ファラフェル(Falafel)のレシピをご紹介します。
ファラフェルとは、イスラエルやアラブ諸国・トルコなど中東一帯で食べられている、主にひよこ豆を使ったコロッケのこと。
使用する油が少なくて済みますし、軽い仕上がりになるので食べやすいです。
お好みでヨーグルトソースを添えていただきます。
ファラフェルは、日本のコロッケと比べると、ほんのりスパイシーで、全体的に食感がややしっかりめなのが特徴です。
そうすることで、ファラフェルらしい食感に仕上がります。
ただ、本場では、好みに応じて、「茹でたひよこ豆」を使う柔らかめのレシピもあります。
今回ご紹介するのは、「水で戻したひよこ豆」と「茹でたひよこ豆」を1:1の割合で使うレシピ。
この配合比は、本場トルコの料理のプロに教わったもので、固すぎ、また柔らかすぎない、ちょうどよい食感のファラフェルに仕上がります。
本場のファラフェルのバリエーションについても紹介します。
ファラフェルのレシピ
「ファラフェル」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
材料
水で戻したひよこ豆 ※ | 100g(乾燥ひよこ豆50g分) |
茹でたひよこ豆 ※ | 100g |
玉ねぎ | 1/4個(50g) |
にんにく | 1かけ |
パクチー(みじん切り) | 大さじ2 |
クミンパウダー | 小さじ1/4 |
チリパウダー | 少々 |
塩 | 小さじ1/3 |
片栗粉 | 大さじ1 |
オリーブオイル | 適量 |
※戻し方や茹で方は下の文中参照。茹でたひよこ豆は、市販の水煮やドライパックでもOK。
- ひよこ豆(水で戻したもの)をフードプロセッサーに入れ、細かく砕く。ひよこ豆(茹でたもの)を加えて潰す。
- 玉ねぎとパクチーをみじん切りにし、にんにくをすりおろす。
- 1・2・クミンパウダー・チリパウダー・塩・片栗粉を混ぜ、6等分し、6センチくらいの平たい円形に整える。
- フライパンに少し多めのオリーブオイルを入れ、中火で5〜6分くらいかけて両面をからりと揚げ焼きにする。
好みでヨーグルトソースを添えたらできあがり。(ヨーグルトソースのレシピは下の文中参照。)
写真をもとにレシピを説明します。
ファラフェルの作り方
今回ご紹介するファラフェル作りには、2種類のひよこ豆を同量ずつ使います。
水で戻したひよこ豆(100g)と、茹でたひよこ豆(100g)です。
「水で戻したひよこ豆」は、写真のように、乾燥ひよこ豆(50g)をたっぷりの水に一晩漬けたものです。
水で戻した時の重量は、ものによって若干変わりますが、乾燥ひよこ豆(50g)を水で戻した全量を使っていただいて構いません。
一方の、「茹でたひよこ豆」は、市販の水煮やドライパックを使ってもいいですし、乾燥ひよこ豆を茹でてもいいです。
詳しくは「ひよこ豆の戻し方と茹で方」を参考にしてください。
【工程1】
まず、ひよこ豆(水で戻したもの:100g)をフードプロセッサーに入れ、細かく砕きます。
写真のように、均一に細かくなればOKです。
ここであまり粗すぎると、まとまりにくいですし、逆にペースト状になるまで回すと独特の食感が出ませんので、ほどほどに細かくしてください。
次に、ひよこ豆(茹でたもの:100g)を加えます。
そして、再びフードプロセッサーを回して、ひよこ豆を潰します。
そうすると、ひよこ豆が写真のような状態になります。
【工程2】
続いて、玉ねぎ(1/8個:25g)をみじん切りにし、にんにく(1かけ)をすりおろします。
そして、パクチーをみじん切りにして、大さじ1用意します。
【工程3】
次に、潰したひよこ豆・玉ねぎ・パクチー・にんにく・クミンパウダー(小さじ1/4)・チリパウダー(少々)・塩(小さじ1/3)・片栗粉(大さじ1)をよく混ぜます。
これで、ファラフェルのたねができました。
続いて、たねを6等分し、6センチくらいの平たい円形に整えます。
そして、フライパンに少し多めのオリーブオイルを入れ、たねを並べて火にかけます。(上の写真)
そして、片面を中火で2〜3分かけて、こんがりと揚げ焼きにします。
ファラフェルを少ない油で揚げ焼きにすると、使用する油が少なくて済むうえに、軽い仕上がりになって食べやすくなります。
焼き色が付いたら、ヘラなどでひっくり返します。
そして、もう片面も2〜3分揚げ焼きにします。
皿に盛ったら完成です。
表面のカリッとした食感と香ばしさがとてもいいですよ。
ほんのりスパイシーな味付けが、ひよこ豆の風味と絶妙にマッチします。
ビールのおつまみとしてもおすすめです。
このファラフェルは、そのまま食べても美味しいですけど、お好みでレモンやヨーグルトソースを添えてもいいです。
ヨーグルトソースの作り方
ファラフェルに合うヨーグルトソースは、プレーンヨーグルト(大さじ4)・レモン汁(小さじ1)・にんにく(少々)・塩こしょう(少々)を混ぜるだけで作れます。
ファラフェルサンド&サラダのレシピ
出来上がったファラフェルは、レタスやトマトや玉ねぎと一緒にピタパンに挟むと、ファラフェルサンドができます。
動物性の食材を一切使わないファラフェルサンドは、ベジタリアンにも好まれるヘルシーメニュー。
ピタパンの糖質が気になる場合は、ファラフェルをサラダの具材として使うのもおすすめです。
最後に、本場のファラフェルを写真でご紹介します。
本場のファラフェルを紹介
ファラフェルは、ひよこ豆かそら豆、またはその2つを混ぜたものをすりつぶし、ハーブやスパイスと混ぜ丸めて揚げた、中東の伝統的な料理。
その起源は、エジプトのキリスト教一派のコプト教が、肉食を禁じる四旬節の間に、肉の代わりに食べたのが始まりと言われています。
エジプトでは「ターメイヤ(ta`amiyya)」と呼ばれ、そら豆で作りますが、エジプト以外の国では、ひよこ豆のファラフェルがよく食べられています。
もともとは、ファラフェル単独で食べる料理でしたが、1950年代くらいからピタに挟んだ「ファラフェルサンド」が流行り、今では、パリをはじめとした欧米でも人気のヘルシーなファストフードとなっています。
さて、ではここからは、本場や日本の人気店のファラフェルをご紹介します。
レバノンのファラフェル
こちらは、レバノン人が作ったファラフェル。
冒頭で紹介したファラフェルのような、平たい形をしています。
食感は、柔らかすぎず硬すぎずとてもいいです。
ちょうど、先のレシピで紹介したファラフェルくらいです。
主な材料は、ひよこ豆・少量の玉ねぎ・少量のスパイス。
豆の美味しさが引き立つシンプルな味付けです。
「Mezzanine Lebanese Cuisine」のファラフェル
@ギリシャ ロドス島
ギリシャのファラフェル
こちらは、ギリシャ人が作ったファラフェル。
トルコにほど近い、ギリシャの「ロドス島」のレストランで食べました。
この島は、欧米人観光客が集まるリゾート地として知られていて、ファラフェルを含めたベジタリアンメニューが充実したレストランも多いです。
写真のファラフェルは、平たい形ではなく、団子状に丸く整形します。
食感は、先に紹介したレバノン人のファラフェルと同じくらい。
表面がカリッとしていて、中がもっちりとしています。
スパイスは控えめでクセがなく、いくらでも食べられそうです。
ちなみに、このお店では、ピタパンを使った「ファラフェルサンド」も食べられます。
ファラフェルサンドも、作り方は様々です。
たとえば、先にレバノン人のお店を紹介しましたが、本場レバノンの「ファラフェルサンド」は、ピタパンではなく、ホブズという薄焼きパンを使い、ラップサンドにするそうです。
また、ソースは、タヒニ(ごまペースト)にレモンや塩を混ぜて作るとのことです。
「George & Maria art of Faiafel」のファラフェル
@ギリシャ ロドス島
トルコのファラフェル
こちらは、トルコで食べたファラフェル。
日本のコロッケと同じくらい柔らかいのが特徴です。
水で戻したひよこ豆ではなく、茹でたひよこ豆だけで作っているような食感です。
ほんのりカレー味で、生のコリアンダーを少し多めに使っています。
「Akdamar Lokantasi」のファラフェル
@トルコ イスタンブール
日本のトルコ料理店のファラフェル
こちらは、日本の人気トルコ料理店のファラフェル。
平たいかたちをしていて、ややしっかりめの食感。
カリッと香ばしくて、ビールやワインのおつまみにぴったり。
とても美味しいです。
唐辛子の辛さとパクチーの風味をほんのりと効かせた味付けで、タヒニ(練りごま)のソースをかけていただきます。
「カルタゴ」のファラフェル
@東京 中野
以上、本場や日本の人気店のファラフェルについてお伝えしました。
お好みで、いろいろ試してみてください。
ところで当サイトでは、現地トルコでの経験をもとに、トルコ料理やトルコの観光スポットについて、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてぜひご覧ください。
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