梅ジャムの簡単で美味しい作り方をご紹介します。
梅ジャムと聞くと、もしかすると、かなり酸っぱい味を想像するかもしれません。
でも、このレシピなら大丈夫です。
青梅ではなく黄色い完熟梅を使い、なおかつそれをアク抜きしてから加えることで、酸味や苦味を抑えます。
そのうえ、梅の味はしっかりと残るので、甘酸っぱくて風味豊かな味を楽しめます。
子供でも食べやすい梅ジャムのレシピです。
冷蔵で3ヶ月、冷凍で半年ほど日持ちしますし、料理の味付けにも使えるので、ストックしておくと便利ですよ。
材料
完熟梅 | 500g |
砂糖 | 使用する梅の重量の60% |
作り方
この梅ジャムは、黄色く完熟した梅を使います。


まず、完熟梅(500g)のヘタ(なり口)を、楊枝を使って取り除きます。
楊枝や竹串など先の尖ったものをヘタの脇に軽く入れると、簡単にポロッと取れます。

そして、梅を優しく洗います。
完熟梅は、あまり乱暴に扱うとすぐに傷んでしまうので、ため水の中でゆするようにしてきれいになるまで洗うといいです。

きれいに洗ったら、水気をキッチンペーパーなどできれいに拭き取ります。

次に、梅を鍋に入れ、たっぷりの水(1.5リットル程度)を加えて、火にかけます。

そして、フツフツとしてきたら弱火にし、静かに10分ほど茹でます。
静かに茹でる
完熟梅は、あまり強い火でグラグラと加熱すると、すぐに煮崩れてきます。
そうすると、ぐちゃぐちゃになって扱いにくくなりますし、梅の風味もその分流れ出やすくなるので、鍋の中で梅が踊らないように静かに茹でるといいです。
ちなみに、皮が少しむけるくらいであれば全然OKです。

10分ほど茹でたら、網杓子などで梅をそっと引き上げて、たっぷりの水(1.5リットル程度)に移します。

そして、水にひたしたまま、ラップをかぶせて、冷蔵庫に一晩(8時間くらい)置きます。
軽く茹でたあとに一晩水にさらすことで、梅の酸っぱい味が和らいで、とても食べやすくなります。

梅を一晩置いたら、そっとザルに上げて水気を切ります。

そして、タネを取り除き、果肉の重量をはかって、その60%分の砂糖を用意します。
タネのまわりに付いた果肉は、ヘラなどを使ってこそげ取るとすっきりします。
砂糖の量
砂糖の量は、たとえば梅の果肉が350gだったとすると、0.6をかければ計算できます。
350g × 0.6 = 210gです。
ちなみに、当サイトでは糖度がわりと低めのジャム作りをおすすめすることが多いですけど、梅ジャムは酸味が少し強く出やすいので、砂糖をやや多めに使っています。

続いて、梅の果肉と砂糖を鍋に入れ、ヘラでよく混ぜて火にかけます。

沸騰してきたら、アク(白い泡)を取ります。
アクをきれいに取り除くだけで、雑味が和らいで、ジャムの味がクリアになります。

そして、火を弱め、焦がさないようにたまに混ぜながら8分ほど煮たら完成です。
冷めるとジャムらしいとろみが付きます。
ここであまり長く煮すぎると、風味が失われやすくなりますし、また、固くなりますので、8分を目安にして、ゆるいかなと感じるあたりで火から下ろしてください。
なお、梅ジャムは、オレンジやいちごなど他のポピュラーな果物のジャムとくらべると、ずっととろみが付きやすいです。

アク抜きしていない梅を使うと、酸味や苦味が強くなりすぎてしまいますが、サッと茹でたうえで一晩水に浸してから使うことで、ちょうど良いあんばいに仕上がります。
爽やかな甘酸っぱさがクセになる、梅ジャムのレシピ。
蒸し暑い季節にぴったりの一品です。
梅ジャムの使いみち
完成した梅ジャムは、そのままパンに付けたりヨーグルトにのせたりするのが王道ですが、それ以外にも食べ方はあります。
たとえば、牛乳で割って「梅ジャムドリンク」にして、果肉をスプーンですくいながら飲んでも美味しいです。
あるいは、肉料理の風味付けに使ったり、クッキーやマフィンの生地に練り込んだりしてお菓子作りに活用することもできます。
もし、ほかの使い方も知りたいということであれば、マーマレードジャムを使った料理が参考になります。
風味はまったく違いますが、マーマレードが合う料理であれば、ほとんどが梅ジャムでも代用可能です。
梅ジャムの日持ち
なお、この梅ジャムは、タッパーやガラスビンなどの密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、3ヶ月くらいは日持ちします。
さらに長持ちさせたい場合は、冷凍保存すれば、半年くらいは使えますよ。
ところで、当サイトでは、梅を使ったレシピを他にもご紹介しています。
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