フレンチのシェフ・水島弘史さんがすすめる、科学的にも理にかなった、美味しい「キノコの炊き込みご飯」の作り方をご紹介します。
たった2つのポイントをおさえるだけで、キノコの旨味たっぷりの、ふっくら美味しい炊き込みご飯が作れます。
(一部情報元:テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」2015年9月8日放映)
美味しい炊き込みご飯を作るコツ
水島さんによると、家庭で美味しい「キノコの炊き込みご飯」を作るポイントは2つあります。
- 冷凍したキノコを使う。
- 氷を入れて炊く。
これら2つのポイントについて、その方法と理由を説明します。
冷凍したキノコを使う
キノコを炊き込みご飯に使う場合、生をそのまま加えるのがごく一般的だと思います。
でも水島さんによると、実はこれはNG。
キノコは、冷凍することで、旨味や甘味を最大限に引き出すことができます。
キノコを冷凍すると、細胞が破壊されます。そうするとキノコの酵素が働き、旨味成分が増幅するためです。
また冷凍したキノコを使うメリットは、もう1つあります。
加熱時間が短くなるので、歯ごたえがしっかり残ります。
氷を入れて炊く
ふっくらとしたご飯を炊き上げるには、氷を加えて炊飯します。
氷を入れると、炊飯器の温度が下がり、沸騰までの時間が長くかかります。そうすると、米がたっぷり水を吸収して、米に含まれるデンプンが柔らかくなるからです。
この効果を利用するには、炊飯器の中の温度をしっかり下げる必要があるので、氷はたっぷり使います。
米2合に対して200gくらいです。
以上のポイントを踏まえて、水島さんの炊き込みご飯のレシピをまとめると、次のようになります。
水島シェフの炊き込みご飯のレシピ
水島さんが考案した、「キノコの炊き込みご飯」のレシピです。
冷凍したキノコ | 適量 |
米 | 2合 |
水 | 200cc |
氷 | 200cc |
醤油 | 適量 |
酒 | 適量 |
塩 | 適量 |
- 研いだ米(2合)を炊飯器に入れ、適量の半分の水(200cc)を入れる。
- 醤油・酒・塩を適量加える。
- 200gの氷を加える。
- 凍ったままのキノコを万遍なくのせる。
- 普通に炊いたらできあがり。
私は、冷凍キノコをたっぷり使って、炊き込みご飯を作りました。
そのため水加減は、少し控えめにしました。
また大きめの氷を使ったためか、炊飯時間は、いつもの倍くらいかかりました。
いただいてみて一番印象的だったのは、キノコとご飯の甘み。
ダシ汁を使わないシンプルな味付けということもあり、素材そのものの美味しさが、はっきりと感じられました。
またキノコのシャキシャキとした歯ごたえも新鮮でした。
炊き込みご飯だけでなく、他の料理にも、冷凍キノコをいかしてみたくなりました。
ところで、以前このブログで、水島さんがすすめる美味しいご飯の炊き方を紹介したことがあります。
ごく普通のご飯は、氷だけでなく、ハチミツも加えて炊くと良いようです。
詳しくはリンク先をご覧ください。