玄米の炊き方を解説します。
炊飯器を使って、玄米ご飯をおいしく炊く方法についてです。
玄米は、一晩程度の十分な浸水時間を確保してから、炊飯器の玄米モードで炊くと、もちもちとした食べやすい食感に仕上がります。
玄米ご飯といえば玄米の代表的な食べ方ですが、浸水の有無によって食感に大きな違いがでます。
ひと手間かける価値がありますよ。
材料
玄米 | 2合 ※ |
水 | 玄米の2合の目盛りまで(600ml) |
- 1合・3合等でも同じように炊けます。
目盛りがない場合の水加減は下の文中参照。
玄米の炊き方
- ① 玄米を米専用カップ(180ml)を使ってはかり、すりきり2杯分をボールに入れます。
- ② 水を注ぐ
- ③ 10回こすり洗い
- ④ すすぐ
- ⑤ ザルに上げる
- ② 玄米が2センチ程度かぶるくらいの水をボールに注ぎます。
- ③ 玄米を両手で軽くこすって洗います。
具体的には、「玄米をすくって、両手で挟むようにして軽く3回こする」という作業を合計10回繰り返します。 - ④ 流水を注いで手に付いた玄米を洗い流し、ボールに水をため、玄米を軽くゆすぎます。
- ⑤ ザルに上げて水気を切ります。
②〜⑤の工程を合計3回繰り返します。
軽くこすり洗いする
玄米は、精米されている白米と違って薄い表皮で覆われており、ぬか層がむき出しになっていません。
そのため、表面に残ったぬかを取り除く作業(研ぐ作業)は必要ありません。
玄米を両手で軽くこするように洗うことを「拝み洗い」と呼びますが、この方法で洗うと、表面の汚れがきれいに落ちるだけでなく、米にわずかな傷が付いて、水をより吸いやすくなります。
あまり強くこすると、米が割れやすくなるので、あくまでも軽くこすってください。
なお、こすり洗いする際には、「玄米が2センチ程度かぶるくらい」の、さほど多くない水を注ぎます。
ここであまりたくさん水を加えると、米が手ですくいにくなり、こすり洗いがしにくくなります。
- ⑥ 玄米を炊飯器の内釜に入れ、「玄米の2合の目盛り」まで水を注ぎます。
目盛りがない(消えて見えなくなっている)場合は、600mlの水を加えます。 - ⑦ 玄米を一晩ほど置いて吸水させます。
気温が高い季節は、内釜にラップをかぶせて、冷蔵庫に入れてください。
浸水時間は一晩
吸水時間は、一晩(6〜7時間)とるのがおすすめです。
2〜3時間でも一応炊けますが、食感がやや硬めで、少し食べにくい仕上がりになります。
なお、吸水なしで炊くことはおすすめしません。
玄米の水加減
玄米を炊飯器で炊く際の水加減は、内釜に付いている「玄米の目盛り」を目安にするのが一番です。
もし目盛りがない場合や、消えて見えにくい場合は、次の表を参考にしてください。
米の量 | 水の量 |
---|---|
1合 | 350ml(約2倍) |
2合 | 600ml(約1.7倍) |
3合 | 800ml(約1.5倍) |
玄米を炊く際の水加減は、炊飯器の機種によっても若干変わりますが、1.5〜2倍くらいが適量です。
なお、水の量は、玄米の量に比例するわけではありません。
米の量が増えるにつれて、1合あたりに必要な水の量は減っていきます。
- ⑧ 内釜を炊飯器にセットして、玄米モードで炊きます。
- ⑨ しゃもじでさっくりと混ぜたら完成です。
この方法で玄米を炊くと、もちっとした食べやすい食感に仕上がります。
玄米を浸水なしで炊く方法
ところで、玄米を吸水させずに炊飯器ですぐに炊きたい場合は、多めの水を加えると、食べやすく仕上がります。
具体的には、おかゆ(全粥)の目盛りまで水を加えて、玄米モードで炊きます。
この方法は最近のわが家のお気に入りで、忙しいときにたいへん便利です。
また、玄米は、圧力鍋を使うと、浸水なしでも食べやすく炊けます。
「圧力鍋を使った玄米の炊き方」も合わせて参考にしてください。
- 玄米を炊飯器で炊く際には「玄米モード」を使うのがおすすめです。
普通の白米モードで炊くと、たとえ十分に浸水時間を取ったとしても、食感が硬くて食べにくいためです。 - 玄米を炊く時には、白米を混ぜずに、玄米だけにするのがおすすめです。
玄米と白米では硬さがかなり違うので、両方を一度に美味しく炊くことが難しいためです。
水加減を調整して適正にしても、白米モードで炊くと、玄米の硬い食感が残りやすく、逆に、玄米モードで炊くと、白米が柔らかくなりやすいです。
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