
水切りヨーグルトの作り方を2パターンご紹介します。
1つめは、ザルとキッチンペーパーを使ってヨーグルトを水切りする「基本の水切りヨーグルト」。
2つめは、電子レンジを使って短時間で水分を飛ばす「レンチン水切りヨーグルト」です。
「基本の水切りヨーグルト」は、ヨーグルトの水切りに時間がかかりますが、なめらかな食感に仕上がります。
一方の「レンチン水切りヨーグルト」は、カッテージチーズのようなポロポロっとした食感が特徴です。
また、レンジを使うことで時短になるので、忙しい時でも手早く簡単に作れます。
この記事では、ヨーグルトの水切りの仕方の他に、水切りヨーグルトを使ったデザートなどのアレンジレシピもお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
基本の水切り
まず最初にご紹介するのは、ヨーグルトを水切りする基本的な方法です。
用意するものは、ザルとキッチンペーパー。
そして、排出された水分を貯めておく、ボウルなどの容器も準備します。
キッチンペーパーなしで水切りする場合は、コーヒードリッパーとペーパーフィルターでも代用できます。
ヨーグルト | 適量 |
- ザルにキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを入れる。
- 1にラップをかぶせて冷蔵庫に入れ、ヨーグルトが好みの固さになるまで30分〜一晩ほど置いたらできあがり。
工程2でヨーグルトを置く時間はお好みです。
一晩置くとヨーグルトの水気がしっかり切れるので、クリームのようなまったりとした食感と、フレッシュチーズのようなコク味が際立ちます。
逆に30分くらいの短時間で済ませると、ヨーグルトらしいとろっとした食感がほど良く残ります。

大量のヨーグルトを水切りする場合はザルとキッチンペーパーを使うのがおすすめですが、コーヒードリッパーとペーパーフィルターを代わりに使うこともできます。
出来上がりは、ほぼ一緒。
これらの方法で作った水切りヨーグルトは、クリームチーズのような味となめらかさが特徴で、そのまま甘みを補って食べても美味しいですけど、料理にも幅広くいかせます。
ちなみに、ヨーグルトを水切りしたあとに残る透明の液体は、ホエーと言って、ヨーグルトの旨味や栄養が溶け出しています。
そのまま飲むこともできますし、スープなどの料理にも使えます。
また、ご飯を炊く時に加えても美味しいので、捨ててしまうのはモッタイナイですよ。
水切りヨーグルトの冷蔵&冷凍保存

ところで、水切りヨーグルトを冷蔵保存で長持ちさせたい場合は、塩を少量混ぜるといいです。
そのままだと、冷蔵での日持ちはせいぜい2日くらいですが、塩を混ぜることで少し保存が効きます。

日持ちは、1ヶ月ほどです。
ただし、冷凍する際には、水切りヨーグルト(100g)につき、砂糖(小さじ2)を混ぜてください。
砂糖の代わりに、少し多めのジャムを混ぜてもいいです。
砂糖などを混ぜて冷凍すると、解凍した時に水分が分離しにくくなります。
詳しくは「ヨーグルトの冷凍保存」をご覧ください。
もし、解凍せずに凍ったままで食べるのなら、砂糖を加えなくてもOK。
甘みを少し補うと、美味しいフローズンヨーグルトができます。
基本の水切りヨーグルト お薦めレシピ
次に、基本の水切り方法で作った「水切りヨーグルト」のお薦めレシピを7品ご紹介します。
焼きヨーグルト

まずご紹介するのは「焼きヨーグルト」のレシピです。
水切りしたヨーグルトをトースターで10分ほど焼くと、酸味が和らぎ、モッツアレラチーズやカッテージチーズやクリームチーズといったフレッシュチーズのような味と食感になります。

これをスライスして、モッツアレラチーズの代わりにしてカプレーゼを作ったものが上の写真です。
焼きヨーグルトは、味も見た目もフレッシュチーズにそっくりなのに、フレッシュチーズの半分以下の材料費で作れます。安上がりでいいですよ。
冷製スープ

こちらは、水切りヨーグルトで作る「冷製スープ」です。
水切りヨーグルトがあれば、蒸し暑い季節に嬉しい、さっぱりとしたスープが簡単に作れます。
ヨーグルトパフェ

こちらは、水切りヨーグルトを使った「ヨーグルトマンゴーパフェ」です。
作り方はとても簡単です。

あとは、ヨーグルトに練乳を混ぜ、コーンフレークなどと一緒に盛り付けたら完成です。
ドライマンゴーとヨーグルトの甘酸っぱさに、練乳のまろやかな甘みが加わった、暑い季節にも美味しくいただけるさっぱりとしたパフェです。
フローズンヨーグルト

こちらは、水切りヨーグルトを使った、超簡単な「フローズンヨーグルト」です。
ごく一般的なフローズンヨーグルトは、ヨーグルトに生クリームや牛乳を混ぜて作りますが、このフローズンヨーグルトは、どちらも使わない節約レシピになっています。
その秘密は、水切りヨーグルトにあります。
ヨーグルトを水切りして使うだけで、アイスクリームらしいなめらかな舌触りやコクが出せます。
このフローズンヨーグルトの材料は、ヨーグルトと砂糖だけ。
でも、十分満足できる味と食感に仕上がりますよ。
ザジキ(ヨーグルトサラダ)

こちらは、ギリシャ料理の「ザジキ」。
きゅうりとヨーグルトを使ったサラダです。
このお料理も、水切りヨーグルトがあれば簡単に作れます。
ギリシャと言えばギリシャヨーグルトがとても有名で、日本のスーパーでもよく見かけます。
実は、ギリシャヨーグルトは、日本のヨーグルトを水切りするだけで作れます。
厳密に言えば、牛乳の種類や質などが少し違いますが、しっかりと水切りしたヨーグルトは、ギリシャヨーグルトそのものと言えるくらいよく似ています。
詳しくは「ギリシャヨーグルトの作り方」を参考にしてください。
人参サラダ

人参を千切りにして、ヨーグルトとおろしにんにくなどで味付けした、「人参ヨーグルトサラダ」のレシピです。
ヨーグルトは水切りして使いますが、軽めに水分を取るだけなので、キッチンペーパーを2枚重ねて10分置くだけで完了です。
水切りヨーグルトの爽やかな酸味とまったりとした口当たりが、人参の自然な甘みとよく合います。
シュリカンド(ヨーグルトデザート)

水切りヨーグルトがあれば、インド料理も簡単に作れます。
こちらは「シュリカンド」というデザートで、インドでは特別なおめでたい日によく食べます。
水切りヨーグルトに「サフラン」というスパイスを混ぜ、ほんのりクリーム色に仕上げるのが特徴です。
サフランとカルダモンの上品な風味が、甘酸っぱいヨーグルトとよく合います。
次にレンジを使ったヨーグルトの簡単な水切方法をご紹介します。
レンジで簡単水切り

電子レンジを使ったヨーグルトの水切りの仕方です。
このやり方は、タレントの北斗晶さんのおすすめです。
ヨーグルト | 100g |
- ヨーグルトを耐熱容器に入れ、ラップをせずに電子レンジ(600w)で2分加熱する。
- 1をザルに上げて水気を切ったらできあがり。
ヨーグルトの量は、お好みで増やすこともできます。
その際のレンジの加熱時間は、ヨーグルトがアツアツになるまでを目安に調整してください。
写真をもとにレシピを分かりやすく説明します。

【工程1】
まずヨーグルト(100g)を耐熱容器に入れます。(写真右)
そしてラップをせずに、電子レンジ(600w)で2分加熱します。
ちなみに、写真左の人参は、水切りと関係ないので気にしないでください。

ヨーグルトを2分チンすると、写真右のように固形分と水分が分離します。

続いて、ヨーグルトをザルに上げ、水気を切ります。
これでヨーグルトの水切りが完了しました。
レンジを使うと、ヨーグルトの水切りがあっと言う間に終わります。
ただ、レンジで水切りしたヨーグルトは、加熱せずに時間をかけて水切りしたヨーグルトのような、なめらかな舌触りはありません。
カッテージチーズのようなポロポロっとした食感です。(味はフレッシュチーズのようなコクと旨味があります。)
ですので、そうした特徴を料理にいかすといいですよ。
また、ヨーグルトを加熱してしまうと、せっかくの乳酸菌が死んでしまうのではと気になる方も多いと思います。
たしかに、ヨーグルトを加熱すると、乳酸菌はほぼ死んでしまいます。
でも、最近の研究では、死んだ乳酸菌にも整腸作用や免疫力アップの効果が期待できることが分かっています。
以上、ヨーグルトの水切りの方法2パターンとお薦めレシピでした。
ところで当サイトでは、テレビで話題になったヨーグルトのお料理を他にもたくさん紹介しています。
その中でも特に人気があるレシピをまとめた「ヨーグルトの人気レシピまとめ」も合わせてご覧ください。
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