ヨーグルトの水切りをする方法を解説します。
基本と時短、2パターンの水切りのやり方です。
基本の水切りは、少し時間がかかるものの、しっかりと水分が抜けるため、やや固めの濃厚な味に仕上がります。
一方、時短の水切りは、水分がやや残りやすいですが、わずか2〜3分で完了します。
なお、水切りの手間を省きたい場合は、水切り済みのヨーグルト「ギリシャヨーグルト」をスーパーで購入するという手もあります。
時短の水切り
ヨーグルトの水切りを短時間で済ませたい場合は、こちらの方法が便利です。
基本の水切りで30分置いた場合に排出される水分の約8割を、わずか2〜3分で取り除くことができます。(ヨーグルト200g程度の場合)
- ① ボールの上に布巾(又はキッチンペーパー)を敷き、ヨーグルト(適量)を広げます。
- ② ヨーグルトを布巾で包み、手で軽く押さえるようにして、2〜3分かけて水気を絞ります。
キッチンペーパーを使う場合は、途中で破れないように、より軽く押さえて少しずつ水気を抜いていきます。 - ③ 布巾をまな板の上に広げ、ヘラを使って軽くこそげ取るようにして、ヨーグルトをボールに移します。
その際には、キッチンペーパーをヨーグルトが乗っているぎりぎりのところで下に折りたたみ、キッチンペーパーの角をまな板の角に合わせると、ヨーグルトを簡単にボールに移すことができます。(動画参照)
水切りヨーグルトは、冷蔵で2日、冷凍で1ヶ月ほど日持ちします。
基本の水切り
ヨーグルトの水気をしっかり取り除きたい場合は、基本の水切りが便利です。
- ① ボールの上にザルをのせ、その上にキッチンペーパーを敷き、ヨーグルト(適量)を広げます。
- ② ラップをかぶせて冷蔵庫に入れ、ヨーグルトが好みの固さになるまで30分〜ひと晩ほど置きます。
- ③ ヨーグルトをキッチンペーパーで包み、キッチンペーパーの表面を手で軽くおさえるようにして、水気を切ります。
- ④ キッチンペーパーをまな板の上に広げ、ヘラを使って軽くこそげ取るようにして、ヨーグルトをボールに移します。
補足:30分とひと晩の違い・ザル等がない場合・残った水分(ホエー)は料理に使う
水切りヨーグルトの補足説明
30分とひと晩の違い
基本の水切りの方法でひと晩置くと、ヨーグルトの水気がしっかり切れるので、クリームのようなまったりとした食感と、フレッシュチーズのようなコク味が際立ちます。
逆に30分くらいの短時間で済ませると、ヨーグルトらしいとろっとした食感がほど良く残ります。
ザル等がない場合
同じように、ヨーグルトを水切りすることができます。
残った水分(ホエー)は料理に使う
ヨーグルトを水切りしたあとに残る透明の液体は、ホエーと言って、ヨーグルトの旨味や栄養が溶け出しています。
そのまま飲むこともできますし、スープなどの料理にも使えます。
また、ご飯を炊く時に加えても美味しいので、捨ててしまうのはモッタイナイです。
レンジでの水切りはすすめない
ネットなどでは、レンジで加熱してヨーグルトの水切りをする方法も紹介されていますが、私はおすすめしません。
たしかに、レンジを使うと、ヨーグルトに含まれるタンパク質が固まり、水分と分離しやすくなるため、簡単に水切りすることができます。
しかし、この方法で水切りしたヨーグルトは、なめらかな舌触りが失われ、カッテージチーズのようなポロポロとした食感になってしまいます。
水切りヨーグルトの保存方法
水切りヨーグルトの冷蔵での日持ちは、せいぜい2日ほどです。
長持ちさせたい場合は、塩や砂糖を少量混ぜると良いです。
ただし、冷凍する際には、水切りヨーグルト100gにつき、砂糖小さじ2を混ぜてください。
砂糖の代わりに、少し多めのジャムを混ぜても良いです。
砂糖などを混ぜて冷凍すると、解凍した時に水分が分離しにくくなります。
詳しくは「ヨーグルトの冷凍保存」をご覧ください。
もし、解凍せずに凍ったままで食べるのなら、水分が分離する心配がないので、砂糖を加えなくても良いです。
後から甘みを少し補うと、美味しいフローズンヨーグルトができます。
水切りヨーグルトのレシピ
最後に、「水切りヨーグルト」のおすすめレシピを3品ご紹介します。
ザジキ(ヨーグルトソース)
こちらは、ギリシャ料理の「ザジキ」。
きゅうりとヨーグルトを使った、爽やかな味わいのソースです。
ヨーグルトは、基本の水切りを30分ほど行い、水切り前のとろっとした食感もほど良く残します。
ややゆるめの水切りヨーグルトを使うことで、パンにも塗りやすいペースト状に仕上がります。
人参サラダ
人参を千切りにして、ヨーグルトやおろしにんにくで味付けした、「人参ヨーグルトサラダ」です。
こちらのサラダも、ヨーグルトの水切りを軽めに済ませます。
キッチンペーパーを2枚重ねにして、ヨーグルトをのせて10分置くだけで完了です。
ヨーグルトの爽やかな酸味とまったりとした口当たりが、人参の自然な甘みとよく合います。
シュリカンド(ヨーグルトデザート)
こちらのレシピは、ヨーグルトの水切りを、ひと晩かけてきっちり行います。
「シュリカンド」というデザートで、本場インドでは、特別なおめでたい日によく食べます。
しっかり固めで濃厚な味わいのヨーグルトに、サフランというスパイスを混ぜ、ほんのりクリーム色に仕上げるのが特徴です。
サフランとカルダモンの上品な風味が、甘酸っぱいヨーグルトとよく合います。
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