フムス(Hummus)の本格&簡単レシピをご紹介します。
フムスとは、イスラエル・アラブ諸国・トルコ・ギリシャなど、中東や地中海地域で食べられている伝統的な豆のディップのこと。
ホンモス・ホモス・フンムス・ハモスなどと呼ぶ地域もあります。
ひよこ豆を使うのが一般的で、タヒニと呼ばれる練りごまや、クミン、オリーブオイルなどで風味付けします。
加えて、イスラム教徒にとっては定番のハラール食でもあり、ベジタリアンにも人気。
カロリーはやや高めですが、タンパク質やミネラルなどの栄養が豊富に含まれています。
これからご紹介するレシピは、市販のひよこ豆の水煮缶やドライパックを使うので、あっと言う間に完成します。
調理時間は10分くらい。
ひよこ豆の皮をむいてから使うと、口当たり良く仕上がります。
フムスのレシピ
まずは「フムス」のレシピをご紹介します。
ひよこ豆水煮※ | 200g |
にんにく | 1/2かけ |
白ごまペースト | 大さじ1 |
クミンパウダー | 小さじ1/4 |
レモン汁 | 小さじ1 |
水 | 大さじ3 |
オリーブオイル | 大さじ2と1/2 |
塩 | 小さじ1/3 |
※市販の水煮やドライパックを使用。乾燥ひよこ豆を茹でて使う場合は下の文中参照。
- ひよこ豆の皮をむく。(詳しくは下の文中参照。)
- 材料すべてをフードプロセッサーに入れ、なめらかなペースト状にする。
- 2を皿に盛り、お好みでオリーブオイル・パプリカパウダー・パセリのみじん切り(各適量:分量外)を振ったらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、ひよこ豆の水煮(200g)の皮を取り除きます。
ひよこ豆の皮をむいてから使うと、口当たりの良いフムスができます。
フムスは、ひよこ豆の皮をむいて作るのが一般的ですが、現地では、皮ごと使って、敢えてザックリとした食感に仕上げる方もいます。
お好みでいろいろ試してみてください。
キッチンペーパーでつかみながらむきます。
乾燥ひよこ豆は、あらかじめ水に一晩浸して戻してから、30〜40分ほどかけて茹でます。
【工程2】
次に、材料すべてをフードプロセッサー(もしくはミキサー)に入れます。
材料は、ひよこ豆水煮(200g)・にんにく(1/2かけ)・白ごまペースト(大さじ1)・クミンパウダー(小さじ1/4)・レモン汁(小さじ1)・水(大さじ3)・オリーブオイル(大さじ2と1/2)・塩(小さじ1/3)です。
そして、撹拌して、なめらかなペースト状にします。
【工程3】
最後に、フムスを皿に盛り、お好みでオリーブオイルを回しかけ、パプリカパウダーとパセリのみじん切り(各適量:分量外)を振ったら完成です。
フムスの盛り付けは、皿に平たくのせ、スプーンやフォークなどで模様を作るのが定番です。
ひよこ豆の風味と練ごまの優しいコクが調和して美味しいですよ。
フムスの食べ方
ところで、フムスの一番ポピュラーな食べ方は、パンのディップにする方法です。
また、野菜と合わせるのもおすすめです。
野菜スティックに添えるディップにします。
他には、フムスにヨーグルトを混ぜて、肉や魚やサラダのソースにするのも美味しいですよ。
ちなみに、ごく一般的なフムスのカロリーは、100gあたり166kcalくらい。
白米と同じくらいで、決して低カロリーではありませんし、糖質もやや高めです。
ですが、タンパク質・ビタミン・ミネラルがたっぷり含まれており、食物繊維が豊富で腹持ちが良いので、海外ではダイエットメニューとしても親しまれています。
食べすぎないように注意すれば、ヘルシーなメニューだと言えそうです。
フムスの保存方法
フムスは、冷蔵で5日ほど、冷凍で1ヶ月ほど日持ちします。
冷凍保存する場合は、小分けにしてラップでぴったりと包み、保存袋に入れるといいです。
枝豆や大豆でアレンジも楽しい
今回ご紹介したレシピは、ひよこ豆で作りましたが、他の豆類で代用してアレンジするのも楽しいですよ。
たとえば、大豆・枝豆・いんげん豆・レンズ豆でも美味しく作れます。
また、味付けを少し工夫するのもアリです。
おすすめのちょい足しは、カレー粉・みじん切りにしたオリーブの実・ヨーグルトです。
本場のいろいろなフムス
最後に、本場のフムスと、東京や横浜の人気レストランのフムスをご紹介します。
ひとくちにフムスと言っても、作り方や味付けはバリエーション豊富です。
こちらは、トルコで食べたフムス。
茹でてペースト状にしたひよこ豆に、タヒニ(練ごま)の風味と塩気をほど良く効かせたシンプルな味付け。
材料は本当にこれだけ?と思ってしまうくらい深いコクがあって、とても美味しいです。
cancan cafe restaurant のフムス
@トルコ カッパドキア
このフムス(写真左)は、ケキッキ(Kekik:タイムの一種)と呼ばれるトルコ産ハーブとレモンでほんのりとした風味が付いています。
ひよこ豆の風味が引き立つ上品な味付けです。
Bizim Ev Cafe のフムス
@トルコ カッパドキア
このフムスは、ちょっと変わっています。
茹でたひよこ豆ではなく、ひよこ豆の粉で作っています。
食感がかなり柔らかく、また、唐辛子の辛さをやや効かせた味付け。
盛り付けも、フォークで独特な模様を付けています。
Three Partners cafe & restaurant のフムス
@トルコ イスタンブール
こちらは、メゼ(前菜)の一品としていただいたフムス(写真右手前)。
このフムスはかなり変わっています。
ペースト状にしたひよこ豆を少し発酵させているのが特徴です。
ややクセのある味で、食感はざっくりとしています。
istanbul anatolian cuisne のフムス
@トルコ イスタンブール
トルコで食べたフムスを中心に紹介しましたが、一口にフムスと言っても様々。
シンプルであるがゆえに奥深い、フムスという料理の魅力を感じます。
日本の人気レストランのフムス
ここからは、日本の人気レストランで食べられるフムスを数品紹介します。
このフムス(写真右上)は、食感がすごくなめらか。
舌触りがとにかく繊細で素晴らしいです。
ひよこ豆を丁寧に裏ごししているような感じの食感です。
現地では、比較的ざっくりした食感のフムスを食べる機会が多かったので、新鮮でした。
お味の方も深みがあってとても美味しいです。
イズミル のフムス
@東京 阿佐ヶ谷
こちらも、メゼの一品として出てきたフムス(写真左上)。
先に紹介したフムスと同じく、食感がとてもなめらか。
これは、日本のレストランのフムスに共通した特徴かもしれません。
クミンの風味と唐辛子の辛さがほど良く効いていて、食欲がそそられます。
ジェイハン のフムス
@神奈川 横浜
最後にご紹介するのは、トルコの宮廷料理を手掛けるお店のフムス(写真左下)。
こちらも舌触りがなめらかです。
上品な酸味があり、オリーブオイルの風味がすごくよく合います。
ブルガズ アダ のフムス
@東京 麻布十番
以上、フムスの作り方と、現地及び日本のレストランで食べられるフムスについてお伝えしました。
フムスはとても簡単なので、お好みでいろいろ作ってみてください。
最後に、フムスが食べられている国の1つ、トルコの情報をお伝えします。
当サイトでは、現地トルコでの経験をもとに、トルコ料理やトルコの観光スポットについて、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてご覧ください。
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