
魚料理の人気店の店主が考案した、煮干しを使ったふりかけのレシピをご紹介します。
東京・銀座にある「割烹智映」の店主、北山智映さんが考案した「生ふりかけ」です。
煮干しを丸ごとさっと茹で、海苔と一緒にご飯にのせ、醤油を垂らしたシンプルなお料理です。
煮干しの旨味が凝縮した、滋味豊かなご飯のお供ができます。
ちなみにお酒がお好きな北山さんは、この生ふりかけを「泥酔料理」と呼んでいます。
「酔っ払っていても作れる簡単な料理」という意味があるそうです。そうおっしゃる北山さんは、もしかしたら酔っ払いながらこのお料理を作ることもあるのかもしれません。
お酒を飲んだ後のシメにもぴったりな一品ですよ。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」魚の女神のレシピ 2018年5月17日放映)
煮干しの生ふりかけの作り方

「生ふりかけ」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
煮干し | 約30尾 |
水 | 1リットル |
塩 | 小さじ1 |
焼き海苔 | 1枚 |
ご飯 | 適量 |
醤油 | 適量 |
- 鍋に水を入れて火にかけ、塩と煮干し(丸ごと)を加え、沸騰させずに3分ほど茹でる。
- 1をザルに上げ、水気を切る。
- フライパンを熱し、焼き海苔の両面を1分ほど焼く。
焼き海苔をポリ袋に入れ、手で揉んで細かく砕く。 - ご飯を茶碗に盛り、3を散らす。その上に2をのせ、再び3を散らし、醤油を回しかけたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
煮干しの生ふりかけの作り方

【工程1】
まず水(1リットル)を鍋に入れて火にかけ、塩(小さじ1)を加えます。

そして煮干しを丸ごと加えます。煮干しは頭や腹わたを取らずにそのまま使います。
そして3分ほど茹でます。
この時、決して沸騰させずに、アクが出ない状態で茹で上げるのがポイントです。
煮干しは、塩気を少し感じる程度の湯で沸騰させずに茹でると、旨味が溶け出しにくくなります。
煮干しは鮮度が良い状態で干しているので、このように戻すと、鮮度が良いままで旨味を凝縮させることができます。
煮干しでだしを取る時は、煮干しの旨味を湯に移しますが、ここでは煮干しを柔らかくしつつ、旨味を内部にとどめるように茹でます。

上の写真のように、煮干しから少し泡が出できたくらいが3分です。
これくらいで煮干しは引き上げます。

【工程2】
そしてザルに上げ、水気を切ります。

【工程3】
次にフライパンを熱し、焼き海苔(1枚)をのせ、たまに返しながら1分ほど焼きます。
この工程には海苔の風味を良くする目的がありますが、湿気った海苔をパリッとさせる方法としてもおすすめだそうです。

そして焼き上がった海苔をポリ袋に入れ、手で揉んで細かく砕きます。
この工程は、手のひらを合わせて拝むように揉むので「拝み揉み」というそうです。
焼き海苔はあらかじめさっと焼き、細かく砕いて使います。
このひと手間をかけると、海苔の風味が増します。

【工程4】
最後にご飯(適量)を茶碗に盛り、砕いた焼き海苔(適量)を散らします。
そしてその上に水気を切った煮干し(適量)をのせ、再び焼き海苔(適量)を散らし、醤油(適量)を回しかけたら完成です。

煮干しの旨味が凝縮した、体に良さそうなご飯のお供ができます。
煮干しは丸ごと3分茹でるだけで、柔らかく食べやすくなります。
頭や腹わたのほろ苦さも、海苔や醤油の風味とよく合います。大人の味がするシブイお料理です。
お酒のシメにモッテコイですよ。
ところで北山さんと言えば、お酒に合うアジのお料理がとても人気があります。
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