梅味噌のおすすめレシピをご紹介します。
料理研究家のほりえさわこさんが考案した「梅みそ」です。
梅味噌とは、梅の爽やかな風味が楽しめる調味料で、梅を味噌に漬け込んで作ります。
ごく一般的な梅味噌は、出来上がりまでに2週間〜1ヶ月ほどかかりますが、この「梅みそ」はたったの1週間で完成します。
また仕込みもラクです。
バリエーション豊富な梅味噌の作り方の中には、梅をあらかじめ砕いて使うものもありますが、ほりえさんの「梅みそ」はその手間を省き、梅を丸ごと使います。
その代わりに梅に深い切れ目を入れ、冷凍することで、梅のエキスを出やすくします。
また容器の代わりに保存袋を使い、梅と味噌が馴染みやすくします。
忙しい方でも手軽に作れるレシピですよ。
(一部情報元:NHK「あさイチ」2018年6月19日放映)
梅味噌のレシピ
「梅みそ」のレシピです。
「梅みそ」の調理時間は、梅を凍らせる時間(半日)と漬ける時間(1週間)を除けば、15分くらいです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
青梅 | 200g(6〜8個) |
味噌 | 200g |
はちみつ | 200g |
- 梅を優しく洗い、竹串でヘタを取り、ペーパータオルで水気をしっかり拭き取る。
- 梅に十字の切り込みを入れる。(下の写真参照。)
- 2をジッパー付きの保存袋に入れ、中の空気を抜き、冷凍庫に半日入れて凍らせる。
- 3の袋の中に味噌とはちみつを入れ、全体が馴染むように軽く揉む。
袋の中の空気を抜き、口をしっかり閉じ、しばらく常温に置いて梅を自然解凍する。冷蔵庫に1週間入れたらできあがり。
完成したら、味噌と梅を別々の容器に入れて冷蔵保存する。1ヶ月ほど日持ちする。
写真をもとにレシピを説明します。
梅味噌の作り方
【工程1】
まず青梅(200g)を優しく洗います。
次に竹串でヘタを取ります。
青梅のヘタは、黄色く熟した梅よりも少し硬くて取りづらいですけど、竹串の先をヘタと実の境目に軽く押し込むと、比較的ラクに外せます。
そしてペーパータオルで、梅の水気をしっかり拭き取ります。
【工程2】
続いて梅に十字の切れ目を入れます。
まず上の写真のように、梅のヘタがあった部分に包丁を入れ、梅を回しながら、包丁の刃が種に当たるくらい深い切れ目をぐるっと一周入れます。
次に上の写真のように、ヘタがあった部分を上から見た時に十字になるように、もう1本の切れ目をぐるっと一周入れます。
梅に深い切れ目を入れると、梅のエキスが出やすくなります。
【工程3】
梅に切れ目を入れたら、梅をジッパー付きの保存袋に入れ、中の空気をしっかり抜きます。
そして冷凍庫に半日ほど入れて、カチコチに凍らせます。(上の写真)
梅をあらかじめ冷凍すると、梅の組織が壊れるので、梅のエキスが出やすくなります。
【工程4】
梅が凍ったら、袋の中に味噌(200g)とはちみつ(200g)を入れます。
保存袋を使って漬けると、梅と味噌とはちみつが馴染みやすくなり、梅エキスが出やすくなります。
そして全体が馴染むように軽く揉み、袋の中の空気を抜き、口をしっかり閉じます。
さらに常温にしばらく置き、梅を自然解凍します。
梅が解凍できたら、上の写真の状態のまま、1週間ほど冷蔵庫に入れます。これで完成です。
出来上がった「梅みそ」は、味噌と梅を別々の容器に入れて冷蔵保存すると、1ヶ月ほど日持ちするそうです。
梅の風味がほんのり移った、爽やかな味わいの一品ができます。
この「梅みそ」は、米酢で作る酢味噌とくらべて酸味が穏やかで、上品な味わいです。
ちなみに残った梅は、ジューシーで優しい甘みがあり、そのまま食べてもとても美味しいです。
ところでほりえさんによると「梅みそ」を使うと、梅のほど良い酸味が食欲をそそるお料理が簡単に作れるそうです。
その際には、残った果肉も細かく刻んで、味噌と一緒に使えます。
最後にほりえさんが考案した「梅みそ」を使ったお料理を1品ご紹介します。
豚肉の炒めもので、とても美味しいのでおすすめです。是非作ってみてください。
梅味噌の豚みそ炒めの作り方
ほりえさわこさんが考案した「梅の豚みそ炒め」のレシピです。
豚肩ロース薄切り肉 | 150g |
にんにく | 1かけ |
梅みそ※ | 大さじ3 |
梅みその梅肉※ | 1〜2個 |
ごま油 | 大さじ1 |
きゃべつ | 100g |
※冒頭で紹介したレシピで作ったもの。
- 豚肉は一口大に切り、にんにくは薄切りにする。
梅みその梅肉はタネを取って粗く刻み、きゃべつは千切りにする。 - フライパンにごま油を熱し、にんにくを入れて香りを立たせる。
豚肉を炒め、火が通ったら梅みそと梅肉を炒め合わせる。 - きゃべつを皿に敷き、その上に2をのせたらできあがり。
このお料理は、梅みその梅肉も刻んで一緒に使います。
すでにお伝えした通り、梅肉はそのままでも食べやすく、粗く刻むだけでお料理によく馴染みます。
梅みその爽やかな風味とコクのある甘みが、豚肉の甘みのある味と絶妙にマッチします。
梅みそは、肉や魚の味付けに使ったり、サラダにかけてドレッシングの代わりにしても美味しいそうです。
ところで当サイトでは、ほりえさんが考案した「梅醤油」と「梅ヨーグルト」のレシピも紹介しています。
作り方は、今回ご紹介した「梅味噌」と途中まで同じです。
青梅が600gあれば、「梅味噌」と「梅醤油」と「梅ヨーグルト」の3品すべてを一度に試せて楽しいですよ。リンク先も合わせてご覧ください。