
きゅうりのお薦めの冷凍保存方法をご紹介します。
料理研究家の堀江ひろ子さんが考案した保存方法です。
きゅうりはあらかじめ塩揉みし、水気をしっかり取ると、解凍後も食感がちゃんと残ります。
きゅうりの使い道に困ったら、冷凍ストックしておくと便利ですよ。
保存方法と合わせて、堀江さんが考案した、冷凍きゅうりを使った中華風の和え物のレシピもお伝えします。
(レシピ情報元:NHK「あさイチ」2018年5月22日放映)
きゅうりの冷凍保存と解凍

冷凍保存日持ち:2〜3週間
まず最初にご紹介するのは、きゅうりの冷凍保存と解凍の方法です。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
きゅうり | 3本(300g) |
塩 | 小さじ1(6g)※ |
※塩の量はきゅうりの2%
- きゅうりは縦半分に切り、種をスプーンで取り、5ミリ幅の斜め切りにする。
- 1のきゅうりと塩をポリ袋に入れ、よく混ぜる。袋の中の空気を抜き、10ほど置く。
きゅうりの水気をしっかり絞り、さらにキッチンペーパーできれいに拭き取る。 - 2を保存袋に入れ、中の空気をしっかり抜く。
金属製のバットにのせ、冷凍庫に入れる。完全に凍ったら、バットを外す。
(冷凍保存の日持ちは2〜3週間。) - 【解凍】凍ったままのきゅうりをさっと水にくぐらせ、水気をしっかり絞ってから使う。
写真をもとにレシピを説明します。
きゅうりの冷凍

【工程1】
まずきゅうり(3本:300g)を縦半分に切り、種をスプーンで取ります。(写真右)
そして5ミリ幅の斜め切りにします。(写真左)
きゅうりの種は水分量が多く、残しておくと食感が失われるので、取り除きます。

【工程2】
次にきゅうりと塩(小さじ1:6g)をポリ袋に入れ、よく混ぜます。
塩の量はきゅうりの重量の2%です。
きゅうりは塩もみしてから冷凍します。
塩をすると、余分な水分が抜けるので解凍後の食感が良くなり、下味が付くのでそのまま使えます。

そして袋の中の空気を抜き、10ほど置きます。

10分経ったら、きゅうりの水気を手でしっかり絞ります。
そしてキッチンペーパーできれいに拭き取ります。(上の写真)
きゅうりは水気をしっかり取ってから冷凍すると、解凍後も食感が良くなります。

【工程3】
最後にきゅうりを保存袋に入れ、中の空気を抜き、金属製のバットにのせます。(上の写真)
そしてバットごと冷凍庫に入れ、完全に凍ったらバットを外します。
金属製のバットにのせてきゅうりを冷凍庫に入れると、急速冷凍できるので、鮮度の良い状態で冷凍できます。

冷凍したきゅうりの日持ちは2〜3週間くらいです。
きゅうりの解凍

【工程4】
冷凍したきゅうりを解凍する時は、まず凍ったままのきゅうりをさっと水にくぐらせます。

そして水気をきつく絞ります。
解凍したきゅうりは、このままの状態で、サラダや和え物や炒め物やスープといった幅広いお料理に使えます。
冷凍きゅうりは水にくぐらせて手早く解凍します。
水気をきつく絞ると、食感が良くなります。
次に冷凍きゅうりを使ったおすすめレシピをご紹介します。
冷凍きゅうりのおすすめレシピ

料理研究家の堀江ひろ子さんが考案した、冷凍きゅうりを使った「きゅうりとモヤシのごま酢和あえ」のレシピをご紹介します。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
冷凍きゅうり※ | 1.5本分 |
もやし | 1/2袋 |
ハム | 2枚 |
すりごま | 大さじ1 |
酢 | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1/2 |
醤油 | 大さじ1/2 |
ごま油 | 小さじ1 |
豆板醤 | 少々 |
※冒頭で紹介した方法で冷凍したきゅうりを使用。
- もやしを耐熱ボールに入れ、ラップをして電子レンジ(600w)で1分加熱する。
ハムを千切りにし、ごま酢の材料を混ぜる。 - 【きゅうりの解凍】冷凍きゅうりをさっと水にくぐらせ、水気をしっかり絞る。
- 1と2を和えたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まずもやし(1/2袋)を耐熱ボールに入れ、ラップをして、電子レンジ(600w)で1分加熱します。(写真右)
そしてハム(2枚)を千切りにし、ごま酢の材料を混ぜます。(写真左)
ちなみにごま酢の材料は、すりごま(大さじ1)・酢(大さじ1)・砂糖(大さじ1/2)・醤油(大さじ1/2)・ごま油(小さじ1)・豆板醤(少々)です。

【工程2】
次に冷凍きゅうり(1.5本分)をさっと水にくぐらせます。

そして水気をしっかり絞ります。
冷凍きゅうりは水にくぐらせて手早く解凍します。
水気をしっかり絞ると、食感が良くなります。

【工程3】
最後に材料すべてを和えたら完成です。
解凍したばかりの冷たいきゅうりに、レンジでチンしたもやしを混ぜると、もやしを冷やす手間が省けます。

ちょっぴりピリ辛な中華風の和え物が出来ます。
ごまの風味を効かせたコクのある味付けで、さっぱりしたきゅうりやもやしとよく合います。
冷凍きゅうりを使うと、生のきゅうりよりもはやく味が馴染みます。食感もいいですよ。
このように冷凍きゅうりは、生のきゅうりとまったく同じように使えます。冷凍ストックしておくととても便利です。
最後にきゅうりの冷蔵・常温保存について簡単に触れます。
きゅうりの冷蔵・常温保存

冷蔵保存日持ち:1週間
最後に、きゅうりの冷蔵・常温保存について簡単に触れます。
きゅうりを冷蔵保存する時は、ペーパータオルなどにくるんでビニール袋に入れ、枝付きが上になるように立てて野菜室に入れます。
きゅうりは水気と低温に弱い野菜なので、表面の水分をしっかり拭き取り、冷やし過ぎないのがポイントです。
きゅうりは、枝からぶら下がった状態で生育していますが、保存する際にもその向きになるように立てておくと、日持ちしやすくなります。


常温保存日持ち:1〜2日
冷蔵庫にスペースがない場合は、きゅうりを常温保存することも可能です。
その場合は、新聞紙などの紙に包んで、風通しの良い冷暗所に置きます。
ただし、常温保存は日持ちしにくく、せいぜい1〜2日程度と考えてください。
きゅうりがたくさんあって使い道に困った時は、ひとまず冷凍するのが一番良いと思います。