釧路湿原観光のおすすめ3選。カヌー、展望台、ノロッコ号を解説!

釧路湿原の展望台

釧路湿原観光シリーズ第2弾です。

第1弾では釧路湿原のカヌーツアーについてお伝えしましたが、今回は釧路湿原の展望台についてです。

カヌーとは違って、釧路湿原の雄大な自然を俯瞰できますよ。

釧路湿原観光シリーズ

第1弾カヌーツアー編
第2弾展望台編
第3弾ノロッコ号編

釧路湿原の主な展望台は5つあります。

  • 細岡展望台
  • コッタロ湿原展望台
  • 釧路市湿原展望台
  • サルボ展望台
  • サルルン展望台

後ほど写真付きで詳しく説明しますが、まずはオススメ順に各展望台の特徴をまとめます。

1位 細岡展望台

展望台から眺める景色は「細岡展望台」が一番いいです。

車や電車でのアクセスも良いので、時間が無い方はこの展望台だけでも訪れてみるといいですよ。

駐車場のそばには細岡ビジターズラウンジもあります。
展示されている動物の写真が可愛いです。

2位 コッタロ湿原展望台

アクセスは悪いですが、景色はいいです。
釧路湿原の中を蛇行するコッタロ川を一望できます。

ただ、途中の道路が舗装されていないデコボコ道で、しかもクルマを降りた後に、急な階段を5分くらい登ります。

3位 釧路市湿原展望台

5つ展望台の中で、釧路の市街地からいちばん近いです。
釧路駅前からクルマで30分弱。

眺望は細岡展望台の方が上ですが、ミニ博物館が併設されていたり、散策路があったりと、展望台以外の楽しみもあります。

4位・5位 サルボ展望台&サルルン展望台

サルボ展望台とサルルン展望台はセットです。

サルボ展望台までは、クルマを降りてから10分くらい山道を登ります。
サルルン展望台はさらに15分ほど登った先にあります。

展望台からの景色は、釧路湿原というよりも塘路湖などがメインです。


それでは、写真付きで詳しくご紹介します。

細岡展望台

細岡展望台の周辺図

釧路湿原にある展望台で一番おすすめなのは「細岡展望台」です。
ここからの眺めは随一です。

細岡展望台は、JR「釧路湿原駅」から徒歩10分くらいのところにあります。
JR(ノロッコ号でもOK)を利用する場合は、本数が極端に少ないので、帰りの時刻も必ず確認してください。

この展望台は釧路市市街にも比較的近いので、車で行くのもラクです。


細岡ビジターズラウンジ

細岡ビジターズラウンジの外観

車で訪れる場合は、専用の駐車場を利用します。

駐車場の近くには「細岡ビジターズラウンジ」(上の写真)があります。


細岡ビジターズラウンジの内観

細岡ビジターズラウンジは、休憩するのにぴったりの場所です。

写真の奥に見える売店では、パンやソフトクリームや飲み物などを買うこともできます。
トイレももちろんあります。

館内には、湿原の風景や動物をパネルで紹介したコーナーもあり、フクロウやモモンガなどの可愛らしい写真に癒やされます。


細岡展望台からの景色

細岡展望台

細岡ビジターズラウンジから5分ほど徒歩で登ると、すぐに展望台が見えてきます。

釧路湿原のスケールの大きさを知るにはもってこいの、見通しの良い展望台です。


細岡展望台からの景色

眼下に広がるのは、ヨシ・スゲ・ミズゴケからなる湿原と蛇行する釧路川。
そして青々と茂るハンノキの林。

ここはおよそ6千年前には海だったそうです。
「古釧路湾」という入り江でしたが、その後に海が退き、泥炭が堆積して、この湿原が形成されたと言われています。


タンチョウに遭遇

丹頂鶴(タンチョウ)

細岡展望台の帰り道で、タンチョウに遭遇しました。

地元の方のお話では、タンチョウは、夏の時期には湿原の草の中にいることが多いので、あまり見ることは出来ないそうです。
とてもラッキーでした。

コッタロ湿原展望台

コッタロ展望台への道路

2番めにおすすめなのは、釧路市街から一番遠いところにある「コッタロ湿原展望台」。
釧路湿原の原生の姿を一望できます。

コッタロ湿原展望台は釧路湿原の中にあり、クルマでしか行くことはできません。
JR釧路駅前から車で1時間くらいのところにあります。

この展望台への道は未舗装の砂利道。
舗装道路から4kmほど、アップダウンのある砂利道を進むことになります。


コッタロ湿原展望台への階段

コッタロ展望台への階段

展望台の下には駐車場とトイレがあります。

飲み物や食べ物を売っているところはありません。無人です。
観光客も比較的少ないので、静かでいいですよ。

ここには急な階段があります。


コッタロ湿原展望台からの景色

コッタロ展望台

急な坂道を登ること5分。

辺りがぱっと開けます。

眼下に広がるのは、国立公園の特別保護地区に指定されているコッタロ湿原。
ヨシやスゲの湿原の中に、蛇行するコッタロ川。
そしてそのまわりに点在する小さな沼が一望できます。


コッタロ展望台からの景色

太古の自然の姿がそのまま残った釧路湿原を、じっくり堪能できます。

ここからの景色も細岡展望台に負けず劣らず素晴らしいですよ。

タンチョウやアオサギなどの野鳥も観察できるそうです。

釧路市湿原展望台・遊歩道

釧路市湿原展望台の外観

3番めにおすすめの展望台は「釧路市湿原展望台」です。
ここは電車では行けません。車かバスになります。

釧路市街から伸びる道道53号沿いにあり、JR釧路駅からは15km。
バスを利用する場合は、バス停は目の前。
鶴居線の「湿原展望台」で下車します。

この展望台には、1時間ほどで回れる遊歩道が併設されていて、遊歩道の途中には「サテライト展望台」もあります。


展望台の入り口

釧路市湿原展望台のカフェ

展望台の1階は「いもだんご」や「エゾシカメンチカツバーガー」などが食べられるカフェがあります。
またミュージアムショップでお土産を買うこともできます。

2階以上と展望台(屋上)は有料です。
入館料は、大人(460円)小中学生(120円)。


展望台内のミニ博物館

釧路市湿原展望台の展示物

2・3階は、釧路湿原のミニ博物館のようになっています。

釧路湿原の成り立ちや、この辺りで出土した遺跡、そして現在生息する野生動物の紹介が中心です。

釧路湿原の主と言われている日本最大級の淡水魚「イトウ」が、水槽で泳いでいる姿も見られます。


やちぼうず

やちぼうず(谷地坊主)

これは「やちぼうず(谷地坊主)」と言うそうです。

やちぼうずは、スゲの仲間が30〜40年かけて作った植物の根の集まりで、アリやクモなどの生き物のすみかにもなっているとのこと。

釧路湿原には、こうした自然が作り上げたオブジェがたくさん見られるそうです。


展望台からの景色

釧路市湿原展望台

屋上は展望台になっています。


釧路市湿原展望台からの景色

ただ、ここでは釧路湿原を駐車場越しに見ることになるので、眺めはイマイチです。

時間がある方は、ここから1時間かけて遊歩道を回ることをおすすめします。
遊歩道の中には眺めの良い展望台があります。


遊歩道の地図

釧路市湿原展望台の遊歩道の地図

釧路市湿原展望台に併設された遊歩道は、1時間くらいで回れます。

ちなみに湿原の中を歩けるわけではありません。
湿原の端にある林の中を歩く散歩道で、最終目的地は「サテライト展望台」です。

上の写真をご覧ください。

「現在地」から右回り(反時計回り)に進んで「サテライト展望台」に行く道は、階段や吊橋があり、上り下りが比較的急です。

逆に「現在地」から左回りに進んで「サテライト展望台」に行く道は、車椅子でも通行できるようになだらかで平らな道になっています。

体力などを考えながら、お好みの道を選んで、展望台に行くといいですよ。
どちらも同じような林に囲まれた道で気持ちいいです。

ただ、この辺りでクマが出たという情報もあるようなので、十分注意してください。
心配な方は、展望台の受付で、クマよけの鈴を借りたり、ガイドサービス(有料)を利用することもできます。


遊歩道の入り口

釧路湿原探勝路の入り口

ここからは釧路市湿原展望台に併設された遊歩道を右回り(反時計回り)で紹介します。

遊歩道の入り口は、展望台と駐車場の間にあります。


遊歩道の階段

釧路湿原探勝路のこもれびの階段

道はこのようにすべて木でできているので、分かりやすく、歩きやすいです。

はじめは上り下りがあります。


遊歩道の吊橋

釧路湿原探勝路の吊り橋

林の中を15分ほど歩くと、吊橋があります。

この吊橋はけっこう揺れます。
私は面白いと思いましたが、落ちないように気をつけてくださいね。


サテライト展望台からの景色

サテライト展望台

吊橋を通って、20分ほど進むと「サテライト展望台」に到着します。


サテライト展望台からの景色

ここからは、蛇行する釧路川はまったく見えませんが、見晴らしは最高です。

湿原とハンノキの林が遠くまで一望できます。


車椅子にも対応した遊歩道

釧路湿原探勝路の車椅子対応の遊歩道

サテライト展望台からもとの場所に戻る道は、車椅子でも通れるように幅がやや広く、坂もまったくありません。
平らなので、すごく歩きやすいです。

サテライト展望台を短時間で見学したい方には、これまで説明してきたルートとはまったく逆方向で回り、帰りも同じ道を引き返すことをおすすめします。
坂道が無い分ラクですよ。


釧路市湿原展望台の外観

サテライト展望台から25分ほど平な道を歩くと、もと来た場所「釧路市湿原展望台」に到着します。

この展望台は、先にご紹介した「細岡展望台」や「コッタロ湿原展望台」とくらべると、景色は今一つですが、林を抜ける遊歩道とミニ博物館を一緒に楽しめるというメリットがあります。

サルボ&サルルン展望台

サルボ展望台への山道

最後にご紹介するのは「サルボ展望台」と「サルルン展望台」です。

これらの展望台へのアクセスの手段は車のみ。
JR釧路駅から50分くらいのところにあります。

サルルン展望台は、サルボ展望台から歩いて行けます。

駐車場は、国道391号沿いにあります。
そこから看板を目当てに道沿いに2〜3分歩くと、「サルボ展望台」への入り口が見えます。

そして上の写真のような獣道のような狭い山道を歩きます。


サルボ展望台への山道

サルボ展望台への山道

山道を500mほど登ったところに、「サルボ展望台」があります。


サルボ展望台からの眺め

サルボ展望台からの眺め

これがサルボ展望台からの眺め。

ここからは塘路湖と4つの沼からなる雄大な景色を眺めることができます。

上の写真では4つの沼をすべて見ることができませんが、展望台寄りから「マクントー(奥へ入る沼)」「エオルトー(繊維を取るためにニレの木の川を浸しておく沼)」「ポントー(小さい沼)」「サルルントー(タンチョウの沼)」とアイヌ語の名前がついています。

ところで「サルルン展望台」は、サルボ展望台からさらに15分ほど行ったところにあります。
急な傾斜面を登った先には、湿原の中にサルルン沼がゆったりと広がる光景が見られます。


釧路湿原の展望台のまとめ

以上、5つの展望台をご紹介しました。

もし時間がなくて、この中から一つだけ選ぶとしたら、細岡展望台をおすすめします。
広大な釧路湿原と、そこに流れる釧路川を一望できますよ。


さて、釧路湿原観光シリーズ第2弾は以上です。
次のページでお送りするのはノロッコ号です。
釧路湿原観光シリーズのラストです。

カヌーで間近から自然を観察し、展望台で湿原の全体像を俯瞰。
最後に、ノロッコ号で外周から湿原を眺めれば完璧です。

ノロッコ号編もぜひご覧ください。

釧路湿原観光シリーズ

第1弾カヌーツアー編
第2弾展望台編
第3弾ノロッコ号編

コメント

この記事についてのご感想などをお寄せください。
サイト運営の参考にさせていただきます。
頂いたコメントには、2〜3日以内にメールアドレス宛に回答いたします。(詳細
メールアドレスの入力ミスにご注意ください。
なお、頂いたコメント及びその後のメール等でのやり取りは、この欄でご紹介させていただく場合がございます。