米の研ぎ方(洗い方)をご紹介します。
お米を研ぐ目的は、表面に残った米ぬかを落として臭みのもとを取り除き、なおかつ、お米の汚れを洗い流すことです。
お米を上手に研ぐコツは、大きく2つあります。
1つめは、米ぬかをすみやかに落とし、ぬかの臭みを米に移さないようにすること。
2つめは、決して研ぎ過ぎず、米の旨味を残すことです。
米は、品種改良が重ねられており、昔よりも手軽に炊けるようになっています。
また、パッケージも進化していて、流通時の劣化も抑えられています。
そのため、最近のお米は、簡単に研ぐだけで、美味しく炊くことが可能です。
むしろ、あまり念入りに研ぎすぎてしまうと、米の旨味まで流れ出てしまいます。
材料
米(うるち米かもち米) | 好みの量 |
研ぎ方(洗い方)
米の研ぎ方は、次の3段階に分けられます。
- 手早く2回すすぐ。
- 水を入れずに20回かき混ぜ、2回すすぐ。
- 水を入れずに10回かき混ぜ、2回すすぐ。
なお、米を研ぐために必要なものは、ボールとザルの2つです。
炊飯器の内釜をボール代わりにするのはNG。
内釜に米を入れて研ぐと、コーティングが剥がれる原因になるので、面倒でもボールに入れて作業するのがおすすめです。
- ① 米専用のカップで、米の分量をはかります。
米をはかる
計量に使用するのは、米専用の180mlのカップです。
このカップ1杯が「1合」。
米を2合分炊く場合は、カップ2杯分になります。
はかり方は、カップに米を山盛りにのせ、菜箸などですりきります。
面倒な場合は、手軽に指を使ってすりきるのもアリです。
参考:米の測り方
- 手早くすすぐ
- ザルに上げる
- ② 米をボールに入れてかぶるくらいの水を注ぎ、すぐに、手早く5秒ほど軽くすすぎます。
すみやかに米をザルに上げ、水を捨てます。 - ③ ②をあと1回繰り返します。
とにかく手早くすすぐ
この工程は、あらかじめ米を水で濡らして、表面に残ったぬかを取り除きやすくするために行います。
でも、だからと言って、米を水に浸したままにしてはいけません。
水を加えて手早くすすぎ、すぐに水を捨てることがとても大切です。
というのは、米を水に浸す時間が長いと、ぬか臭さが米に移ってしまうからです。
精米した米の表面にはぬか層が少し残っており、精米してから時間が経つと酸化してぬか臭くなってきますが、そのにおいが炊いたご飯にも残ってしまいます。
最初は良質な水を使う
なお、ここで使う水は、できれば、浄水器の水かミネラルウォーターがいいです。
その理由は、米は、最初に加える水をもっとも良く吸うからです。
この工程の水の質は、ご飯の味を大きく左右します。
-
(a)
20回かき混ぜる
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(b)
すぐに水を注ぐ
-
(c)
手早くすすぐ
-
(d)
すぐにザルに上げる
- ④ 米をボールに移し、水を入れずに、指を広げて軽く20回かき混ぜます。
すぐに水を注いで手早くすすぎ、すみやかにザルに上げて水気を切ります。 - ⑤ もう1度米をボールに移し、すぐに水を注いで手早くすすぎ、すみやかにザルに上げて水気を切ります。
臭みや汚れを効率よく取る
20回かき混ぜる際には、球体を持っているような感じで指を広げて、水を入れずに、手早くシャカシャカと米をかき混ぜます。
そうすることで、米の表面に残った臭みのあるヌカ層や汚れを、効率良く取り除くことができます。
また、この工程には、米に少しだけ傷をつけて、水を吸いやすくさせるという意味もあります。
ただ、傷つけると言っても、米が割れてしまったら食感も見た目も悪くなりますので、あくまでも軽く、米の摩擦音が少し出るくらいで十分です。
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(a)
10回かき混ぜる
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(b)
すぐに水を注ぐ
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(c)
手早くすすぐ
-
(d)
すぐにザルに上げる
- ⑥ 米をボールに移し、水を入れずに、指を広げて軽く10回かき混ぜます。
手早くすすぎ、すぐにザルに上げて水気を切ります。 - ⑦ もう1度米をボールに移し、手早くすすぎ、すぐにザルに上げて水気を切ります。
この工程で、落としきれていない米ぬかを再度洗い流します。
研ぎすぎると、せっかくのお米の香りや味がなくなってしまいますので、これ以上研ぐ必要はありません。
あとは、研いだ米を炊飯器の内釜に入れて、米の量に応じて指定の目盛りまで水を注ぎ、フタをしてスイッチを押すだけです。
水を張った時に多少濁っていても、下のお米が見えるようであればOKです。
白い濁りの正体はデンプンで、お米の旨みのもととなる成分です。
むしろ、少々白く濁っているくらいがいいです。
なお、ご飯を炊く前にあらかじめ米を水に浸しておくこともできますが、その工程は、かならずしも必要ではありません。
米の品種改良や炊飯器の進化によって、浸水させなくても、十分美味しく炊けるようになっています。
浸水時間を設けるとしても、長くて1時間。
水に浸しすぎると不味くなることもあるので、ほどほどにしておくのがおすすめです。
玄米の研ぎ方(洗い方)
今回は白米の研ぎ方をお伝えしましたが、玄米の場合は、「研ぐ」必要はありません。
玄米は、精米されたお米と違って薄い表皮で覆われており、ぬかが表面に残っていないためです。
軽くこすり洗いして、表面の汚れを落とすだけで使えます。
以上、お米の正しい研ぎ方(洗い方)についてお伝えしました。
お米を研ぐ際には、米ぬかをすみやかに落とすことと、研ぎすぎないことが大切です。
ぜひ参考にしてください。
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