ご飯の上手な保存法をご紹介します。
ご飯を美味しく保つには冷凍保存が一番おすすめです。
冷蔵保存や常温保存は、食感や風味がどんどん落ちるので、なるべく避けた方がいいですよ。
「基本の冷凍保存方法」と合わせて、「人気シェフの冷凍保存方法」と「5つお米マイスターの冷凍保存方法」をお伝えします。
3パターンともちゃんと冷凍できますが、一番おすすめなのは人気シェフの方法です。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」2018年6月21日放映、NHK「あさイチ」2018年7月17日放映)
基本の冷凍保存法
冷凍ご飯の日持ち:1ヶ月
まず最初にご紹介するのは、基本的なご飯の冷凍保存方法です。
温かいご飯 | 適量 |
- 温かいご飯を茶碗1杯分ずつ小分けにする。
- 1をラップでぴったり包み、平らにする。(上の写真をご覧ください。)
- 人肌まで冷めたら、冷凍庫に入れる。1ヶ月ほど日持ちする。
ご飯を温かいままラップで包む理由は、水分をなるべく蒸発させないためです。
できればこの時、炊きたての温かいご飯を使うと、解凍した時も、炊きたてに近い美味しいご飯が食べられます。
また平らにするのは、冷凍と解凍をなるべく早く均一に行うためです。
ちなみに解凍する際は、ラップをしたままレンジに入れ、600Wで3分ほど加熱します。
詳しくは「冷凍ご飯の解凍方法」をご覧ください。
1週間以上冷凍する場合は、ラップで包んだご飯をフリーザーバックに入れると、より良い状態をキープできます。
冷凍ご飯の保存期間は1ヶ月程度です。
次に名店のシェフがすすめるこだわりの冷凍保存方法をご紹介します。
人気シェフの冷凍保存法
ところで同じご飯の冷凍保存でも、名店のシェフがすすめる方法はぜんぜん違います。
イタリア料理の人気店「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」のオーナーシェフ、小林幸司さんは、タッパーなどの容器を使ってご飯を冷凍することをすすめています。
手順を説明します。
温かいご飯 | 適量 |
- タッパーなどの保存容器にご飯をパンパンに詰め、フタをして人肌まで冷ます。
- 1を冷凍庫に入れる。(解凍はフタを軽くかぶせてレンジでチンする。)
この方法の最大のポイントは、ラップで包むのではなく、保存容器にご飯を詰めることです。
小林さんによると、ラップでご飯を包むこと自体が良くないそうです。
ラップは冷凍すると劣化するので、ご飯に臭いが付いたり、ラップの破片が入ったりする原因になるからだそうです。
また容器にパンパンにご飯を詰めることも大事なポイントです。
ご飯を中途半端にタッパーに詰めると、空気が入るので霜がつきやすく、ご飯の味が落ちます。
ですからフタがぎりぎり閉まるくらいご飯をしっかり詰めて、中の空気を抜いてから冷凍します。
ラップはとても便利で、ラップでご飯を包んで冷凍する保存法は家庭ではごくごく普通ですが、長期保存した場合などに、ご飯に臭いが付きやすいことも事実です。是非参考にしてください。
ちなみに小林さんによると、ラップをして冷凍したご飯も、解凍する際にひと手間かければ、けっこう美味しくいただけるそうです。
ラップを外してご飯を茶碗に移し、新たなラップをしてレンチンすると良いそうです。
また冷凍ご飯に日本酒をひと振りして臭いをおさえる方法もあります。詳しくは「冷凍ご飯の臭いを取る方法」をご覧ください。
続いて5つ星お米マイスターがすすめる、ご飯の冷凍方法をご紹介します。
5つ星お米マイスターの冷凍保存法
次に5つ星お米マイスターの澁谷梨絵さんがすすめる、ご飯の冷凍方法をご紹介します。
ご飯 | 適量 |
- 温かいご飯を茶碗1杯分ずつ小分けにする。
- 1をラップでぴったり包み、平らにする。さらにアルミホイルで包む。(上の写真をご覧ください。)
- 人肌まで冷めたら、冷凍庫に入れる。(解凍はアルミホイルを外してレンジでチンする。)
この方法のポイントは、ご飯をラップでぴったり包んだ上で、さらにアルミホイルで覆うことです。
アルミホイルは熱伝導が良いので、ご飯を急速冷凍することができます。
急速冷凍すると、ご飯の水分が失われにくくなるので、美味しさを保てるというわけです。
参考にしてください。
冷蔵保存・常温保存
冷蔵したご飯の日持ち:3日
ところでご飯は、冷蔵や常温での保存はおすすめしません。
ご飯は2~3度くらいでデンプンが劣化し、水分が蒸発してパサパサになります。
ご飯が残ったら、早めに冷凍保存するのが美味しく食べるコツです。
どうしても冷蔵保存したい場合は、冷凍と同じくラップでぴったり包むか、タッパーにパンパンに詰めて保存するといいです。
保存期間は3日程度です。