お米の上手な保存方法を解説します。
生米は、空気に触れると酸化しやすいうえに、乾燥にも弱く、また、暖かい場所に置くと傷みやすい食材です。
ですから、長く日持ちさせるためには、しっかりと密閉したうえで、涼しい場所で保管することが大切です。
お米の保存に最適な温度は15度以下と言われており、安心して保存したいのなら、冷蔵庫に入れるのが一番おすすめです。
冷蔵庫での保存方法
お米を冷蔵保存する際のポイントは、空気を抜いたうえで、お米をしっかりと密閉することです。
その点に気を付けて保存すると、酸化や乾燥、他の食品からのニオイ移りなどを防ぐことができます。
真空パックの米を買ったのなら、そのままの状態で冷蔵庫の野菜室へ。
ごく普通の米袋に入った米を買ったのなら、保存袋に入れ替えて中の空気をしっかり抜いて保存します。
冷蔵での保存期間は、保存袋に詰め替えた場合で、白米なら1〜2ヶ月、玄米なら3〜6ヶ月が目安です。
真空パックだったら、白米で半年、玄米で1年くらい日持ちします。
ただし、袋に賞味期限が印字されている場合は、それまでに食べ切るのがおすすめです。
保存が効く米を選ぶ
また、お米を長期保存したいのなら、お米の選び方も重要です。
- 白米よりも玄米の方が日持ちする。
- 袋詰めよりも真空パックが日持ちする。
白米よりも玄米の方が日持ちする
お米といえば、白米がもっともポピュラーですが、実は、玄米を購入した方が長持ちします。
白米の賞味期限は、保存に適した涼しい場所に置いた場合で、1〜2ヶ月程度。
でも、玄米だったら、3〜6ヶ月は大丈夫です。
精米した米は酸化しやすい
米は、精米した状態で置いておくと、どんどんぬか臭くなり、味も落ちていってしまいます。
玄米は、ぬか層が果皮でコーティングされていますが、白米だと果皮がありません。
そのため、表面に残ったぬかが剥き出しになり、空気に触れて酸化しやすくなります。
なお、ぬかをあえて残した「分づき米」の場合は、ぬか層が多い分、白米よりもさらに日持ちしにくいです。
精米してから保存することにはこうしたデメリットがあるため、わが家では普段から玄米を買っており、白米を食べたい時は、炊く直前に家庭用の精米機で精米しています。
袋詰めよりも真空パックが日持ちする
また、普通の米袋に入った米よりも、真空パックに入った米の方がずっと日持ちしやすいです。
これも、先ほどと同じ理由で、お米が空気に触れやすいかどうかが関係しています。
お米は、空気に触れる機会が多いと、酸化して味が落ちてしまうため、外気を遮断した真空パックの方が、長持ちしやすくなります。
そのため、お米を一度に大量に買う場合は、真空パックのお米を選ぶのがおすすめです。
米袋は意外と空気を通す
なお、ごく一般的な米袋は、ちゃんと密閉されているように見えて、実はそういう構造にはなっていません。
ビニール製に限らず、米袋には、空気孔として小さな穴が袋のどこかにあいている場合がほとんどです。
米袋に入れたまま放置しておくと、この穴から米の水分が蒸発して乾燥したり、逆に湿気が入ってきたりします。
また、ニオイが強いものが近くにある場合は、それが米に移ってしまうこともありえます。
こうしたことを防ぐためにも、米袋で買ったらそのままにせずに、密閉できる保存袋で覆ったり、ジップロックや保存容器にすみやかに移し替えるのがおすすめです。
米びつは涼しい場所に置く
お米は、白米であっても玄米であっても、常温で保存することができます。
ただし、それはあくまで、涼しい季節限定の話です。
暖かい場所にお米を長期間置くと、傷みやすくなります。
米びつで長期保存はNG
常温で保存するにあたっては、米びつなどの保存容器に収納すると使いやすいですが、一方で、米びつに入れたまま長時間放置すると、酸化して味が落ちますし、ダニなどの虫がつきやすくなります。
ですから、米びつで保存する場合は、冷暗所に置いたうえで、中の米はなるべく早めに使い切ってください。
お米が大量にある場合には、米びつに入れる量はやや控えめにして、残りはしっかり密閉したうえで、冷蔵保存するのがおすすめです。
唐辛子で虫除け
ちなみに、お米を米びつに入れてストックする際には、乾燥赤唐辛子を一緒に入れておくと安心です。
唐辛子を入れると、米に虫が付きにくくなります。
こうした商品を使ってもいいですし、料理に使う赤唐辛子を数本、米と一緒に入れておくだけでも、効果があります。
以上、お米の保存方法についてお伝えしました。
お米は、しっかりと密閉したうえで冷蔵庫で保存するのが一番安心です。
ぜひ参考にしてください。
ところで、生米ではなく、炊いたご飯を保存する場合は、リンク先の記事が参考になります。
冷蔵するよりも冷凍した方が、炊きたての美味しさをキープできますよ。
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