バスマティライス(Basmati rice)の炊き方をご紹介します。
バスマティライスとは、インディカ米の一種のこと。
インドを中心に栽培されてきた高価な品種で、香りが強いのが特徴です。
日本の米と比べると、形状も食感も大きく異なっていて、米粒の形は細長、口に入れるとサラッとしていて粘りは少なめです。
日本でお米を炊くときは、通常は水が完全に蒸発するまで加熱しますが、インド流のお米の炊き方は違います。
簡単に言うと、パスタを茹でるような感覚です。
インディカ米には複数の種類があり、インドでも丸くて粘り気のあるものなど様々なインディカ米が食べられていますが、基本的にはこの炊き方でOK。
ちなみに、東南アジアなどで食べられているタイ米もインディカ米の一種であり、炊き方もバスマティライスとほぼ同じです。
湯取り法でお米を炊くメリットの一つとして、カロリーや糖質を抑えられるということが挙げられます。
茹で汁を捨ててしまうので、お湯に溶け出したでんぷんなどが、全て失われます。
お米の栄養が損なわれてしまう反面、ダイエット中の方にとっては魅力的な調理法と言えます。
バスマティライスなどのインドのお米を炊くときのポイントは、ケースバイケースで様子を見ながら炊くことです。
日本のお米よりも個体差が大きく、また、種類も豊富なので、茹で時間を一律に決めるのはなかなか難しいというのが正直なところです。
この記事ではバスマティライスの茹で時間を10分〜13分としていますが、この時間を目安にして、茹でている途中で食べてみて、少し芯が残っているくらいで引き上げるようにすると、美味しく仕上がりますよ。
バスマティライスの炊き方
「バスマティライス」の炊き方です。
バスマティライス | 2合 |
水 | 2リットル※ |
※水の量は米の5倍くらいがおすすめ。
- 米を洗い、ザルに上げる。米と水を鍋に入れ、強火にかける。
- 煮立ったら、弱火にしてフタをし、10〜13分茹でる。(ときどきフタを取り、かき混ぜる。)
食べてみて、芯が少しあるところでザルに上げ、水気を切る。 - 米を再び鍋に戻し、軽く混ぜ、フタをして5分蒸らす。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、バスマティライス(2合)をきれいに洗います。
米は細長くて折れやすいので、日本の米よりも優しく洗うのがおすすめです。
【工程2】
次に、バスマティライスと水(2リットル)を鍋に入れ、強火にかけます。
水の量は、米の5倍くらいがおすすめ。
大きな鍋が無い場合は、途中で湯を足しながら加熱し、米が常に湯に浸った状態にするといいです。
煮立ったら、フタをして、弱火で10〜13分茹でます。
茹で時間は、商品によってまちまちです。
バスマティライス(インドの米)は、ものによって大きさや質がけっこう違います。
ですから、食べてみて芯が少し残っているくらいまで茹でるといいです。
茹で上がったら、ザルに上げ、水気を切ります。
【工程3】
そして、米を鍋に戻します。
最後に、軽く混ぜ、フタをして、5分ほど蒸らしたら完成です。
炊き上がりはこのようになります。
バスマティライス(インディカ米)はもともと粘りが少ない品種ですが、こうした湯取り法で炊くと、更に軽くてふわっとした仕上がりになります。
日本のご飯のようにどっしりとした感じではないので、最初はちょっと驚くかも知れませんが、本場インドの味を追求するなら、やはりバスマティライスは外せません。
インド料理のお供として、ぜひお試しください。
ところで、最近では、湯取りをせずに、炊飯器でバスマティライスを炊く家庭がインドでも増えているそうです。
炊飯器を使った場合は、仕上がりがやや軽さに欠けるものの、湯取り法よりも簡単ですし、栄養も逃しません。
炊飯器を使った炊き方は、日本のお米を炊く場合とほぼ同じ。
唯一の違いは、あらかじめお米を浸水させておくと、より美味しく仕上がるという点です。
興味のある方は、炊飯器を使った炊き方もお試しください。
当サイトでは、現地インドでの経験をもとに、インド料理やインドの観光スポットについて別記事で詳しく解説しています。