キョフテ(köfte)のレシピを本場トルコよりご紹介します。
キョフテとは、羊肉を、玉ねぎ・パセリ・スパイスとともに練った小型ハンバーグのこと。
ミートボール風に小さく丸めて作る場合もあり、中東や南アジアでよく食べられています。
肉々しく、肉の旨味が存分に堪能できるのが特徴です。
キョフテの調理法はグリルや鉄板で焼くのが最も一般的です。
他にも、炭火焼きにする方法、オーブンで焼く方法、油をたっぷり使って揚げる方法、鍋で煮込みにする方法などがあります。
加えるスパイスの量は、ほんのりと感じる程度。
トルコを含めた中東では、基本的に、インドや東南アジアの料理ほどたくさんのスパイスは使いません。
それでいて味は本格的。
また、羊肉の代わりに牛肉を使っても美味しいです。
本場のキョフテと合わせて、キョフテの仲間「イチリキョフテ」や「イズミルキョフテ」も紹介します。
キョフテのレシピ
「キョフテ」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
牛ひき肉(赤身)※ | 300g |
卵 | 1個 |
パン粉 | 40g |
牛乳 | 大さじ2 |
玉ねぎ | 1/4個(50g) |
おろしにんにく | 1かけ分 |
パセリ(みじん切り) | 大さじ4 |
クミンパウダー | 小さじ1/4 |
塩 | 小さじ3/4 |
こしょう | 小さじ1/4 |
オリーブオイル | 適量 |
※羊肉を使うと、より本場風に仕上がる。
- 玉ねぎをみじん切りにし、パン粉に牛乳を混ぜる。
- ひき肉と塩をボールに入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
他のたねの材料を加え、よく混ぜる。 - 2を小判型に整形し、オリーブオイルを引いたフライパンに並べる。
フライパンを中火にかけ、片面を3分くらい焼いて焼き目を付ける。
ひっくり返してフタをし、弱めの中火で5〜7分ほど焼き、完全に火を通したらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、玉ねぎ(1/4個:50g)とパセリをみじん切りにして、大さじ4用意します。
そして、パン粉(40g)に牛乳(大さじ2)を混ぜます。
ちなみに、牛乳の量は少ないので、パン粉に混ぜても完全には湿りません。
【工程2】
次に、牛ひき肉(赤身:300g)と塩(小さじ3/4)をボールに入れ、粘りが出るまでよく混ぜます。
続いて、他のたねの材料すべてを加え、よく混ぜます。
他のたねの材料は、卵(1個)・パン粉と牛乳を混ぜたもの・玉ねぎ・おろしにんにく(1かけ分)・パセリ・クミンパウダー(小さじ1/4)・こしょう(小さじ1/4)です。
これで、キョフテのたねができました。
【工程3】
続いて、たねを小判型に整形し、オリーブオイル(適量)を引いたフライパンに並べます。
そして、フライパンを中火にかけ、片面を3分くらい焼いて焼き目を付けます。
焼き目が付いたら、ひっくり返します。
そして、今度はフタをして、弱めの中火で5〜7分ほど焼き、完全に火を通します。
これで完成です。
日本の普通のハンバーグとくらべると、お肉がぎっしり詰まっています。
肉の旨味が存分に堪能できる肉々しいハンバーグ。
ほんのり使ったスパイスで、肉の旨味がより引き立ちますよ。
付け合わせは、トマトなどの野菜とバターライスがおすすめです。
次に、本場トルコのキョフテのバリエーションを写真をもとに紹介します。
本場トルコのキョフテ
こちらは「ウズガラ・キョフテ(Izgara Köfte)」。
トルコのキョフテの中で最もシンプルかつポピュラーな一品で、冒頭で紹介したレシピもこれに当たります。
トルコでキョフテと言えば、羊肉が使われるのが一般的です。
羊肉を使った現地のキョフテはクセがなく、どのお店で食べてもほぼ外れがありません。
写真のキョフテも感動レベルの美味しさでした。
塩気をしっかり効かせた味付けで、お肉の味がすごく濃く感じられます。
付け合わせは、焼いたトマト&ピーマン・フライドポテト・野菜サラダ・キャベツの酢漬け、そしてピラウです。
トルコでは、キョフテにピラウを合わせるのが定番スタイル。
またピラウは、キョフテ以外にも、ドルマや肉料理の付け合わせとして使われます。
ちなみに、写真に写っている茶色いのは、米粒くらいの大きさのパスタ。
トルコのピラウには、このパスタが混ぜられていることが多いです。
レストラン「istanbul anatolian cuisne」のキョフテ
@トルコ イスタンブール
こちらは、ちょっと変わったキョフテ。
「イチリ・キョフテ(İçli Köfte)」と言います。
キョフテというメニュー名は、手で握って作ったお料理の総称としても用いられます。
イチリ・キョフテは、肉だねをピロシキのように皮で包んで揚げるのが特徴です。
皮は、「ブルグル」と呼ばれるひき割り小麦を練って作ります。
もともとは、レバノンがルーツとされ、トルコ南東部のシリア国境に近いシャンルウルファの名物料理。
トルコでは、家庭で作るよりも、レストランで食べるのが一般的です。
「Can Can Cafe Restaurant」のイチリキョフテ
@トルコ カッパドキア
こちらは、トマトソースがかかった「イチリキョフテ」です。
中には、羊肉を使ったタネがたっぷり入っていて、濃厚な味。
また、皮には、ブルグルの粒々食感が少し残っています。
トルコに行ったら、是非、イチリ・キョフテも食べてみてください。
とても美味しいですよ。
「Turkish Ravioli Restaurant」のイチリキョフテ
@トルコ カッパドキア
こちらは、肉を一切使わないキョフテ。
トルコのホテルの朝食のメニューでした。
「ブルグル」というひき割り小麦に加え、玉ねぎやハーブを練り込み、フライパンで焼き上げた一品です。
やや弾力のある食感で、さっぱりしています。
手で握った跡をそのまま残し、ざっくりとした形に仕上げるのがポイントです。
「Ada Hotel Istanbul」のブルグルキョフテ
@トルコ イスタンブール
最後にご紹介するのは、日本の人気トルコ料理店のキョフテです。
トマトソースとヨーグルトソースがたっぷりかかっていて、ディルが添えられています。
羊肉は弾力があり、塩気をややしっかり効かせた味付け。
クミンのほんのりとした風味が感じられて、とても美味しいです。
トルコでは、このお料理のような、ソースをかけたキョフテも食べられています。
また、じゃがいもなどの野菜と一緒にトマトソースで煮込んで作る、「イズミル・キョフテ(Izmir Köfte)」というお料理もあります。
こちらは、トルコ西部にある第三の都市「イズミル」の名物料理として知られています。
「ジェイハン」のキョフテ
神奈川 横浜
以上、本場トルコより、キョフテのレシピや種類をご紹介しました。
キョフテは日本でも人気のトルコ料理。
簡単に作れるうえに美味しいのでおすすめですよ。
ところで当サイトでは、現地トルコでの経験をもとに、トルコ料理やトルコの観光スポットについて、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてぜひご覧ください。
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