サバサンド(鯖サンド)のレシピを、トルコのイスタンブールからご紹介します。
さばサンドと言えば、実は、トルコが本場。
中でも、イスタンブールのガラタ橋にある、船の上のお店が超有名です。
ここでは、地元のトルコ人と一緒に、各国からのたくさんの観光客もサバサンドに舌鼓を打っています。
ちなみに、サバサンドは、トルコ語で「バルック エキメッキ(Balik Ekmek)」と呼ばれています。
バルック(Balik)とは魚のこと。
エキメッキ(Ekmek)は、トルコ風フランスパンの名前です。
トルコのサバサンドの作り方は、とてもシンプルです。
飽きの来ない味で、とても美味しいです。
日本でサバのお料理と言えば、ご飯と合わせることが多いですけど、パンとも実は好相性。
この記事では、塩サバを使って、トルコ風のサバサンドを簡単に手作りする方法をご紹介します。
また、記事の最後では、ガラタ橋の人気店でサバサンドが作られる様子や、ガラタ橋の対岸で食べられている、ちょっと変わったサバサンドの情報も合わせてお伝えします。
サバサンドのトルコ風レシピ
まずは、トルコ風サバサンドの簡単レシピをご紹介します。
塩サバ | 半身1切れ |
バゲット | 1/2本 |
レタス | 適量 |
玉ねぎスライス | 適量 |
レモン | 1切れ |
- 塩サバをフライパンで焼く。
おすすめの焼き方:フライパンにクッキングシートを敷き、サバの皮目を下にしてのせ、中火で7分ほど焼く。サバから出た脂をキッチンペーパーで拭き取り、ひっくり返し、もう片面を3分ほど焼く。 - バゲットを横に2等分し、塩サバ・レタス・玉ねぎスライスを挟む。玉ねぎスライスは、お好みで水にさらして水気を取ってから使う。
レモンを絞っていただく。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、塩サバをフライパンで焼きます。
この工程は、クッキングシートを使うのがおすすめ。
クッキングシートをフライパンに敷くと、初心者でも簡単にきれいに焼けますし、後片付けもラクです。
手順は次の通り。
まず、フライパンにクッキングシートを敷き、サバの皮目を下にしてのせます。(上の写真)
そして、中火で7分くらい焼きます。
フタはしないで焼く方が、皮目がパリッとします。
7分くらい経ち、皮目に焼き色が付いたら、ひっくり返します。
サバから出た脂は、キッチンペーパーできれいに拭き取るといいです。
そして、もう片面を3分ほどかけて焼き、完全に火を通します。
焼き時間は、サバの大きさなどによって少し変わりますので、様子を見て調整してください。
【工程2】
次に、バゲットを横に2等分し、玉ねぎを薄切りにします。
また、水にさらす前に塩をしてしんなりさせると、さらに辛味が抜けやすくなります。
トルコのサバサンドは、玉ねぎスライスをたっぷり使いますが、辛みがほとんどありません。
続いて、バゲットの上にレタスを敷き、玉ねぎをのせます。
そして、焼いた塩サバをのせます。
あとは、バゲットで挟み、レモンを絞ったら完成です。
サバと玉ねぎとレタスとパン。
これが、シンプルで飽きの来ないトルコのサバサンドの具材です。
パンに挟むものはお好みで変えるのもアリですが、玉ねぎは入れた方が美味しいですよ。
次に、トルコのサバサンドが現地で作られている様子を、写真とともにご紹介します。
本場トルコのサバサンド
こちらは、イスタンブールのガラタ橋近くで食べた1番人気のサバサンド。
サバはふんわりとした食感で、辛みの少ないオニオンスライスがたっぷり入っているのが特徴です。
また、このサンドイッチに使われている「エキメッキ」というトルコ風フランスパンは、全体的に柔らかいので、サバの食感とよく馴染みます。
トルコのサバサンドは、塩とレモンだけで味付けします。
サバサンド屋のテーブルには、レモンジュース(レモン汁)と塩が常備されています。
お好みでこれらを振りかけ、味を調整していただくようになっています。
こちらは、付け合わせのピクルスです。
きゅうりやきゃべつのさっぱりとしたピクルスと一緒に食べると、サバサンドの美味しさがより一層引き立ちます。
他には、蒸したムール貝などもサイドメニューとして供されます。
人気のサバサンドが食べられる場所
ところで、トルコの人気サバサンドが食べられる場所は、イスタンブールに架かるガラタ橋の旧市街側。
賑やかなエミノニュ広場に面したフェリーターミナルの近くです。
川の対岸には、ビザンツ帝国時代に建設された「ガラタ塔」(写真左上)が見えます。
サバサンドは、ガラタ橋のすぐ近くに停泊している船の上で作られています。
トルコの赤い国旗がはためく、こってりとした装飾が施されたこの船が、サバサンドの屋台です。
船の上では、トルコのおじさん達が、休む暇もなくサバを焼いています。
こちらは、お隣の船の様子。
どの船でも、同じようにサバサンドが作られています。
トルコのサバサンドは、塩サバを使うのではなく、生サバに塩を振って焼くのが特徴です。
こんがりと焼き上がったら、玉ねぎ&レタスと一緒にパンに挟みます。
上でご紹介したレシピでは、塩サバを使っていますが、新鮮なサバが手に入ったら、生サバで作ってみるのもいいと思います。
できたてのサバサンドは、船の上から手渡しでお客のもとに届けられます。
こちらは、客席の様子。
大勢のお客さんが、ところ狭しとサバサンドを頬張っています。
家族連れも多いです。
サバサンドの値段は、15トルコリラ。
日本円にすると300円くらいです。
パンもサバも大きくてボリューム満点なので、1人分でお腹いっぱいになります。
川の対岸のサバサンドも美味しい
ところで、ガラタ橋のサバサンドといえば、旧市街側ではなく、その対岸にあたる新市街で売られているサバサンドもおすすめです。
人気の旧市街風に対抗してか、見た目も味もまったく違うサバサンドが、川の向こう岸では楽しめます。
こちらのサバサンドは、「バルック ドゥルム(Balik Durum)」と呼ばれています。
トルコ風ラップサンドといったところです。
作り方は、次の通り。
まず、ユフカ(Yufka)と呼ばれる小麦粉で作った春巻きの皮のようなものを焼きます。
そして、焼いたサバの身をほぐし、細かく刻んだ玉ねぎ・トマト・ピーマン・トマトソースなどと一緒にユフカでクルッと巻いたら完成。
ちょっぴりピリ辛なトマトソース味で、食欲がそそられます。
もしガラタ橋でサバサンドを食べることがあれば、こちらのちょっと変わったサバサンドも食べ比べてみてください。
ちなみに、対岸の「バルック ドゥルム」が美味しいおすすめのお店は、「Emin Usta Balicisi」です。
お店は、ガラタ橋の近くにある魚市場のすぐ奥。
店主の顔をそのまま使った、この派手な看板が目印ですよ。
最後に、サバサンドのレシピをあと1品ご紹介します。
人気ドラマ「孤独のグルメ」で話題になった居酒屋風サバサンドです。
塩サバの他に玉ねぎ・三つ葉・チーズを使っているのが特徴で、食パンで挟んで作ります。
一言でサバサンドと言っても、食材や調理法が違ういろいろなタイプがあります。
リンク先のレシピも是非参考にしてください。
ところで当サイトでは、現地トルコでの経験をもとに、トルコ料理やトルコの観光スポットについて、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてご覧ください。
このお料理についてのご感想などをお寄せください。
サイト運営の参考にさせていただきます。
頂いたコメントには、2〜3日以内にメールアドレス宛に回答いたします。(詳細)
メールアドレスの入力ミスにご注意ください。
なお、頂いたコメント及びその後のメール等でのやり取りは、この欄でご紹介させていただく場合がございます。