘夏は、甘みと酸味と苦みがいい感じに混ざり合った、野生的な風味が魅力のフルーツです。
とりわけ、皮の部分にはそうした甘夏の魅力がギュッと凝縮されているため、果肉だけを食べて捨ててしまうのは、かなりもったいないと思います。
今回のようなピールに加工すれば、食べやすさが格段にアップするうえに、風味もしっかりと残ります。
一口食べれば、甘夏の濃厚な味と香りが広がって、幸せな気分に。
冷蔵庫にストックしておくと、楽しみが一つ増えますよ。
なお、この甘夏ピールは、長期間保存することが可能です。
グラニュー糖をまぶしてチョココーティングなしの状態で、タッパーや保存袋などで密閉したうえで冷蔵保存すると、半年ほど日持ちします。