アヤソフィアの見どころ!イスタンブールの歴史が詰まった大聖堂。

投稿日:2019年9月27日 更新日:

アヤソフィア

アヤソフィア大聖堂(ハギアソフィア)は、トルコのイスタンブールにある、およそ1500年もの歴史を誇るドーム状の巨大な建築物です。

キリスト教とイスラム教が混在

中央に構える聖堂と、その四隅にそびえる4本のミナーレ(石塔)。
キリスト教とイスラム教の文化が融合したその姿には、イスタンブールの長い歴史が刻み込まれています。

下の写真をご覧ください。
こちらはアヤソフィアの内部を撮影した写真です。

アヤソフィアの画像
手前側の階段はイスラム教の祭壇。
そして、その奥の上部にはキリストと聖母マリアのモザイク画が描かれています。

アヤソフィアのモザイク画
2つの宗教が混在する、一大建築物。
これこそがアヤソフィア大聖堂の最大の魅力です。

この記事では、アヤソフィア大聖堂の見どころと、観光する際に役立つ情報を、豊富な写真とともに詳しくお伝えします。

アヤソフィア大聖堂の歴史

アヤソフィアの歴史

続いて、アヤソフィア大聖堂の大まかな歴史をお伝えします。

キリスト教の聖堂として建築

アヤソフィア大聖堂の建つイスタンブールは、歴代の3つの帝国の首都であった街です。

ローマ帝国からビザンツ帝国(東ローマ帝国)、そしてオスマン帝国へと続く時代の流れの中で、アヤソフィア大聖堂は、西暦537年、ビザンツ帝国の時代に、キリスト教の聖堂として建てられました。

アヤソフィアのモザイク画

キリスト教は、ビザンツ帝国の国教。
アヤソフィア大聖堂は、キリスト教(ギリシャ正教)の大本山に位置づけられていました。


なお、トルコ語のアヤソフィア(Ayasofya)は、ギリシャ語のハギア・ソフィア(Agia Sophia)が語源で、もともとは「聖なる叡智」という意味なのだそうです。

イスラム教のモスクとして改修
アヤソフィアのミナレット

時は流れて15世紀半ば、ビザンツ帝国はオスマン帝国に討ち滅ぼされ、イスタンブールは、イスラム教を信奉するオスマン帝国の首都になります。

オスマン帝国は、アヤソフィア大聖堂をモスクに改修することを宣言。
十字架が取り外されて、その代わりにメッカの方向を示すミフラーブが設置され、また、聖堂の脇には4本のミナーレ(石塔)が建てられました。

こうして、アヤソフィア大聖堂は、アヤソフィア・モスク(ジャミィ)に生まれ変わり、キリスト教とイスラム教の両方の特徴を受け継ぐことになります。

政教分離後は博物館

オスマン帝国は、20世紀初頭に倒れます。
トルコ共和国が樹立されてからは、アヤソフィアは宗教施設としての機能は失い、博物館として利用されることになりました。

1985年には、「イスタンブール歴史地区」の一部として世界遺産にも登録されています。

アヤソフィア大聖堂の見どころ

次に、アヤソフィア大聖堂の見どころをご紹介します。

ドームの天井

アヤソフィアの見どころ

アヤソフィアは大聖堂の名に恥じない巨大な建築物です。

中に入ったときにまず感じるのは天井の高さ。
一番高いところで55メートルあるそうです。

天井部分は、複数の大きなドームが連なった形状をしていて、それぞれのドームを囲むようにして設置された窓からは、自然光が柔らかく差し込んでいます。

建物自体の巨大さと、その内部を照らす日の光のまばゆさ。
その2つの要素がアヤソフィアの宗教的権威を更に高めていたのではないかと思います。


キリスト教のモザイク画

アヤソフィアのモザイク画

ビザンツ帝国時代に飾られていたキリスト教のモザイク画は、オスマン帝国時代には漆喰で塗りつぶされて隠されていたそうです。
現在では一部のモザイク画が修復されています。

上のモザイク画の中央に描かれているのはキリストです。
向かって左が聖母マリア、右側が大天使ガブリエル。
キリストに跪いているのは、ビザンツ帝国の皇帝と言われています。

アヤソフィアのモザイク画

こちらは、中央がキリストで、左が聖母マリア、右が洗礼者ヨハネです。

アヤソフィアのモザイク画
かなり劣化が進んでいますが、もともとは右の写真のような構図だったそうです。

アヤソフィアのモザイク画

このモザイク画の両脇に描かれているのは、皇帝ジョン2世コネヌスとアイリーン皇后です。

キリストとマリアと皇帝と皇后。
当時の権力者たちは、その4人を一つの絵に描くことで、自分自身もキリスト教の権威を纏おうとしていたのかもしれません。

アヤソフィアのモザイク画

こちらのモザイク画の両脇は、皇帝コンスタンティヌス9世と皇后ゾーイです。

上の絵と同様にキリストを囲んでいます。


イスラム教のミフラーブ

アヤソフィアのミフラーブ

壁面に設置された、イスラム教のミフラーブです。
壁の一部が大きく窪んでいて、その周りに豪華な幾何学模様の装飾が施されています。

アヤソフィアのミフラーブ
イスラム教徒の方々は、ミフラーブの先にある、聖地メッカに向かって礼拝をします。

イスラム教の円盤

アヤソフィアのイスラム教の円盤

黒字に金色の文字が描かれた円盤。
アッラーやムハンマド、聖職者の名前が書いてあるそうです。

アヤソフィアのイスラム教の円盤
字自体はまったく読めませんが、デザインが洗練されていて、とても格好いいです。

聖母マリアの手形

アヤソフィアの柱

アヤソフィアの内部には多数の柱がありますが、その中の1本に、ありがたい柱があります。

直径数センチの丸い穴が柱に空いていて、その穴に親指を突っ込んで、残り4本の指を柱から離さないようにしてぐるっと一周。
成功すると、願いごとが叶うと言われています。

こういう言い伝えは、万国共通でみんな大好き。
穴のまわりのすり減り具合が半端ないです。

アヤソフィアの願いが叶う柱
指を突っ込んで
アヤソフィアの願いが叶う柱
ぐるっと回転

なるべく手のひらを下に向けてからスタートするのが、成功のコツです。


以上、アヤソフィアの見どころについてお伝えしました。

アヤソフィアの猫
アヤソフィアは、イスタンブールの長い歴史を今に伝える、貴重な観光スポットです。

ビザンツ帝国時代にはキリスト教の大聖堂、オスマン帝国時代にはイスラム教のモスク、そしてトルコ共和国になってからは政教分離され、多くの観光客が訪れる博物館になりました。

そうした歴史の流れを踏まえてこの場所を観光すると、とても面白いですよ。

ちなみに、上の写真は、アヤソフィアの看板猫グリちゃんです。
運が良ければ、アヤソフィアの中を散歩しているグリちゃんに会えるかもしれません。


ところで当サイトでは、現地トルコでの経験をもとに、トルコの観光スポットやトルコ料理について、別記事で詳しく解説しています。
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