ボスポラス海峡クルーズの見どころ!料金・地図・時刻表も紹介。

ボスポラス海峡クルーズ

トルコのイスタンブールの街並みを海上から観光したいのなら、ボスポラス海峡クルーズがおすすめです。

ボスポラス海峡(Bosporus)とは、イスタンブールの街を東西2つに分断している海峡のこと。
北側の黒海から南側のマルマラ海に船で出るにはこの海以外に通り道がないため、海上交通の要衝として、歴史的にも重要な意味を持っています。

黒海
ボスポラス海峡
マルマラ海
エーゲ海

海峡沿いには宮殿や遺跡などの見どころも多く、ボスポラス海峡クルーズは観光客に大人気。

この記事では、ボスポラス海峡クルーズの魅力をお伝えします。

ボスポラス海峡クルーズのおすすめツアー

ボスポラスクルーズ

ボスポラス海峡クルーズは、大きく分けて2種類があります。
ショートクルーズとロングクルーズの2つです。

ショートクルーズは、イスタンブール近郊の見どころを効率良くまわるツアー。
エミノニュ港を出港して、メフメット大橋まで行って折り返します。
所要時間はだいたい1時間半から2時間くらいです。

ロングクルーズは、黒海の近くのアナドル・カヴァウまでを往復します。
アナドル・カヴァウで数時間ほど自由時間があるので、トータルで6時間前後かかります。

どちらに参加するかはお好みですが、ショートクルーズでも見どころをしっかり押さえられるので十分満足できますよ。

エミノニュ港
メフメット橋
アナドル・カヴァウ
黒海


ボスポラス海峡クルーズの運行会社

ボスポラス海峡クルーズは、複数の会社が運行しています。

有名どころだと、次の3つです。

運行会社 公式サイト
トゥルヨル
(Truryol)
https://www.turyol.com/
シェヒルハットラル
(Şehir Hatları)
http://en.sehirhatlari.istanbul/en
デントゥル
(Dentur Avrasya)
http://www.denturavrasya.com/en-EN/
ショートクルーズならトゥルヨルがおすすめ
ボスポラス海峡クルーズのトゥルヨル社
ショートクルーズは3社ともやっていますが、中でもおすすめなのはトゥルヨル社。
イスタンブール観光の中心地であるエミノニュ港(Eminönü)から出航するうえに、1日あたりの本数も多いので使いやすいです。

シェヒルハットラルもエミノニュ港から出港しますが、本数が1日に1本しかありません。

デントゥル社は、途中で自由に乗り降り可能という便利なサービスを提供しているものの、出港するのがカバタシュ(Kabataş)という新市街側の港なので、ちょっと使いづらいです。
ただ、カバタシュの近くには、観光名所であるドルマバフチェ宮殿があるため、宮殿を観光した帰りにクルーズしたいという場合にはありだと思います。

ショートクルーズの料金は数百円程度

下の表は、ショートクルーズの料金です。

ショートクルーズの料金
運行会社 往復料金
(2019年9月現在)
トゥルヨル 25TL
シェヒルハットラル 12TL
デントゥル 25TL

日本円に換算すると、どれも数百円くらいです。

ロングクルーズならシェヒルハットラル

ロングクルーズは、3社のなかで、シェヒルハットラルだけがやっています。
料金は往復で25トルコリラです。

ボスポラス海峡クルーズのお役立ち情報

ボスポラスクルーズ

続いては、ボスポラス海峡クルーズを体験するうえで知っておくと役立つ情報をお伝えします。

先ほどもお伝えした通り、ショートクルーズならトゥルヨル社がおすすめ。
ここでは、トゥルヨル社のショートクルーズを例にして説明します。

ボスポラス海峡クルーズの地図

まずは、ショートクルーズで観光できる見どころの一覧から。
下の地図をご覧ください。
1時間半ほどのクルーズですが、かなり見どころは満載です。

エミノニュ港
ガラタ塔
ドルマバフチェ宮殿
チュラーン宮殿
オルタキョイモスク
ルメリ・ヒサル
アナドル・ヒサル
ベイレルベイ宮殿
乙女の塔


チケット売り場の場所と時刻表

ボスポラス海峡クルーズのチケット売り場

トゥルヨル社のチケット売り場は、エミノニュ広場の中にあります。
場所は、こちらです。

本数は、だいたい1時間に1本程度。
時刻表はチケット売り場にもありますが、トゥルヨル社のホームページでも確認できます。

言語を「EN」に切り替えて、「SCHEDULE」の「Bosphorus Tours」をクリック。
「Eminönü – Üsküdar / BOĞAZTURU / Üsküdar – Eminönü」と書いてある箇所が、エミノニュ発の時刻表です。


船内のおすすめの席

ボスポラス海峡クルーズの船内

船内の席は、左と右と中央の3つのエリアに分かれています。

この中でおすすめなのは、船の先頭に向かって左側のエリアにある席。
クルーズ船は、行き帰りとも左側の陸の近くを航行するためです。

ボスポラス海峡クルーズの船
港に停泊しているときは、船の先頭が陸に向いているので、向きを間違えないようにしてください。

ボスポラス海峡クルーズの見どころ

次に、ボスポラス海峡クルーズの実際の様子を写真とともに紹介します。

ガラタ塔

ボスポラス海峡クルーズの見どころ「ガラタ塔」

出航すると、間もなくして、ガラタ橋の下を通り抜けます。
ガラタ橋は、イスタンブールの旧市街と新市街を結んでいる橋で、眺めが良く、また橋の1階にはシーフードレストランが軒を連ねていることから、観光客に大人気のスポットです。

そして、ガラタ橋の後ろには、イスタンブール随一のビュースポットであるガラタ塔(Galata Kulesi)も見えます。

ガラタ橋とガラタ塔の魅力については、別記事で詳しく紹介しています。


ドルマバフチェ宮殿

ボスポラス海峡クルーズの見どころ「ドルマバフチェ宮殿」

ガラタ橋がある金角湾を抜け、ボスポラス海峡に入ってしばらくすると、ドルマバフチェ宮殿(Dolmabahçe Sarayı)が見えてきます。

ドルマバフチェ宮殿は、オスマン帝国時代のスルタン(皇帝)が暮らした宮殿です。

外見は白を基調としたスッキリとしたデザインですが、中に入るとまさに豪華絢爛。
オスマン帝国の栄華を象徴するような装飾が、至る所にちりばめられています。


イスタンブールの超おすすめ観光スポットです。
ドルマバフチェ宮殿についても、別記事で詳しく紹介しているので、そちらもぜひご覧ください。


チュラーン宮殿

ボスポラス海峡クルーズの見どころ「チュラーン宮殿」

チュラーン宮殿(Çirağan Palace)も、オスマン帝国時代に建てられた宮殿です。
完成したのは1867年。
ドルマバフチェ宮殿が1856年ですから、だいたい似たような時期です。

チュラーン宮殿は20世紀初頭に焼失しましたが、90年代に修復され、現在はホテルとして営業。
各国の首脳も宿泊する超一流ホテルです。

特に、Sultan’s Suiteという部屋の値段は半端なく高いそうで、一泊3万5千ドルという情報も。
2016年には、Forbesの「世界で最も豪華なスイートルーム10選」にも選ばれています。



オルタキョイ・モスク

ボスポラス海峡クルーズの見どころ「オルタキョイ・モスク」

こちらは、オルタキョイ・モスク(Ortaköy Camii)です。

このモスクが完成したのも1856年。
ドルマバフチェ宮殿と同じ年です。

よく見ると、壁面の雰囲気が似ています。
それもそのはずで、どちらも設計者が同じなのだそうです。


ルメリ・ヒサル

ボスポラス海峡クルーズの見どころ「ルメリ・ヒサル」

ルメリ・ヒサル(Rumeli Hisarı)は、オスマントルコの征服王 メフメト2世によって1452年に造られた要塞です。

現在のイスタンブールは、当時はコンスタンティノープルと呼ばれており、ビザンツ帝国の首都でした。
オスマントルコは、コンスタンティノープル攻略の足がかりとして、この要塞を建造。
翌年の1453年には、コンスタンティノープルを攻め落とすことに成功します。

この要塞は、かなりの規模を誇りますが、わずか4ヶ月で完成させたのだとか。
当時のオスマントルコの勢いを感じる建造物です。


ボスポラス海峡クルーズの見どころ「メフメット大橋」

ルメリ・ヒサルのすぐ先には、イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側を結ぶメフメット大橋が架かっています。
この場所がショートクルーズの折り返し地点。

続いて、クルーズの後半の見どころをお伝えします。


アナドル・ヒサル

ボスポラス海峡クルーズの見どころ「アナドル・ヒサル」

船が折り返して、まず見えてくるのはアナドル・ヒサル(Anadoluhisarı)です。

こちらも、コンスタンティノープル攻略のためにオスマン帝国が建造した要塞。
ルメリ・ヒサルよりも歴史が古く、完成したのは1394年です。

ただ、規模としては、ルメリ・ヒサルよりもこぢんまりとしています。


ベイレルベイ宮殿

ボスポラス海峡クルーズの見どころ「ベイレルベイ宮殿」

ベイレルベイ宮殿(Beylerbeyi Sarayı)は、1860年代にオスマン帝国のスルタンの夏の別荘として建てられた宮殿です。
当時は、多くの海外の要人もこの宮殿に訪れたそうです。

その後、オスマン帝国の末期には、スルタンの座を追われたアブデュルハミト2世の幽閉場所としても使われました。

現在では、博物館として一般の観光客にも開放されています。



クズ塔(乙女の塔)

ボスポラス海峡クルーズの見どころ「クズ塔(乙女の塔)」

ボスポラスクルーズの見どころもいよいよ最後。
クズ塔(Kız Kulesi)は、ボスポラス海峡の小さな島に建つ塔で、かつては、灯台や税関などとして利用されてそうです。

古くからこの島に塔が建っていましたが、現在の塔は18世紀に建て直されたもの。
2000年には修復工事が行われ、現在は、レストランや結婚式場として利用されています。


以上、ボスポラス海峡クルーズに役立つ情報と、その見どころについてお伝えしました。

ボスポラス海峡クルーズのカモメ
それぞれの観光スポットを陸路で回ろうとするとかなりの時間がかかりますが、船を使えば簡単です。
ショートクルーズなら1時間半から2時間ほどなので、観光の隙間時間に手軽に楽しめます。

そして、なにより楽しいです。
よく晴れた日に、きらきらと光る海面を眺めながら、船に揺られるのもなかなかいいものです。
イスタンブールに訪れた際には、ぜひボスポラス海峡クルーズを楽しんでください。


ところで当サイトでは、現地トルコでの経験をもとに、トルコの観光スポットやトルコ料理について、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてご覧ください。

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