「入りぼた餅。明け団子。中の中日小豆飯。」
お彼岸にいただくお料理のことを、よくこんな風に言いますね。
今日は、春のお彼岸の入りなので、「入りぼた餅」をつくりました。
大葉を使ったぼた餅です。
もうだいぶ前になりますが、私はどこかのデパートの和菓子屋さんで、「大葉入りぼた餅」を買いました。
そのぼた餅のご飯には、細かく刻んだ大葉が混ぜ込まれています。珍しさに惹かれて、食べてみました。
ほんのりと漂う大葉の香りが、なんとも言えず上品で素敵でした。大葉の風味って、ぼた餅によく合いますよ。
今日は、その味を思い出しながら、私なりのレシピを作ってみました。
ちなみにこれからご紹介する「ぼた餅」を秋のお彼岸に作ると、「おはぎ」になります。
「大葉入りぼた餅」の作り方
「大葉入りぼた餅」のレシピです。
もち米 | 1カップ |
うるち米 | 1カップ |
塩 | ひとつまみ |
水 | 400cc |
小豆 | 250g |
グラニュー糖 | 200g |
塩 | 少々 |
大葉 | 3枚 |
塩 | ひとつまみ |
きな粉 | 適量 |
- 【あんこを作る】小豆を洗い、たっぷりの水を加えて火にかける。沸騰を1~2分維持したら、湯を捨てる。
小豆の入った鍋に再び水を加え、差し水をしながら柔らかくなるまで煮る。
グラニュー糖・塩を加えて、鍋底が焦げないように時々混ぜながら暫く煮る。木べらで鍋をかき混ぜた時に、底が見える位に水分が飛んだら、火を止めて冷ます。 - もち米・うるち米を合わせて研ぎ、ザルにあげて20分ほど置く。水と塩ひとつまみを加えて普通に炊く。
- 炊きあがったご飯のうち300gをボールに取り、すりこ木を使って半づきにする。ご飯が冷めたら、大葉と塩ひとつまみを加えて混ぜる。
- 3を6等分し、それぞれを俵型に成形する。
- 1で出来たあんこのうち420gを取り分け、それを6等分して70gずつにする。あんこ70gをラップの上に楕円形にのばす。その上に4を1つのせ、ラップを使いながら、ご飯をあんこで包む。好みできな粉をまぶしたらできあがり。
さっぱりとした大葉の風味が、食欲をそそります。
ところで、入りぼた餅・明け団子・中日の小豆飯、このおなじみのお彼岸料理には、すべて小豆が使われています。
古くから日本では、行事食というかたちで、折に触れて何らかの小豆料理が食されてきました。
小豆を使ったお料理を度々いただくことは、栄養面でも理にかなっているようです。
ご飯(穀物)に小豆を加えて一緒に食べると、必須アミノ酸のバランスが良くなり、たんぱく質の利用効率が高まるそうです。
小豆を食べる日は、普段の食事で不足がちな栄養素を補給する大切な日でもあったんですね。
大葉の入ったぼた餅。とても美味しくできました。