アイランの作り方!トルコのヨーグルト飲料のレシピを現地から紹介。

アイラン


トルコの国民的飲み物「アイラン(Ayran)」の作り方を、現地からご紹介します。

材料はヨーグルトと塩だけ

アイランとは、トルコで親しまれているヨーグルトドリンク。
日本の「飲むヨーグルト」やインドの「ラッシー」とは違って、味に甘みがないのが特徴です。

材料は、ヨーグルトと塩の2つだけ。
すっきりとした味で、ごくごく飲める美味しさです。

そのうえ、食事中に飲んでも料理の味の邪魔になりません。

トルコでは機内食にもアイラン

トルコの家庭では、アイランを一度にたくさん作って冷蔵ストックしておいて、水の代わりに飲むそうです。

トルコのアイラン
また、市販品も売られており、トルコ国内では至るところでアイランを見かけます。

たとえば、トルコの国内線の飛行機では、オレンジジュースやコーラと言ったお馴染みのソフトドリンクとともに、アイランが常備されています。

本場トルコのアイランも紹介

トルコのイスタンブール
なお、この記事は、オスマン・トルコ時代の首都、イスタンブールよりお届けします。

ヨーグルトは、実はトルコが発祥と言われており、オスマン・トルコの時代に、周辺の国々に広まったと考えられています。

アイランは、そうした歴史ある国で生まれた、伝統的な飲み物。
アイランのレシピと合わせて、本場トルコの飲食店や日本のトルコ料理屋で供されているアイランについてもお伝えします。


アイランのレシピ

アイラン

まずは、アイランのレシピをご紹介します。

材料

2人分:調理時間1分
ヨーグルト 400ml(400g)
100ml
小さじ1/4

作り方

  1. 材料すべてを泡立て器で混ぜるか、ミキサーにかけたらできあがり。

ヨーグルトと塩を混ぜ合わせる

調理のポイントは、泡立て器やミキサーなどを使って、白い泡が立つくらいよく混ぜることです。
トルコの家庭では、泡がしっかりできる方が美味しいと考えられているそうです。

ただし、市販品には泡はありません。
お好みでいろいろ試してみてください。


アイラン

このレシピは、現地のアイランの味に近づけるために、ヨーグルトを少し多めに使っています。
その理由は、トルコのヨーグルトは、もともと日本のヨーグルトよりも味が濃いためです。

トルコのヨーグルトは、隣国ギリシャで食べられているヨーグルトと同じく、水切りされているものが一般的。
また、たとえ水切りしていないものでも、日本のヨーグルトよりもやや濃い味に感じられます。
とりわけ酸味がしっかりしているものが多いように思います。

ギリシャヨーグルト
より本格的なアイランを楽しみたい場合は、日本でも比較的入手しやすいギリシャヨーグルトを使ってアイランを作るのもアリです。

アイランは健康効果も高い

ところで、アイランの主な原料であるヨーグルトは、トルコでは、体の中の毒を外に出す効果があると言われています。
「タバコを吸ってもヨーグルトを飲めば大丈夫」という人もいるほど、トルコではその高い効能が信じられています。

タバコうんぬんの話はともかく、ヨーグルトは健康に良い食べ物だとする考え方は、日本人にもしっくり来ます。
アイランは、無糖のプレーンヨーグルトを使っているので低糖質。
ダイエットをしている方にもおすすめです。

最後に、本場トルコのアイランと、日本のトルコ料理店のアイランを写真でご紹介します。


本場トルコのアイラン

トルコのアイラン

こちらは、トルコ有数の観光地「カッパドキア」の人気レストランで飲んだアイラン。

表面が白く泡立っていて、さっぱりとしつつも優しいコクがあり、とても美味しいです。
ヨーグルトと塩だけで作っているとはとても思えないくらい飲みごたえがあります。

トルコ人は、アイランを食事の合間によく飲みます。


トルコのアイラン

こちらは、イスタンブールのケバブ屋さんで飲んだアイラン。
市販のアイランがそのまま使われています。

市販品は、塩気がややしっかりしているのが特徴。
濃厚な味わいが魅力です。

トルコのレストランでは、かなりの確率でアイランがメニューにあります。


トルコのアイラン

こちらは、トルコの飛行機の中で飲んだアイラン。

トルコ国内では、アイランは、オレンジジュースやコーラなどと同じくらいポピュラーな飲み物です。



トルコのスーパーのアイラン

トルコのスーパーには、ヨーグルトと一緒に、大瓶のアイランが常備されています。


日本で飲めるアイラン

銀座のイスタンブールのアイラン

こちらは、日本で飲んだアイラン。

東京・銀座にある老舗トルコ料理店「イスタンブール」では、自家製ヨーグルトを使ってアイランを作っています。

このアイランは、コクと酸味がしっかりしていてとても美味しいです。

ちなみに、このお店に限らず、日本のトルコ料理店では、ヨーグルトを手作りしているところがとても多いです。
そうしたお店で働くトルコ人に、日本のヨーグルトの味を尋ねると、必ずと言ってよいほど「物足りない」という答えが帰ってきます。
両方の国のヨーグルトをくらべてしまうと、確かに、日本のヨーグルトはかなり水っぽくて薄い味に感じられます。
トルコでは、そのまま食べるだけでなく料理に使われることも多いので、ヨーグルトにはかなりこだわっているようです。


大久保のヒサルのアイラン

こちらは、東京・大久保にあるトルコ料理店「ヒサル」のアイラン。

このお店のアイランは、自家製ヨーグルトを、水ではなく牛乳で割っているのが特徴です。

本場トルコでは牛乳はあまり使われないようですが、牛乳で割ったアイランも、まったりとした味で美味しいです。

麻布十番のブルガズアダ
また、東京・麻布十番にあるトルコ料理店「ブルガズ アダ」は、トルコの宮廷料理(写真)を手掛けるお店ですが、こちらのお店のシェフが出版している料理本「トルコ料理大全」には、牛乳ではなく、生クリームを使ってコクを出すアイランのレシピも紹介されています。

他には、ヨーグルトを敢えて少し置いて酸味を出してから使うレシピや、青唐辛子を一緒にミキサーにかけてピリッとさせるアイデアレシピもあります。

アイランは、甘みがないので、食事との相性も抜群。
トルコの代表的なお料理「ケバブ」ともよく合います。
お好みでいろいろ試してみてください。



ところで当サイトでは、現地トルコでの経験をもとに、トルコ料理やトルコの観光スポットについて、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてご覧ください。

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