イスティクラル通りの見どころ!イスタンブール新市街のお洒落な繁華街。

イスティクラル通り

イスティクラル通り(Istiklal Avenue)は、トルコのイスタンブールの新市街にある目抜き通りです。

洋風のお洒落な建物が建ち並ぶ
イスティクラル通りの建物
ヨーロッパ風の重厚感のある建物が建ち並ぶ、お洒落なエリア。
総延長1.4キロメートルの通り沿いには、ショップやレストランがずらっと軒を連ねていて、通りには、とても多くの人が行き交っています。

通り全体が歩行者天国になっているので、ぶらぶらと散策するのにぴったり。
買い物・グルメ・観光、まるっと全部楽しめます。

レトロな路面電車
イスティクラル通りの路面電車
道路の真ん中を走る、路面電車の可愛らしい姿も観光気分を盛り上げてくれますよ。

この記事では、イスティクラル通り(イスティクラール通り)の観光情報をお伝えします。
また、記事の後半では、お土産としてもおすすめな、トルコスイーツのお店もご紹介します。

イスティクラル通りへの行き方

タクシム広場
タクシム広場
ガラタ塔
ガラタ塔

イスティクラル通りがあるのは、イスタンブールの新市街。
タクシム広場から、ガラタ塔で有名なガラタ地区まで伸びています。

イスティクラル通りは、地図で表示すると、だいたい次の場所にあります。

タクシム広場
ガラタ塔

タクシム広場から歩くとラクチン

イスティクラル通りは高台にあり、ガラタ塔は、そこから坂を下った途中にあります。
ですから、この2つを合わせて観光する場合は、先にイスティクラル通りを歩いてから、その後にガラタ塔に向かうと、坂を登らなくて済むのでラクチンです。

イスティクラル通り観光の起点となるタクシム広場へは、トラムヴァイ(路面電車)もしくは地下鉄で向かいます。
トラムヴァイならカバタシュ(Kabatas)駅で降りて、ケーブルカーに乗り換え。
地下鉄ならタクシム(Taksim)駅で降りればOKです。

イスティクラル通りを写真で紹介

それでは、イスティクラル通りの見どころを写真とともにご紹介します。

ヨーロッパ風の重厚感ある建物

イスティクラル通りの建物

イスティクラル通りには、オスマン帝国後期(19世紀から20世紀初頭)の建物が数多く建ち並んでいます。

ヨーロッパ風のお洒落な建物。
それぞれの建物の1階は店舗になっていて、レストランやカフェ、洋服屋などがテナントとして入っています。

ハイブランドのお店があるわけではありませんが、活気があり、また雰囲気も良いので、歩いているだけでも楽しいです。

イスティクラル通りの夜の風景

また、夜のイスティクラル通りもおすすめです。

上の写真は、日曜日の夜8時のイスティクラル通り。
柔らかな照明に包まれて、ロマンティックな雰囲気に変化します。

この時間になっても多くの人が行き交っているので、わりと安心して観光できるのも嬉しいところです。


レトロな路面電車

イスティクラル通りの路面電車

イスティクラル通りには、赤く装飾された路面電車も走っています。

名前は、ノスタルジック・トラム(Nostalgic Tramways)。
一両だけのミニサイズの電車です。

ノスタルジック・トラムには一日平均6千人もの観光客が乗車するそうで、イスティクラル通りのシンボル的存在になっています。

イスティクラル通りの路面電車
小さな車両サイズ
イスティクラル通りの路面電車乗り場
路面電車の乗り場

フラワー・パッセージ(花の小道)

イスティクラル通りのフラワー・パッセージ

イスティクラル通りと言えば、フラワー・パッセージ(Flower passage)も外せません。

フラワー・パッセージは、1876年にオープンした、長い歴史を持つ屋根付きのアーケード。
イスティクラル通りから脇に伸びています。

フラワー・パッセージは、自然光を取り入れた、とても居心地の良い空間です。
壁の色は白を基調としていて清潔感があり、また天井がとても高いので開放感もあります。

通りには雰囲気の良いカフェやレストランが立ち並んでおり、ひと休みするのにぴったりです。

イスティクラル通りのフラワー・パッセージ
レストラン
イスティクラル通りのフラワー・パッセージ
外観

イスティクラル通りのフラワー・パッセージ
フラワー・パッセージのトルコでの呼び名は、チチェキ・パサジュ(Cicek pasaji)。
Cicekには、「花」という意味があります。

1917年のロシア革命の後、イスタンブールに流れてきた貧しいロシア人貴族の女性たちが、この通りで生花を売って生計を立てていたことが、名前の由来なんだとか。
実際、1940年代までは、この通りは花屋さんで占められていたそうです。

Googleマップ


フィッシュマーケット

イスティクラル通り脇のフィッシュマーケット

フラワー・パッセージをさらに進んだ先には、鮮魚店とレストランが立ち並ぶエリア、Resat Balik Marketがあります。

名前に「Market」が付いていますが、業者相手の本格的な魚市場ではなく、あくまで、観光客&地元の個人客向けのお店の集まりです。

イスティクラル通り脇のフィッシュマーケット
ここでは、店頭に並んでいる魚貝類を普通に買うことも出来ますし、買った魚を、併設されているレストランで調理してもらうことも出来ます。

また、鮮魚店の他に、普通のレストランもこのエリアに密集しています。
お酒を飲めるお店も多く、特に夕食時にはたくさんのお客さんで賑わっているので、一度覗いて見るといいですよ。

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歴史ある名門高校

ガラタサライ高校

フラワー・パッセージのイスティクラル通りを挟んで向かい側には、トルコで2番目に古い教育機関、ガラタサライ高校(Galatasaray Lisesi)が建っています。
国内外の多くの政治家を輩出してきた名門高校で、母体となる学校が設立されたのは1481年です。

もちろん中には入れませんが、その門構えはとても立派です。

ちなみに1番目は、イスタンブール大学。
そちらは1453年に設立されたそうです。

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アガサ・クリスティの小説にも登場するホテル

トカトリアン・ホテル

トカトリアン・ホテル(Tokatlian Hotels)は、アガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」にも登場する歴史あるホテルです。
物語の序盤で、名探偵ポワロがイスタンブールを訪れた際に立ち寄ったのが、このホテル。
ポワロは、このホテルで受け取った電報に促されて急遽ロンドンに戻ることになり、その夜にオリエント急行に乗り込みます。

トカトリアン・ホテルが建築されたのは1897年。
トルコ共和国建国の父、ムスタファ・ケマル・アタテュルクもこのホテルの顧客だったそうです。

ただ、現在は、トカトリアン・ホテルとしては営業しておらず、複数の店舗が入った雑居ビルといった感じです。

トカトリアン・ホテル
正直、老朽化がかなり目立ち、また、ホテルとしての面影もほどんどありませんが、話しのネタとして観光するのはありです。

場所は、フラワー・パッセージの隣です。

Googleマップ


タクシム広場

タクシム広場

イスティクラル通り観光の起点となるタクシム広場も見どころの一つです。
広場の中心には、トルコ共和国の建国を記念したモニュメントが建っています。

タクシム広場のモニュメント
モニュメントの中心に立つのは、トルコ共和国の建国の父にして、初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクです。

ちなみに、トルコを旅していると、アタテュルクの顔写真を頻繁に目にします。
店先に飾られた写真や、街角のポスター。

故人となった今でも、アタテュルクがトルコ国民に敬愛されていることを感じます。

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トルコのお菓子・ロクムの老舗

イスティクラル通りのお土産・ロクム

イスティクラル通りでスイーツをお探しなら、1777年開業のお菓子屋さん、ハジュ・ベキル(Haci Bekir)がおすすめです。

このお店で特に有名なのは、ロクム。
ロクムとは、砂糖とでんぷんとナッツを混ぜて作る、トルコの伝統的なお菓子のことです。
トルコのスイーツにしては甘さが控えめなので、日本人の口にも合いやすいと思います。

また、ある程度日持ちがするので、日本へ持ち帰るお土産にもぴったりです。

ロクムの種類はいくつもあって、フルーツのエキスを加えたものや、ナッツの種類を変えたものなど、バリエーションは豊富。
少量ずつ売ってもらうこともできるので、いくつか試してみるといいですよ。

イスティクラル通りのロクム店
店の外観
イスティクラル通りのロクム店
店内

Googleマップ


以上、イスティクラル通りのおすすめスポットについてお伝えしました。

イスティクラル通りはイスタンブール新市街の一大観光地。
日本人を含む、多くの外国人旅行者が観光を楽しんでいます。

ただし、以前、とても悲しい事件が起こったのも事実です。
2016年3月19日、イスティクラル通りにおいて自爆テロが発生し、外国人4人が死亡し、36人が負傷するという事件がありました。
旅程を立てる際には、外務省海外安全情報のページなどで現地の最新情報をチェックしたうえで検討してください。

ところで当サイトでは、現地トルコでの経験をもとに、トルコの観光スポットやトルコ料理について、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてご覧ください。

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