
トンテキのレシピをご紹介します。
おうち料理研究家の藤原美樹さんが考案した「豚こま肉のトンテキ」です。
ごく一般的なトンテキは、ロースの1枚肉で作りますが、このトンテキは、安いこま切れ肉を使います。
こま切れ肉に片栗粉をまぶし、1枚肉のように焼き上げます。
子供も食べやすい、甘みの効いた親しみやすい味付けで、豚肉は柔らかくジューシーに仕上がります。
(一部情報元:フジテレビ「バイキング」時短!簡単!節約!晩ごはん 2015年11月19日放映)
材料
豚こま切れ肉 | 400g |
玉ネギ | 1個 |
キャベツ | 1/4個 |
片栗粉 | 大さじ3 |
塩 | 小さじ1/4 |
サラダ油 | 大さじ1/2 |
ウスターソース | 大さじ3 |
オイスターソース | 大さじ1 |
みりん | 大さじ3 |
酒 | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1と1/2 |
おろしニンニク | 大さじ1/2 |
作り方
- フライパンに豚肉を入れ、塩と片栗粉をまぶしてよく混ぜる。手で押し付けながら、肉を平たい円形にする。
- フライパンのフチからサラダ油を回し入れ、中火で片面を3分焼く。
焼色がついたらひっくり返す。(形を崩さずにひっくり返すには、肉をそのままスライドさせていったん皿に取り出し、皿ごと裏返すと良い。)
ひっくり返したら、もう片面も3分焼く。再び皿に取り出す。 - フライパンに、くし切りにした玉ネギを入れ、フタをして時々かき混ぜながら強火で炒める。
玉ネギがしんなりしてきたら、タレの材料すべてを加え、強火で煮立たせる。
タレが半分くらいの量になったら、肉を戻し入れ、フライパンの端のタレをスプーンですくって肉全体にかける。 - 食べやすい大きさにちぎったキャベツを皿に敷き、その上にトンテキを盛ったらできあがり。
調理のポイントは、2つあります。
1つは、豚肉にたっぷりの片栗粉をまぶすこと。
片栗粉が糊の代わりになり、こま切れ肉が、ロースのような1枚肉になります。
2つめは、味付けにウスターソースとオイスターソースを使うこと。
2種類のソースを加えることで、味に深みが出ます。
写真をもとにレシピを説明します。

まず、豚こま切れ肉(400g)をフライパンに入れ、塩(小さじ1/4)と片栗粉(大さじ3)をまぶします。
この工程は、普通だったらボールを使いますが、このレシピではフライパンの上で済ませてしまいます。
洗い物が少なくていいですよ。
豚肉に片栗粉をまぶす
豚肉には片栗粉をたっぷりまぶします。
片栗粉が糊の代わりになり、こま切れ肉がロースの1枚肉のようになります。
また肉汁を閉じ込めることができるので、柔らかくジューシーに仕上がります。

豚肉に塩と片栗粉を混ぜたら、手でぎゅっと押し付けるようにして、豚肉を平たい円形にします。
そして、フライパンのフチから、肉のまわりにサラダ油(大さじ1/2)を回しかけます。
火にかけて、フライパンが温まったら、中火で3分焼きます。

3分焼いたら、ひっくり返します。
フライ返しでひっくり返せない場合は、これから説明する返し方を参考にしてください。
まずは、上の写真のように肉をフライパンの上で滑らせ、皿にのせます。

次に、肉がのった皿をフライパンに近づけます。

最後に、皿を手でしっかり持ちながら、皿ごとひっくり返し、肉をフライパンに戻します。
このようにすると、肉の形が崩れることなく、簡単にひっくり返すことができます。
さて、無事ひっくり返せたら、続いて肉のもう片面も、中火で3分加熱します。
肉に完全に火が通ったら、再び肉を皿に取り出します。

次に、肉を焼いたフライパンで、くし切りにした玉ネギ(1個)を炒めます。
そして、フタをして強火にして、焦げないように時々混ぜながら加熱します。

玉ネギがしんなりしたら、タレの材料すべてを加え、ヘラで混ぜながら強火で煮立たせます。
ちなみに、タレの材料は、ウスターソース(大さじ3)・オイスターソース(大さじ1)・みりん(大さじ3)・酒(大さじ2)・醤油(大さじ2)・砂糖(大さじ1と1/2)・おろしにんにく(大さじ1/2)です。
トンテキの味付け
味付けには2種類のソースを使います。
ウスターソースとオイスターソースを使うと、味に深みが出ます。

タレの量が半分くらいに減ったら、フライパンに肉を戻し入れます。
そして、スプーンを使ってタレを肉全体にかけながら、肉を温めます。

最後に盛りつけです。
キャベツ(1/4個)を食べやすい大きさにちぎって皿に敷き、その上に肉をのせ、さらにその上にフライパンに残ったタレをかけたら完成です。
大きな塊肉を使ったかのような、豪華なトンテキができます。

安いこま切れ肉を使ったとは思えないほど、柔らかくジューシーに仕上がります。
片栗粉をたっぷりまぶしたおかげです。
大きな肉にコクのあるタレがよく絡み、食べ応えがあります。
タレは子供も好みそうな甘みの効いた親しみやすい味がします。
お皿に敷いたたっぷりの生キャベツは、タレがかかっているので、最後まで美味しくいただけます。