
うどん(チルド麺)の歯応え、弾力性、コシをアップさせる、上手な茹で方をご紹介します。
うどんの専門家、工学院大学の山田昌治教授が考案した、うどんの茹で方です。
うどんをあらかじめレンジでチンしてから茹でると、食感がぐっと上がり、とても美味しくなります。
ちなみに下の表は、普通に茹でたうどんとレンジでチンしてから茹でたうどんの「歯応え」と「弾力性」と「コシ」の違いを数値化したものです。
山田教授によると、うどん(チルド麺)は、電子レンジでチンしてから茹でると、歯応えが1.5倍、弾力性が1.4倍、コシが3.5倍もアップするそうです。
(一部情報元:NHK「あさイチ」2018年1月15日放映)
うどんの上手な茹で方

山田教授が考案した、うどんの上手な茹で方です。
うどん(チルド麺) | 1袋 |
- うどんを袋から出し、耐熱皿にのせてラップをし、電子レンジ(500w)で2分加熱する。
- 1を沸騰した湯で1分茹でたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
チルドうどんの上手な茹で方

【工程1】
まず前準備として、水(適量)を鍋に入れて火にかけます。うどんを茹でる湯を沸かすためです。
次にうどん(1人分)を袋から出し、耐熱皿にのせてラップをし、電子レンジ(500w)で2分加熱します。(上の写真)
うどん(チルド麺)は、あらかじめレンジで加熱すると弾力が増します。
うどんにはグルテニンというタンパク質が含まれており、適度な水分を含むことで弾力が増しますが、チルド麺のグルテニンには、調理がしやすいように水分がたくさん含まれています。
チルド麺を電子レンジで加熱すると、グルテニンに含まれる水分が減るので、弾力が戻ります。
チルド麺には水分が多く含まれているので、レンジでチンして水分を飛ばすと、弾力が戻るということです。
でもだとしたらレンジだけで加熱しても良さそうなものですが、レンジだけでその後に茹でる工程を省くと、今度は逆にうどん水分が減り過ぎてしまうため、弾力が失われてしまうようです。
ちなみにうどんの弾力を増すためにベストなレンジの加熱は、500wで2分だそうです。

【工程2】
続いてレンチンしたうどんを沸騰した湯に入れ、1分茹でたら完成です。

茹で上がったうどんは、パスタソースを絡めて食べると美味しいそうです。山田教授のおすすめの食べ方です。
レンジで温めるひと手間をかけたうどんは、パスタのようなしっかりとした食感になるので、パスタソースがよく合います。
ちなみに上の写真は、レトルトのペペロンチーノソースを使っています。
すでにお伝えした通り、この方法でうどんを調理すると、普通に茹でた場合とくらべ、歯応えが1.5倍に、弾力性は1.4倍に、コシは3.5倍になるそうです。
実際に試してみると違いがよく分かります。
ところで当サイトでは、山田教授が考案した「乾麺うどんの上手な茹で方」も紹介しています。
リンク先では、ちょっと変わった乾麺うどんの茹で方を2パターン解説しています。
1つめは、うどんを糸こんにゃく(しらたき)と一緒に茹でる方法。
2つめは、少ない湯で蒸すようにしてうどんに火を通す方法です。乾麺を茹でる時の参考にしてください。
また「冷凍うどんをレンジでチンする方法」も紹介しています。
冷凍うどんは茹でるよりもレンチンした方がコシが出ます。合わせてご覧ください。