
日本酒のつまみにぴったりのアジの簡単レシピをご紹介します。
日本料理の名店「割烹智映」の店主、北山智映さんが考案した「アジの焼き漬け」です。
アジを焼いて酢醤油に漬け込んだシンプルなお料理で、同店のコースの人気メニューを家庭用にアレンジしたレシピになっています。
調理には包丁もグリルも使いません。
面倒なアジの下処理は、手を使って5秒で完了します。
またグリルの代わりにフライパンで焼くので、片付けもラクチンです。
アジの優しい旨味が引き立つ上品な味わいのお料理で、日本酒を飲みながら、じっくり味わうのがおすすめです。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」魚の女神のレシピ 2018年4月26日放映)
アジの焼き漬けの作り方

「アジの焼き漬け」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
アジ | 2尾 |
酢 | 適量 |
醤油 | 酢と同量 |
- アジはエラと内臓を手で取り、骨のまわりの血合いをさっと洗い、水気をしっかり拭き取る。(下処理の仕方は下の写真を参考にしてください。)
- フライパンにクッキングシートを敷き、アジの両面を7分ずつ焼く。
- 醤油と酢を1:1でバットに入れ、酢醤油を作る。
焼き立てのアツアツのアジを入れ、両面を3分ずつ浸す。 - 酢醤油を切ってラップをし、冷蔵庫で10分寝かせたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
アジの焼き漬けの作り方

【工程1】
最初にアジの下処理をします。
まずアジ(2尾)のエラの中に指を入れ、喉元の付け根を切り離します。
喉元の付け根というのは、上の写真で右手で掴んでいる部分が、アジの頭にくっついているちょうど境目のところです。

喉元の付け根を切り離すと、このようになります。

次に切り離した部分からお腹の方に指を突っ込みます。

そしてそのまま指を手前にぐっと引きます。そうすると、エラと一緒に内臓が取れます。

こうすると、包丁を使わずにわずか5秒で、アジの内臓がきれいに取れます。
北山さんのおすすめのアジの内臓の取り方です。
ちなみにサンマやイワシの内臓を瞬時に取りたい時は、情報元のテレビ番組「得する人損する人」で以前話題になった「手をほぼ汚さずに内臓を取る方法」もありますので、合わせてご覧ください。

内臓を取ったら、アジの血合いを指でこすって流水で洗います。
血合いというのは、骨のまわり付いた赤黒く固まった部分のことです。

そしてアジの水気をキッチンペーパーなどでしっかり拭き取ります。
これでアジの下処理はおわりです。
ちなみにこの下処理は、ゼイゴ(尾の付け根近くにある硬いウロコ)は取りませんので、気になる方はそぎ取ってください。

【工程2】
次にフライパンにクッキングシートを敷き、アジの両面を7分ずつ焼きます。クッキングシートの上に油は引きません。
ちなみにここで冷たい状態のフライパンにアジをのせて火にかけたり、弱火で焼き始めたりすると、アジの皮が剥がれやすくなります。
ですので、クッキングシートを敷いてアツアツになるまで温めてから、アジを並べるのがおすすめです。
アジは魚焼きグリルではなく、フライパンとクッキングシートを使って焼きます。
グリルを使わないので、後片付けがぐっとラクになります。
クッキングシートとフライパンを使って焼く方法は、アジだけでなく、サンマや鮭といった他の魚にも使えます。
サンマは焼いている間に煙が出たり脂が飛び散ったりしてグリルがけっこう汚れますが、クッキングシートとフライパンだったらラクチンです。「クッキングシートを使ったサンマの焼き方」も合わせてご覧ください。
ただクッキングシートは、商品によってフライパンで使用できないものもありますので、注意してください。

【工程3】
続いて酢醤油を作ります。
醤油と酢を1:1の割合でバットに入れたら完成です。
ちなみに酢醤油の量は、アジを入れた時に片面だけが浸るくらいで良いようです。上の写真は、醤油と酢をそれぞれ100mlずつ使っています。
そして焼きあがったアツアツのアジを酢醤油に入れ、両面を3分ずつ浸します。

【工程4】
最後に酢醤油をバットから出してラップをし、冷蔵庫で10分寝かせたら完成です。

このお料理は、だれにでもラクに作れるような「大雑把な」レシピになっています。
アジの内臓はエラと一緒に手でむしり取ってしまうので包丁を使いませんし、味付けは2種類の調味料を同量ずつ合わせるだけです。
でもお味の方は、そんなざっくりとした作り方をまったく感じさせません。
アジの柔らかな旨味や甘みが堪能できる、とても上品な味に仕上がります。口当たりはしっとりとしています。
日本酒をちょびりちょびり飲みながら、味を楽しむのがおすすめです。
ところで当サイトでは、北山さんのアジのレシピをあともう1品紹介しています。
「アジの南蛮漬け」です。
この南蛮漬けも日本酒にぴったりです。
同じアジ料理ですが、今回ご紹介した焼き漬けとまったく違った味付けです。どちらも通好みの味がしますよ。