梅ジャムの美味しい作り方をご紹介します。
風味豊かな、とても食べやすい梅ジャムのレシピです。
調理のコツは、青梅ではなく黄色い完熟梅を使い、なおかつそれをアク抜きしてから煮ることです。
酸味や苦味を抑えつつ、梅の味はしっかりと残すことができます。
材料
完熟梅 | 500g |
砂糖 | 使用する梅の重量の60% |
作り方
- ① 梅がまだ青い場合は、梅が重ならないように皿やザルなどの上に並べ、常温(室内の比較的涼しい場所)に1〜3日ほど置いて、黄色くなるまで追熟させます。
- ② 完熟梅(500g)のヘタ(なり口)を、楊枝を使って取り除きます。
十分に熟した梅を使うと、おいしく仕上がります。
ヘタを取る際には、楊枝や竹串など先の尖ったものを脇に軽く入れると、簡単にポロッと取れます。
なお、傷んでいる梅は、この段階で取り除いてください。
- ③ 梅を優しく洗います。
- ④ 水気をキッチンペーパーなどできれいに拭き取ります。
- ⑤ 梅を鍋に入れ、たっぷりの水(1.5リットル程度)を加えて、火にかけます。
フツフツとしてきたら弱火にして、静かに10分ほど茹でます。 - ⑥ 網杓子などで梅をそっと引き上げて、たっぷりの水(1.5リットル程度)に移します。
静かに茹でる
完熟梅は、あまり強い火でグラグラと加熱すると、すぐに煮崩れてきます。
そうすると、ぐちゃぐちゃになって扱いにくくなりますし、梅の風味もその分流れ出やすくなるので、鍋の中で梅が踊らないように静かに茹でるといいです。
ちなみに、皮が少しむけるくらいであれば全然OKです。
- ⑦ 水に浸したまま、ラップをかぶせて、冷蔵庫に一晩(8時間くらい)置きます。
- ⑧ そっとザルに上げて、水気を切ります。
- ⑨ タネを取り除き、タネのまわりに付いた果肉をヘラなどを使ってこそげ取ります。
果肉の重量をはかって、その60%分の砂糖を用意します。 - ⑩ 梅の果肉と砂糖を鍋に入れ、ヘラでよく混ぜて火にかけます。
砂糖の量
砂糖の量は、たとえば梅の果肉が350gだったとすると、0.6をかければ計算できます。
350g × 0.6 = 210gです。
ちなみに、当サイトでは糖度がわりと低めのジャム作りをおすすめすることが多いですけど、梅ジャムは酸味が少し強く出やすいので、砂糖をやや多めに使っています。
- ⑪ 沸騰してきたら、アク(白い泡)を取ります。
- ⑫ 火を弱め、焦がさないようにたまに混ぜながら8分ほど煮たら完成です。
長く煮すぎない
冷めるとジャムらしいとろみが付きます。
ここであまり長く煮すぎると、風味が失われやすくなりますし、また、固くなりますので、8分を目安にして、ゆるいかなと感じるあたりで火から下ろしてください。
なお、梅ジャムは、オレンジやいちごなど他のポピュラーな果物のジャムとくらべると、ずっととろみが付きやすいです。

アク抜きしていない梅を使うと、酸味や苦味が強くなりすぎてしまいますが、サッと茹でたうえで一晩水に浸してから使うことで、ちょうど良いあんばいに仕上がります。
爽やかな甘酸っぱさがクセになる、梅ジャムのレシピ。
蒸し暑い季節にぴったりの一品です。
梅ジャムの使い方
完成した梅ジャムは、そのままパンに付けたりヨーグルトにのせたりするのが王道ですが、それ以外にも食べ方はあります。
たとえば、牛乳で割って「梅ジャムドリンク」にして、果肉をスプーンですくいながら飲んでも美味しいです。
あるいは、肉料理の風味付けに使ったり、クッキーやマフィンの生地に練り込んだりしてお菓子作りに活用することもできます。
もし、ほかの使い方も知りたいということであれば、マーマレードジャムを使った料理が参考になります。
風味はまったく違いますが、マーマレードが合う料理であれば、ほとんどが梅ジャムでも代用可能です。
梅ジャムの日持ち
なお、この梅ジャムは、タッパーやガラスビンなどの密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、3ヶ月くらいは日持ちします。
さらに長持ちさせたい場合は、冷凍保存すれば、半年くらいは使えますよ。
ところで、当サイトでは、梅を使ったレシピを他にもご紹介しています。
下のリンク先もぜひご覧ください。
このお料理についてのご感想などをお寄せください。
サイト運営の参考にさせていただきます。
頂いたコメントには、数日中に回答いたします。
なお、頂いたコメントは、運営者による承認後に表示されます。(詳細)
梅ジャムを作りたかったです。
作り方がうろ覚えでしっかりとした作り方を
教えてほしくて探しておりました。
ありがとうございます。助かりました。
コメントをありがとうございます。
この梅ジャムはわが家の定番で、完熟梅が出回る季節になると毎年作ります。
梅ジャム作りの参考にしていただけると幸いです。