
熱中症対策に効果的な味噌汁の作り方をご紹介します。
ダイエットや整腸作用など、健康効果が高いと話題沸騰中の「長生きみそ汁」を、夏向けにアレンジしたレシピです。
考案したのは、腸の名医、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さん。
小林さんは、「長生きみそ汁」自体の考案者でもあります。

味噌汁に含まれる塩分とカリウムが、熱中症を防ぐ働きをするそうです。
調理のポイントは、唐辛子としょうがを加えることです。
これら2つの食材を使うことで、夏の食欲減退にも対応。
唐辛子のピリ辛な刺激と、しょうがのさっぱりとした風味が口の中に広がります。
今回ご紹介するレシピは4種類。
具材にもこだわったレシピになっていて、熱中症予防のほか、快眠効果や便秘解消などの効果も期待できますよ。
(一部情報元:日本テレビ「ヒルナンデス」2019年8月5日放映)
熱中症予防に効く味噌玉の作り方
まず、今回のレシピのもとになっている「長生きみそ汁」について少し触れます。


「スペシャルみそ」を冷凍保存しておくことで、いつでも気軽に「長生きみそ汁」がいただけます。
「長生きみそ汁」の健康効果は、ダイエットや整腸作用、疲労回復など、多岐にわたります。
「長生きみそ汁」の詳細は、「基本の長生き味噌汁の作り方」をご覧ください。
今回ご紹介するアレンジレシピでは、「スペシャルみそ」に唐辛子としょうがをプラス。
味噌汁のもとになる「ピリ辛スペシャルみそ」の作り方は、次のとおりです。

「ピリ辛スペシャルみそ」のレシピです。
玉ねぎ | 150g(約1個) |
赤味噌 | 80g |
白味噌 | 80g |
リンゴ酢 | 大さじ1 |
一味唐辛子 | 小さじ1 |
おろししょうが | 1かけ分 |
- 玉ねぎをすりおろす。
- すりおろした玉ねぎに赤味噌・白味噌・リンゴ酢・一味唐辛子・しょうがを加えて混ぜ合わせる。
- 10等分して製氷皿に入れ、冷凍庫で2〜3時間凍らせたらできあがり。
冷凍で2週間ほど保存が可能。
包丁を使わずに作れるので、超簡単です。
レシピ通りに作ると、10個の味噌汁のもと「ピリ辛スペシャルみそ」ができます。
1個分(30g)が味噌汁1杯分の目安になります。
熱中症予防に効く味噌汁レシピ4品
続いて、「ピリ辛スペシャルみそ」を使った、熱中症対策に効果的な味噌汁のレシピを4品ご紹介します。
ひとくちに熱中症と言っても、体の不調はさまざまです。
寝苦しい夜に快眠できる味噌汁や、寒暖差によって引き起こされる便秘が解消できる味噌汁など、症状によって飲み分けてください。
枝豆の味噌汁 熱中症予防

「枝豆のピリ辛みそ汁」は、熱中症予防効果が高い枝豆を使います。
枝豆には、体温調整に重要な成分「マグネシウム」が豊富で、野菜の中ではトップクラスなのだそうです。
枝豆 | 房なし50g ※1 |
油揚げ | 1枚 |
絹豆腐 | 150g |
水 | 300ml |
ピリ辛スペシャルみそ ※2 | 60g(2個) |
※1 冷凍枝豆でもOK。
※2 冒頭のレシピで作ったものを使用。
- 油揚げをトースターでこんがりとするまで焼く。(800〜1200wで1〜2分)
- 鍋に水を入れてひと煮立ちさせ、1をちりぎながら入れ、枝豆を加え、絹豆腐をスプーンですくいながら加えてひと煮立ちさせる。
火を止め、ピリ辛スペシャルみそを溶かしたらできあがり。

調理のポイントは、油揚げをあらかじめトースターでこんがりと焼くことです。
そうすることで、油揚げ独特の臭みが和らぎます。

枝豆の旨みがたっぷりで、さっぱりとした味の絹豆腐とよく合います。
おつゆは、唐辛子の辛みは感じますが、強すぎず、丁度いい感じ。
油揚げにもおつゆがたっぷり染み込んでいて、美味しいです。
なすとキムチの味噌汁 快眠効果

「ナスとキムチの韓国風味噌汁」は、寝苦しい夜に快眠効果が期待できるそうです。
なすとキムチに豊富に含まれる「GABA」という成分には、自律神経を整えてリラックスさせる効果があるとのことです。
なす | 2本 |
キムチ | 60g |
ごま油 | 大さじ1/2 |
水 | 300ml |
ピリ辛スペシャルみそ※ | 60g(2個) |
※ 冒頭のレシピで作ったものを使用。
- なすを乱切りにする。
- 鍋にごま油を入れ、なすをさっと炒める。
全体に油が回ったら、水とキムチを加え、ひと煮立ちさせ、中火で3〜4分煮る。
火を止めて、ピリ辛スペシャルみそを溶いたらできあがり。

なすはあらかじめごま油でさっと炒め、キムチと一緒に軽く煮ます。

キムチを加えることで辛みと酸味がアップして、とても美味しくいただけます。
また、なすの存在感もいい感じ。
なすのみずみずしさが、ピリ辛な味噌汁のいいアクセントになっています。
ごぼうの冷製ポタージュ 便秘解消
夏に外気と屋内の温度差があると、寒暖差疲労になり、腸などが影響を受けやすく、女性を中心に便秘になる場合が多いそうです。
これからご紹介する「ごぼうの冷製和風ポタージュ風みそ汁」は、便秘解消に効果が高いとのこと。
火を一切使わずに作れるレシピになっています。
主な具材は、ごぼう。
ごぼうには、食物繊維の「イヌリン」が豊富に含まれており、イヌリンは、腸にいる乳酸菌の働きを高め、腸を整える効果があるそうです。
ごぼう | 100g |
絹豆腐 | 150g |
調整豆乳 | 1カップ |
ピリ辛スペシャルみそ※ | 60g(2個) |
醤油・オリーブオイル・こしょう | 各適宜 |
※ 冒頭のレシピで作ったものを使用。
- ごぼうの泥を落とし、耐熱皿にのせ、ラップをして電子レンジ(600w)で1分30秒ほど加熱し、みじん切りにする。
- タッパーに1と絹豆腐を入れ、よく振り、豆腐が崩れたら豆乳と味噌玉を入れて混ぜる。(ミキサーがある場合は、材料すべてを撹拌してもOK。)
器に盛り、好みで醤油・オリーブオイル・こしょうを振ったらできあがり。
みそのつけ汁冷しゃぶ素麺 夏バテ解消
最後にご紹介するのは、味噌汁ではなく、「みそのつけ汁冷しゃぶ素麺」。
こちらのお料理は、夏バテ解消に効果があります。
そうめん | 2束 |
豚しゃぶしゃぶ用肉 | 適量 |
レタス類 | 好みで適量 |
ごま油 | 好みで適量 |
大根おろし | 100g程度 |
ピリ辛スペシャルみそ※ | 30g(1個) |
水 | 70cc |
醤油 | 小さじ1 |
すりごま | 大さじ1 |
※ 冒頭のレシピで作ったものを使用。
- そうめんと豚肉を茹で、冷水で冷やして器に盛る。好みでレタスを添える。
- みそごまつけ汁の材料を混ぜる。好みでごま油をたらし、大根おろしを添えたらできあがり。
糖質が多い素麺とビタミンB1が大変豊富な豚肉、そして、糖質の消化酵素が豊富な大根という組み合わせは、高い疲労回復効果があるそうです。

さて、「ピリ辛スペシャルみそ」を使ったレシピを4品ご紹介してきましたが、「ピリ辛スペシャルみそ」はアイデア次第でいくらでも活用の幅を広げられます。
例えば、「基本の長生き味噌汁の作り方」で紹介しているレシピは、「ピリ辛スペシャルみそ」で作ってもOK。
リンク先では、ダイエットや血糖値抑制など、さまざまな健康効果がある長生きみそ汁を数十品紹介しています。
こちらも是非参考にしてください。
順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんのレシピ