
たったの30分でできる梅ジュースのレシピをご紹介します。
梅ジュースの達人、中村つきみさんが考案した「レンチン梅ジュース」です。
ごく一般的な梅ジュースは、青梅を氷砂糖で1ヶ月ほど漬け込みますが、この梅ジュースは、完熟梅を使い、レンジでチンするだけで完成します。
また、砂糖を使わずに梅エキスが抽出できるので、あとで甘さを自由に調節できるという良さもあります。
蒸し暑い季節にぴったりの爽やかなジュースが、あっと言う間にできますよ。
梅ジュースを作ったあとに残った梅で作る、超簡単な梅干しのレシピも合わせてお伝えします。
(レシピ情報元:NHK「あさイチ」2018年6月19日放映)
梅ジュースのレンジレシピ

「レンチン梅ジュース」のレシピです。
完熟梅を200g使うと、梅ジュースのエキスが80mlくらい取れます。
80mlの梅エキスを水などで薄めると、1リットルの梅ジュースが作れます。
材料
黄色い完熟梅 | 200g(6〜8個) |
作り方
- 梅を優しく洗い、つまようじでヘタを取り、水気をしっかり切る。
- 1を耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジ(1000W)で1分加熱する。(600wの場合は1分40秒。)
- 2のラップを少しあけて、梅のエキスを他の容器に移す。
再びラップをして、1000wで1分を目安に合計5〜6回レンジで加熱し、その都度エキスを他の容器に移す。 - 梅エキスをクッキングペーパーで濾したらできあがり。
残った梅は「なんちゃって梅干し」に加工できる。(作り方は後述。)
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず、完熟梅(200g)を優しく洗います。
この梅ジュースは、青梅ではなく、黄色い完熟梅を使います。
中村さんによるとこのジュースは、青梅を使うとエグミが出てあまり美味しくできないそうです。

次に、つまようじで梅のヘタを取り、水気をしっかり切ります。
梅のヘタは実のくぼんだところにあって取りづらいのですが、つまようじや竹串の先をヘタと実の境目に軽く押し込むと、すっと簡単に取れます。

続いて、梅を耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジ(1000W)で1分加熱します。
ちなみに、600wの加熱時間は1分40秒です。
ここで大事なポイントは、ラップをぴったりすることだそうです。
食品をレンジにかける時は、ふんわりとラップをかぶせることが多いですけど、隙間が空いていると、せっかくの梅エキスが蒸発してしまうので、敢えてラップを容器にしっかり密着させます。

レンジで加熱すると、梅からエキスが出てきます。

梅からエキスが出たら、ラップの隙間をあけて、エキスを他の容器に移します。

最初に取れる梅エキスは大さじ2くらいですが、何回かレンジにかけると量が増えてきます。

続いて、これまでの作業を5〜6回繰り返します。
梅が入った容器に再びラップをして、1000wで1分を目安にレンジでチンし、梅のエキスを他の容器に移します。
この一連の作業を5〜6回繰り返します。
ちなみに、2回目以降の加熱では、梅から泡が出て吹きこぼれやすいので、レンジの中を見ながら、吹きこぼれそうになったらレンジを止めるといいです。

すべての梅の皮が破れ、梅のエキスが出なくなったらレンジでの加熱はお終いです。

【工程4】
最後に、梅エキスをクッキングペーパーで濾したら完成です。
完熟梅200gで、梅エキスが80mlくらい(梅ジュース1リットル分)取れます。
ちなみに、上のレシピの分量は、梅200g分になっていますが、同じような要領で、1Kg分の梅のジュースを一度に取ることもできます。
ワット数は600〜1000wの間で、加熱時間は1〜4分を目安に、吹きこぼれないようにこまめにチェックしながら、梅エキスが完全に出切るまでチンするといいですよ。
ジュース作りで残った梅は「なんちゃって梅干し」に活用できます。
作り方は後述します。

完熟梅の美味しさがぎゅっと詰まった梅エキスが、あっと言う間に完成します。
この梅エキスは、砂糖がまったく入っていないので、そのままでは酸っぱいですけど、好みの甘さに調節して飲めます。
完熟梅で作れるので、スーパーで値が落ちた梅でもできますし、少量から作れるので、ご自宅で梅を栽培している方にもぴったりだと思います。
次に、中村さんがすすめる「レンチン梅ジュース」の飲み方をご紹介します。
レンチン梅ジュースの飲み方

「レンチン梅ジュース」のおすすめの飲み方です。
材料
レンチン梅ジュース※ | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
水 | 150ml |
※冒頭で紹介したレシピで作ったジュース。
作り方
- 水に砂糖を溶かす。(砂糖の量は好みで調整すると良い。)
- 1にレンチン梅ジュースを混ぜ、好みで氷を加えたらできあがり。
すっきりとした甘さのごくごく飲める梅ジュースができます。
蒸し暑い季節によく合う、爽やかで優しい味わいの一品です。
中村さんによると「レンチン梅ジュース」に焼酎と砂糖を混ぜても美味しいとのこと。
ドライな大人の梅酒ができるそうです。
最後に、「レンチン梅ジュース」の残った梅で作る、梅干しの超簡単レシピをご紹介します。
なんちゃって梅干しのレシピ

中村さんが考案した「なんちゃって梅干し」のレシピです。
材料
「レンチン梅ジュース」の残った梅※ | 50g |
塩 | 5g |
赤じそふりかけ | 小さじ1/2 |
※冒頭で紹介した「レンチン梅ジュース」で残った梅を使用。
作り方
- レンチン梅ジュースで残った梅の種を取り、軽く潰す。
- 1に塩と赤じそふりかけを混ぜ、ラップをして数時間〜半日置いて味を馴染ませたらできあがり。
塩気はお好みで調整すると良いようです。

ちなみにこの写真は、梅と塩と赤じそふりかけを混ぜた直後に撮影したものです。出来上がりは全体がよく馴染んで、2つ上の写真のようなきれいな赤色になります。
お味の方は本物の梅干しそっくりです。
酸味が優しくてとても食べやすいですよ。