刺身の美味しい食べ方。和食のプロのお薦めは、洗う&酒と塩を振る。

刺身の美味しい食べ方

和食のプロがすすめる、刺身の美味しい食べ方をご紹介します。

日本料理の名店「割烹智映」の店主・北山智映さんが考案した、スーパーの刺身を簡単に美味しくする方法です。

刺身を買ったら、まず流水でさっと洗います。
このひと手間をかけるだけで、刺身の臭みがすっきり取れます。
この段階ですでに、そのままよりもずっと美味しいです。

さらに刺身をグレードアップさせたい場合は、日本酒と塩を揉み込みます。
そうすると、旨味がぐっと引き立ち、刺身の質が一気に数ランク上がります。

ちなみにこの方法は、マグロやブリやサーモンなどどんな魚にも使えますが、イカとカニだけは水っぽくなるのでおすすめ出来ないそうです。

(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」 2018年2月1日、テレビ朝日「家事ヤロウ」2019年8月8日放映)

刺身の美味しい食べ方

刺身を美味しくする方法

刺身をほんのひと手間で美味しくする手順です。

全工程は、後ほど写真をもとに説明します。

材料

調理時間3分
刺身 10枚くらい
日本酒 小さじ1
ふたつまみ

作り方

  1. 刺身をボールに入れ、流水でさっと洗い、ザルに上げる。
    キッチンペーパーで余分な水気をしっかり取る。
  2. 1をボールに入れ、日本酒と塩をまぶし、軽く揉む。
    キッチンペーパーで余分な水分を取ったらできあがり。

写真をもとにレシピを説明します。

スーパーの刺身

用意するお刺身は、スーパーなどで売られている安いパック入りでOKです。


刺身を洗う

【工程1】
まず、刺身(10枚くらい)をボールに入れ、流水でさっと洗います。

刺し身を洗う理由

刺身をさっと洗うと、時間の経過とともに出てきた臭みやぬめりを取り除けます。

魚の生臭さの原因は「トリメチルアミン」と呼ばれる成分です。
この成分は、水に溶けやすいので、水で洗うと臭いが取れます。


刺身の水気を取る

そして、ザルに上げ、キッチンペーパーで余分な水気をしっかり取ります。

ちなみに、この刺身を洗って水気を取る作業は、食べる直前ではなく、買ってきたらすぐに済ませると効果的だそうです。

この段階ですでに臭みがきれいに取れて、買ってきたままの刺身よりもずっと美味しいので、このまま食べてもOKです。
面倒な場合は、この先の工程を省いてください。

ただ、この後のひと手間をかけると、刺身の質が瞬時に数段アップします。


刺身に日本酒と塩をまぶす

【工程2】
さらに刺身を美味しくしたい場合は、水洗いして水気を取った刺身をボールに入れ、日本酒(小さじ1)と塩(ふたつまみ)をまぶし、軽く揉みます。

日本酒と塩をまぶす理由

刺身を日本酒と塩で揉むと、塩で旨味が引き立ち、酒で味が丸くなります。

酒に含まれる「カルボニル」という成分は、魚の臭みの原因「トリメチルアミン」を抑えることができます。

ちなみに、北山さんは、刺身に酒と塩を振ることについて「これが1番、魚の存在感が出る」とおっしゃっていました。


日本酒と塩をまぶした刺身をキッチンペーパーで拭く

そして、再びキッチンペーパーで余分な水分を取ったら完成です。


刺し身の美味しい食べ方

この方法で下処理・下ごしらえした刺身は、まったく臭みがありません。
上品な旨味があり、とても美味しいです。

ちなみに、日本酒や塩の味は、言われないと分からない程度にしか残りません。
刺身のクオリティーが数段上がりますよ。

冒頭でもお伝えした通り、この調理法はマグロやブリやサーモンなどいろいろな魚に使えますが、イカとカニはもともと水気が多く、水っぽくなってしまうため、おすすめできないとのことです。


ところで、当サイトでは、北山さんが考案した「刺身の美味しい食べ方」をもう1パターン紹介しています。
刺身を15分ほど味噌漬けにすると、旨味が凝縮して風味が増します。
また違った美味しさが楽しめますよ。
リンク先も合わせてご覧ください。

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