わずか3時間でできる、ぬか漬け風の漬物のレシピをご紹介します。
ごく一般的なぬか漬けは、手間暇かけて育てたぬか床に、野菜を半日から1日ほど漬けて作りますが、このぬか漬け風の漬物は、ぬか床を使いません。
作り方はとても簡単です。
野菜にパン粉と塩と砂糖をまぶし、3時間置くだけ。
たったそれだけで、ただの塩漬けでは出せない、ぬか漬け風の深みのある味に仕上がりますよ。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」2017年7月27日放映、テレビ東京「ソレダメ!」2019年2月13日放映)
ぬか漬けの簡単なレシピ
ぬか漬け風の漬物のレシピです。
キュウリを使うレシピになっていますが、他の野菜を漬けることもできます。
詳しくは下の文中をご覧ください。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
キュウリ | 1本 |
パン粉(※) | 大さじ1/2 |
塩 | 小さじ1/2 |
砂糖 | 大さじ1/2 |
※生パン粉でもOK。
- キュウリに塩(少々:分量外)をまぶして板ずりし(まな板の上で転がし)、水洗いする。
- 保存袋に1・パン粉・塩(小さじ1/2)・砂糖を入れ、手でよく揉む。冷蔵庫に入れ、3時間寝かす。
- キュウリを洗ったらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
超時短ぬか漬けの作り方
【工程1】
まずキュウリ(1本)に塩(少々)をまぶし、板ずりします。
ちなみに「板ずり」とは、まな板の上にキュウリを置き、手の平で転がしながら塩を馴染ませることです。
上の写真は片手しか写っていませんが、両手を使って少し力を入れてキュウリを転がします。
塩が馴染んでキュウリの表面が少し柔らかくなったら、きれいに水洗いします。
キュウリを板ずりすると、表面に細かいキズができて、味が染み込みやすくなります。
【工程2】
次にキュウリを保存袋に入れ、パン粉(大さじ1/2)・塩(小さじ1/2)・砂糖(大さじ1/2)を加えて手でよく揉み、袋の中の空気を抜きます。
そしてこの状態で冷蔵庫に入れ、3時間ほど寝かせます。
パン粉をまぶすと、ぬか漬け風の漬物がわずか3時間で作れます。
パン粉には、ぬかと同じ酵母由来の発酵の風味があり、またデンプンが多く含まれているのではやく漬かります。
【工程3】
3時間経つと、キュウリから出た水分で全体がしっとり馴染んでいます。
また漬物らしい柔らかい触感です。
これを袋から取り出し、きれいに水洗いしたらできあがり。
中まで味がしっかり染みた、上品な味わいの漬物ができます。
この漬物は、ごく普通のぬか漬けほど発酵の風味を楽しめるわけではありませんが、同じ3時間を使って塩漬けしたものよりもずっと味に深みがあります。
家庭で野菜の塩漬けを作る時は、塩だけでなくパン粉と砂糖も一緒に混ぜると、数ランク上の漬物が出来ますよ。
砂糖の甘みやコクもこの漬物を美味しくするのに一役買っているので、一緒に混ぜることをおすすめします。
ちなみにこのパン粉を使ったぬか床もどきは、雑菌が繁殖しやすいので、使用できるのは1回きりとのこと。
また漬ける時間は、温度によって若干変わりますが、あまり漬け過ぎると味が濃くなってしまうようなので、3時間を目安に引き上げてください。
ところでこのレシピは、キュウリ以外の野菜にも使えます。
他の野菜を漬ける時は、上のレシピのキュウリ1本を「野菜100g」に置き替え、工程1でキュウリを板ずりする代わりに、野菜を「塩揉み」すると良いそうです。
おすすめは、大根・ニンジン・ナス・白菜・セロリとのことです。
最後にぬか漬けの超時短レシピをあともう1品ご紹介します。
このぬか漬けもぬかを一切使いません。
ぬかの代わりに使うのは、味噌とヨーグルトです。
今回ご紹介したレシピよりも、調理時間が1時間余計にかかりますが(トータル4時間)、こちらも本物のぬか漬けらしくてとても美味しいです。
おすすめですよ。
日本料理の名店「分とく山」の総料理長、野﨑洋光さんのレシピ