ザジキソースのレシピ。ギリシャ料理の定番ソース

ザジキソース


ザジキソース(tzatziki sauce)の作り方と美味しい食べ方を、本場ギリシャの情報を交えながら詳しくご紹介します。

ザジキとは、きゅうりとヨーグルトとにんにくを使って作るディップソースのことで、ギリシャの伝統料理の一つです。
ギリシャの隣国トルコでも親しまれていて、ジャジュク(Cacık)と呼ばれています。

パンに付けて食べても美味しいですし、肉料理や魚のフライなどのこってりとしたお料理にもよく合います。

デロス島
なお、この記事は、古代ギリシャの聖地「デロス島」からお届けします。
春には一面に花が咲き誇る、とても美しい無人島です。

記事の後半では、本場ギリシャのザジキソースとトルコのジャジュクソースを写真とともにご紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてください。

材料

2人分:調理時間10分
基本の材料
きゅうり 正味100g(1本)
プレーンヨーグルト 200g
おろしにんにく 小さじ1/4
小さじ1/4
オリーブオイル 大さじ1
好みで加えて風味アップ
レモン汁 小さじ1/2
クミンパウダー 小さじ1/2
ディルみじん切り 小さじ2(2g)


レシピ・作り方

プレーンヨーグルトを水切りする

  1. ① プレーンヨーグルト(200g)の水切りをします。
    手順は、ボールの上にザルをのせ、その上にキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを広げます。
    そのまま冷蔵庫に入れ、30分ほど置きます。

きゅうりをすりおろして水気を絞る
すりおろす
きゅうりの皮をむいて種を取ってすりおろす
皮と種を取っても良い
  1. ② きゅうり(100g)をすりおろします。
きゅうりは、お好みで、皮をむいたうえで縦に切り、種がある中心部分を取り除いたもの(100g)を使っても良いです。
皮と種の部分を取り除くと、食感がなめらかになるうえに、きゅうりの青臭さが抑えられます。
一方で、皮と種を取らずにそのまま使うと、きゅうりの風味を存分に活かせます。
  1. ③ きゅうりの水気を軽く切り、キッチンペーパーで包み、手で水気をしっかりと絞ります。


ヨーグルトの水気を軽く絞る
水切りしたヨーグルトをボールに入れる
  1. ④ ヨーグルトを冷蔵庫から取り出します。
    キッチンペーパーごと手にのせて包み、水気を軽く絞り、別のボールに入れます。

ヨーグルトをボールに入れる際には、キッチンペーパーをまな板の上に一旦広げ、ヘラを使って軽くこそげ取るようにすると、効率が良いです。


ヨーグルトときゅうりと調味料を混ぜる
ヨーグルトときゅうりと風味の良い調味料を混ぜる
  1. ⑤ ヨーグルトが入ったボールに、きゅうり・おろしにんにく(小さじ1/4)・塩(小さじ1/4)・オリーブオイル(大さじ1)を加え、よく混ぜます。
    お好みで、レモン汁(小さじ1/2)・クミンパウダー(小さじ1/2)・ディルのみじん切り(小さじ2:2g)も加えると、より風味豊かに仕上がります。

ザジキソース

  1. ⑥ 器に盛り付けたら完成です。
    パン・肉料理・フライなどに付けていただきます。
    日持ちは、冷蔵保存で2〜3日です。

ザジキは、ギリシャやトルコの国民食だけあって、食べ方が実にバリエーション豊富です。
この後にご紹介する現地の情報を参考にしてください。


旅で出会ったギリシャのザジキ・トルコのジャジュク

ここからは、本場ギリシャのザジキとトルコのジャジュクを現地よりご紹介します。

ギリシャ・ミコノス島のザジキ

上の写真は、ギリシャのミコノス島の人気レストランのザジキです。

千切りにしたきゅうりをヨーグルトに混ぜ、さらにその上に、きゅうりをたっぷりトッピングしているのが特徴です。
こんがりと揚げた小麦粉生地に付けていただきます。

味付けは、ごく少量のにんにく・オリーブオイル・塩・酢ととてもシンプルです。

ザジキをレストランで単品で頼んだ場合は、このように、きゅうりの千切りが混ざった食感のあるザジキが出てくることが多いです。
逆に、お料理に付けるディップとして「ザジキ」が添えられている場合は、今回のレシピのように、きゅうりをすりおろして使っていることが多いです。


ザジキとズッキーニのフライ

こちらも、ミコノス島で食べたお料理。
ザジキの上にズッキーニのフライが乗っています。

ズッキーニのフライは、細かく刻んだズッキーニにフェタチーズを混ぜ込んで、油でカリッと揚げたお料理。
食感はとろっとしていて、さっぱりとした中に優しいコクがあり、とても美味しいです。

ヨーグルトたっぷりの爽やかな味のザジキがとても良く合います。


ギロピタとザジキ

続いては、ギリシャ風ハンバーガー「ギロピタ」。
ミコノス島で人気ナンバーワンのギロピタ屋「ジミーズ(Jimmy’s)」の一品です。

このハンバーガーにも「ザジキ」は欠かせません。
中身の具材は、グリルしたお肉とザジキ。
他には、トマト・紫玉ねぎ・フレンチフライ・パセリなども入っています。

「ギロピタ」に使われるお肉は、豚肉が最も一般的ですが、このお店ではチキンも選べます。

ギリシャ風ハンバーグの「ギロピタ」は、1個食べればもうお腹いっぱい。
超具だくさんで、日本人にはかなりボリュームがあります。



スブラキとザジキ

ギリシャのファストフード、串焼きの「スブラキ」にも、「ザジキ」がよく添えられます。

写真の上部中央にある白いお料理が、ザジキです。

ザジキは、肉料理のお供としても欠かせません。
きゅうりとヨーグルトの爽やかな風味が、お肉の味を引き立ててくれます。


スブラキとザジキ

こちらは、ギリシャ・クレタ島のイラクリオンで食べた「スブラキ」と、それに添えられた「ザジキ」です。

このスブラキにも、ザジキが添えられています。
お好みでピタパンに挟んでいただきます。

ギリシャのきゅうり

ちなみに、ギリシャのきゅうりは、日本のきゅうりの3倍くらいのサイズがあります。

ギリシャのきゅうり
右の写真は、ギリシャのアテネの市場で売られていたきゅうりです。
写真左上に写っているのが、日本のよりもややこ小ぶりのマスクメロンなので、比較すると、かなり大きいことがお分かりいただけると思います。

ただ、最近は、日本と同程度か2/3くらいの大きさのきゅうりも人気が出ているようです。

トルコのジャジュク

こちらは、トルコのイスタンブールにある人気レストラン「Three Partners Cafe&Restaurant」でいただいた、お通しのジャジュク(ザジキ)。

トルコのジャジュクも、ギリシャとまったく同じように作ります。
きゅうりを細かく刻むか擦り下ろして、ヨーグルトと塩を混ぜたら完成。
お好みでディルやミントの風味をプラスします。

ただ、トルコのジャジュクは、食べるシチュエーションに応じて水分量を変えるのが一般的です。
たとえば、トルコのおじさん達が晩酌のあてにするのは、ディップ状のジャジュク。
上の写真のジャジュクは、お酒のおつまみです。

お酒好きなトルコのおじさん達は、口を揃えて、トルコの代表的なお酒「ラク」とジャジュクはすごく合うと言います。
ラクは、アニスというハーブを漬け込んだほんのり甘いお酒です。

一方、女性や子供を中心に朝食や昼食にジャジュクを食べる場合は、水分を少し足してスープにすることが多いです。



トルコのジャジュク

こちらが、そのスープ状のジャジュク。

ヨーグルトの味が少し薄まるので、さっぱりしていて、夏でもごくごく飲めます。

ちなみに、トルコでは、このスープに限らず、ヨーグルトをよく飲みます。
中でも最も有名なのは、アイラン(ayran)
ヨーグルト・水・塩を混ぜたシンプルな飲み物で、ジャジュクと同じく、水分補給が大事な季節に水代わりとしてたっぷり飲めます。


以上、ザジキ(ジャジュク)の作り方とおすすめの食べ方をご紹介しました。

ザジキ(ジャジュク)は洋風のお料理の副菜にぴったりです。
調理も簡単なので、ぜひお試しください。

また、当サイトでは、現地ギリシャとトルコでの経験をもとに、料理や観光スポットについても、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてご覧ください。

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