
レバームースのおすすめレシピをご紹介します。
元ホテルオークラ総料理長の根岸規雄さんが考案した「レバームース」です。
レバームースとは、レバーに生クリームなどを合わせてペースト状にしたもの。
バケットやクラッカーに塗って、いただきます。
このレシピは、材料がとてもシンプルなのに、レバーの臭みはありません。
レバーが嫌いな方でも食べやすいと思います。
深い旨みとコクがあって、いくらでも食べられそうな美味しさですよ。

ちなみに根岸さんは、ホテルオークラの開業以来、50年ものあいだ料理を作り続けてきた方で、各国のトップをはじめとした世界のVIPにも、料理を振る舞ってこられました。
最近では、奥様で料理研究家の石原洋子さんとの共著で、「ふたりのごはん」というレシピ本も出版しています。
(一部情報元:日本テレビ「世界一受けたい授業」2018年9月1日放映)
レバームースのレシピ

「レバームース」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
鶏レバー | 200g |
牛乳 | 適量 |
白ワイン | 大さじ2 |
生クリーム | 大さじ1 |
はちみつ | 小さじ1 |
バター | 30g |
カレー粉 | 小さじ1/4 |
塩こしょう | 各少々 |
- レバーの黄色い脂の部分や筋などをきれいに取り除き、ボールに入れる。
牛乳をひたひたになるまで注ぎ、冷蔵庫で一晩寝かせる。 - 1をザルに上げて水気を切り、耐熱皿にのせ、白ワインをかける。
- 2を蒸し器に入れ、5〜10分ほど蒸す。
- 3を裏ごしして、生クリーム・はちみつ・バター・カレー粉を加え、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
塩こしょうで味を整えたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
レバームースの作り方

【工程1】
まず鶏レバー(200g)の黄色い脂の部分や筋などを、包丁できれいに取り除きます。
ちなみに写真左側が、脂肪や筋などを取り除く前の状態。
これらをきれいに取ると、右側のようになります。

次にレバーをボールに入れ、牛乳(適量)をひたひたになるまで注ぎます。
そしてラップをして、冷蔵庫で一晩寝かせます。
レバーを牛乳に一晩漬けると、臭みが和らぎます。

【工程2】
次にレバーをザルに上げ、水気を切ります。
そしてバットなどの耐熱皿の上に並べます。(上の写真)

続いてレバーに、白ワイン(大さじ2)をかけます。

【工程3】
次にレバーを耐熱皿ごと蒸し器に入れます。
蒸し器はセイロが一番おすすめです。
セイロだと、フタについた水滴がバットの中に落ちることがないので、より美味しく調理できます。

そしてレバーに火が通るまで、5〜10分ほど蒸します。
レバーにワインを振りかけて蒸すと、臭みが和らぎ、ふっくらと仕上がります。

蒸し上がりはこんな感じ。このまま食べても美味しそうです。

【工程4】
続いてレバーを蒸し器から取り出して、裏ごしします。
この工程は、レバーが冷めないうちにした方がラクです。
裏ごし器が無い場合は、少し作業しにくいとは思いますが、金属製のザルなどでも代用できます。
レバーを裏ごしして、なめらかな食感にします。

最後に生クリーム(大さじ1)・はちみつ(小さじ1)・バター(30g)・カレー粉(小さじ1/4)を加え、泡立て器でなめらかになるまで混ぜ、塩こしょう(各少々)で味を整えたら完成です。
味付けにカレー粉を少量加えると、レバーの臭みが消え、風味が良くなります。

たっぷりのレバーを使っているにもかかわらず、意外なほどレバーの主張がやわらかいです。
口に入れたときにかすかに感じるスパイシーな風味。
カレー粉がわずかに加わることで、レバー独特のにおいが抑えられ、またそれと同時にコクがグッと増します。
さすが、ホテルオークラの元総料理長。
めちゃめちゃ美味しいレバームースです。
食べはじめたら止まりません。
このレバームースと白ワインがあれば、今夜の晩酌はそれでOKです。
レバームースの食べ方と保存
最後に、このレバームースのおすすめの食べ方と保存期間について、お伝えします。
まずは食べ方。
これは、シンプルイズベスト。
このレバームース自体がとても美味しいので、バケットやクラッカーに塗って食べるのがおすすめです。
続いて、保存期間。
密閉容器に入れて冷蔵保存すると、1週間ほど日持ちします。
クセのないとても美味しいレバームースです。
超おすすめのレシピです。