米の研ぎ方(洗い方)を動画でご紹介します。
米を美味しく炊き上げるには、研ぎすぎないのがポイントです。
米は、品種改良が重ねられており、昔よりも手軽に炊けるようになっています。
また、パッケージも進化していて、流通時の劣化も抑えられています。
そのため、最近のお米は、簡単に研ぐだけで美味しく炊くことが可能です。

具体的には、お米は次のような手順で研ぐのがおすすめです。
- 手早く2回すすぐ。
- 水を入れずに20回かき混ぜ、2回すすぐ。
- 水を入れずに10回かき混ぜ、2回すすぐ。
米を研ぐために必要なものは、ボールとザルの2つです。
炊飯器の内釜をボール代わりにするのはNG。
内釜に米を入れて研ぐと、コーティングが剥がれる原因になるので、面倒でもボールに入れて作業するといいですよ。
詳しくお伝えします。
米の研ぎ方(洗い方)

米を研ぐ前に、まず最初に、米の分量をはかります。
計量に使用するのは、米専用の180mlのカップです。
このカップ1杯が「1合」。
米を2合分炊く場合は、カップ2杯分になります。
はかり方は、カップに米を山盛りにのせ、菜箸などですりきります。
手軽に指を使ってすりきるのもアリです。
手早く2回すすぐ

計量した米をボールに入れ、水を注ぎ、手早くすすぎます。

これを2回繰り返します。
最初は良質な水を使う
ここで使う水は、できれば、浄水器の水かミネラルウォーターがいいです。
その理由は、米は、最初に加える水をもっとも良く吸うからです。
この工程の水の質は、ご飯の味を大きく左右します。
とにかく手早くすすぐ
水を入れて手早くすすいだら、すぐに水を捨てるのも大事なポイントです。
精米した米の表面には少しヌカ層が残っていて、精米してから時間が経つと酸化してヌカ臭くなりますが、ここで水に浸したまま置いてしまうと、そのヌカ臭さが米に残ってしまいます。
水を入れずに20回かき混ぜ、2回すすぐ

次に、水を入れずに、20回かき混ぜます。
球体を持っているような感じで手を広げて、水を入れずに、手早くシャカシャカと米をかき混ぜます。
そうすることで、米の表面に残った臭みのあるヌカ層や汚れを取り除くことが可能です。
また、この工程には、水を吸いやすくさせるために、敢えて米に少しだけ傷をつけるという意味もあります。
ただ、傷つけると言っても、米が割れてしまったら食感も見た目も悪くなりますので、あくまでも軽く、米の摩擦音が少し出るくらいで十分です。


水を捨てたら、もう1度、同じように米をすすぎます。
水を入れずに10回かき混ぜ、2回すすぐ

次に、再び水を入れずに、10回かき混ぜます。
ここで落としきれていない米ぬかを再度洗い流します。
混ぜ方は、先のやり方とまったく同じです。


そして、最後にもう1度、同じように、すすぎを繰り返します。

研ぎすぎると、せっかくのお米の香りや味がなくなってしまいますので、これ以上研ぐ必要はありません。

あとは、研いだ米を炊飯器の内釜に入れ、米の量に応じて指定の目盛りまで水を注ぎ、フタをしてスイッチを押すだけです。
水を張った時に多少濁っていても、下のお米が見えるようであればOKです。
白い濁りの正体はデンプンで、お米の旨み。
むしろ少々白く濁っているくらいがいいです。
ところで、ご飯を炊く前に、あらかじめ米を水に浸しておくこともできますが、その工程は、かならずしも必要というわけではありません。
米の品種改良や炊飯器の進化によって、浸水させなくても、十分美味しく炊けるようになっています。
浸水時間を設けるとしても、長くて2時間。
水に浸しすぎると不味くなることもあるので、ほどほどにしておくのがおすすめですよ。