
わずか5秒で終わる、アジの下処理の方法をご紹介します。
日本料理の名店「割烹智映」の店主、北山智映さんがすすめる、アジの内臓の簡単な取り方です。
包丁は一切使いません。手だけで簡単に済む上に、料理初心者でも失敗しません。
この方法だったら、忙しい時でもストレスフリーですよ。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」魚の女神のレシピ 2018年4月26日放映)
アジの下処理の方法

アジの下処理の手順です。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
アジ | 適量 |
- アジのエラの中に指を入れ、喉元の付け根を切り離す。
- 切り離した部分からお腹の方に指を突っ込み、そのまま指を手前にぐっと引く。(2工程とも下の写真参照)
写真をもとに手順を説明します。
アジの下処理を写真で解説

【工程1】
まずアジのエラの中に指を入れ、喉元の付け根を切り離します。
喉元の付け根というのは、上の写真で右手で掴んでいる部分が、アジの頭にくっついているちょうど境目のところです。

喉元の付け根を切り離すと、このようになります。

次に切り離した部分からお腹の方に指を突っ込みます。

そしてそのまま指を手前にぐっと引きます。そうすると、エラと一緒に内臓が取れます。

こうすると、包丁を使わずにアジの内臓がきれいに取れます。

内臓を取ったら、アジの血合いを指でこすって流水で洗います。
血合いというのは、骨のまわり付いた赤黒く固まった部分のことです。
きれいに取っておくと、臭みが取れます。

そしてアジの水気をキッチンペーパーなどでしっかり拭き取ります。
これでアジの下処理はおわりです。
ちなみにこの下処理は、ゼイゴ(尾の付け根近くにある硬いウロコ)は取りませんので、気になる方はそぎ取ってください。
アジのおすすめレシピ
ところでこの方法で下処理したアジは、そのままシンプルに塩焼きにしてもいいですし、煮物や揚げ物にすることもできます。
最後に調理の一例として、アジのおすすめレシピを2品ご紹介します。
どちらも北山さんのお料理で、今回ご紹介した下処理をしたアジで作れます。
アジの焼き漬け

「アジの焼き漬け」
まずご紹介するのは、日本酒のつまみにぴったりのアジの簡単料理です。
アジを焼いて酢醤油に漬け込んだシンプルなお料理で、北山さんのお店の人気メニューを家庭用にアレンジしたレシピになっています。
グリルは使わず、フライパンにクッキングシートを敷いて焼くので、片付けもラクチンです。
アジの優しい旨味が引き立つ上品な味わいのお料理で、日本酒を飲みながら、じっくり味わうのがおすすめです。
詳しいレシピは上のリンク先をご覧ください。
アジの南蛮漬け

「アジの南蛮漬け」
この南蛮漬けのたれは、醤油を一切使いません。
使用する調味料は、酢とみりんだけ。
これらを1:1の割合で混ぜるだけで、たれが完成します。
ごく普通の醤油を使った南蛮だれも美味しいものですが、醤油をまったく使わないのも新鮮でいいですよ。
醤油の強い旨味に邪魔されることなく、アジの優しい風味が堪能できます。
魚好きにおすすめの日本酒によく合う一品です。
以上2品はどちらも、酒の肴にぴったりの通好みの味わい深いお料理です。
最後にアジではなく「サンマやイワシの内臓を瞬時に取る方法」をご紹介します。
リンク先で解説している内臓の取り方は、手をほとんど汚さずに済みます。
頭とお腹の2か所に切り込みを入れ、頭を引っ張るだけで、一瞬のうちにきれいに取れますよ。