
作り置きにぴったりのトマトのレシピをご紹介します。
食品学者で料理人の松本栄文さんが考案した「トマトの甘酢漬け」です。
トマトの皮をむき、上白糖と米酢と塩で作った甘酢に漬け込んだ一品で、トマトの甘味や旨味が濃く感じられてとても美味しいです。
仕込み時間は8分。そのあとに半日置いて味を馴染ませたら完成です。
(一部情報元:NHK「あさイチ」砂糖マジック 2018年1月22日放映)
トマトの甘酢漬けの作り方

「トマトの甘酢漬け」のレシピです。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
トマト | 2個 |
かつお節 | 適量 |
米酢 | 100g(100ml) |
上白糖 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1/2 |
- 【トマトの皮をむく】トマトのヘタをくり抜き、表面に十字の切れ目を入れ、フォークや串などでトマトを刺し、コンロの強火であぶる。
氷水にさっと浸し、皮をむく。 - Aを密閉袋に入れてよく混ぜ、1を加え、袋の中の空気を抜く。
冷蔵庫で半日以上寝かせる。 - 2を食べやすい大きさに切り、かつお節を添えたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
トマトの甘酢漬けの作り方

【工程1】
最初にトマトの皮をむきます。
まずトマト(2個)のヘタをくり抜き、表面に十字の切れ目を浅く入れます。
そしてフォークや串などでトマトを刺し、コンロの強火で1〜2分ほどあぶります。(写真右)
トマトの表面全体に少し焦げめが付いたら、氷水に浸します。(写真左)
氷水に浸すと、トマトの皮が手で簡単にスルっとむけるようになりますので、皮をすべて取り除きます。

【工程2】
次に密閉袋にA(米酢100g・上白糖大さじ1・塩小さじ1/2)を入れ、よく混ぜます。
そして皮をむいたトマトを加え、袋の中の空気を抜いて密閉します。
ちなみに袋の空気を抜く時は、ストローを使うと簡単です。これは松本さんのおすすめの裏技です。
密閉容器にストローを刺し、ジッパーをストローぎりぎりまで閉め、ストローを口で吸うと、中の空気をしっかり追い出すことが出来ます。
袋の中の空気を抜くと、少ない酢でもトマトがしっかり浸かります。
味付けの砂糖は、上白糖を使います。
上白糖は適度なコクがあるので、トマトの旨味を引き立ててくれます。
ちなみに松本さんによると、上白糖ではなくグラニュー糖を使うと、ただ甘いだけの物足りない味になってしまうそうです。
トマトには「グルタミン酸」という旨味成分が昆布と同じくらい多く含まれているので、トマトの強い旨味に見合ったコクが出せる上白糖が良いそうです。

そしてトマトが甘酢にしっかり浸かった状態で冷蔵庫に入れ、半日以上寝かせます。

【工程3】
半日経ったらトマトを取り出し、食べやすい大きさに切ります。
かつお節を添えたら完成です。

この甘酢漬けは、ほど良い酸味とコクのある味付けで、トマトの風味がすごく濃く感じられます。とても美味しいですよ。
作り置きにもぴったりです。
日持ちは、冷蔵保存で3〜4日程度と考えてください。
ところで松本さんによると「上白糖」は、日本が世界に誇れる調味料だそうです。
世界中どこを探しても、上白糖のようなコクの強いお砂糖はないとおっしゃいます。
海外の人のお土産に上白糖を持っていくと、「何だこのコクのあるお砂糖は!」とものすごく感激されるそうですよ。
今回ご紹介した「トマトの甘酢漬け」は、上白糖のコク味をいかしたレシピになっています。