
ごぼう茶(牛蒡茶)のおすすめの作り方と効果をご紹介します。
レシピ考案者は、ダイエットやアンチエイジングに詳しい、人気医師の南雲吉則先生です。
ごぼう茶は、手軽に水溶性食物繊維が摂れるノンカフェインティー。
水溶性食物繊維は便秘の解消や美肌に大変効果があると言われており、ごぼう茶は女性を中心にとても人気があります。
市販のごぼう茶を買うこともできますが、自宅で手作りするのも簡単です。

レンジやオーブンを使った、時短ワザもあります。
出来上がったごぼう茶は、ごぼうの自然な甘みが感じられて美味しいです。
ただ、飲み慣れないと苦手に感じる人もいるかもしれません。
そこで、記事の後半では、ごぼう茶の美味しい飲み方をお伝えします。
加えて、ごぼう茶の茶殻を使った料理のレシピも合わせてご紹介します。
(一部情報元:TBSテレビ「はなまるマーケット」2010年10月18日・日本テレビ「ヒルナンデス」2011年10月26日・テレビ東京「ソレダメ」2019年1月9日 ごぼう茶のレシピ、NHK「あさイチ」2019年7月17日 ごぼう茶のアレンジ&出がらしレシピ)
ごぼう茶の効果・効能

ごぼう茶には、次のような効果・効能があると言われています。
- ダイエット
- 動脈硬化の予防
- 便秘解消
- 腸内環境の改善
- むくみ改善
- 美肌
- アンチエイジング
南雲さんは、健康のために、ごぼう茶を毎日飲むようにすすめています。
南雲さんによると、ごぼう茶を飲むと、ダイエット効果が高まり、血液をサラサラにして動脈硬化を予防してくれるそうです。
また、水溶性の食物繊維が豊富なので、便秘が治り、腸内環境が良くなるので便臭や体臭が消え、肌が美しくなるのだとか。
そのうえ、ごぼうの皮には、最高の若返り物質と言われるポリフェノールがたっぷりと含まれています。

南雲さんは、還暦を過ぎているにもかかわらず、「20歳若く見える」と言われるほど若々しい容姿をお持ちです。
そんな南雲さんに勧められると、何だか説得力があります。
実際に私も飲み続けてみて、とても体に良いと感じています。
特に便通が劇的に良くなるところが気に入っています。
ごぼう茶の作り方

南雲さんがすすめる「ごぼう茶」のレシピです。
レンジやオーブンを使って時短する方法は、後ほど紹介しますので、合わせて参考にしてください。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
ごぼう | 2〜3本 |
- ごぼうをタワシで洗い、泥を落とす。
皮をむかずにピーラーでささがきにする。(水にはさらさない。) - 盆ザルなどに広げ、乾燥するまで1〜2日ほど天日干しする。(レンジを使った乾燥方法は下の文中参照。)
- フライパンで乾煎りし、こげる寸前まで焙煎したらできあがり。
適量を急須に入れ、熱湯を注ぎ、しばらく置いてからいただく。(煮出す方法もある。飲み方は下の文中参照。)
写真をもとにレシピを説明します。

【工程1】
まず、ごぼう(2〜3本)をタワシで洗い、泥を落とします。
そして、皮をむかずにピーラーでささがきにします。(上の写真)
ピーラーが無い場合は包丁を使ってもOKですが、なるべく薄く細く切った方が、あとで乾燥させるのがラクです。
栄養をムダなく摂るために、ごぼうは皮をむかずに使い、水にさらしません。

【工程2】
次に、ごぼうを盆ザルなどの上に広げ、カラカラに乾燥するまで、1〜2日ほど天日干しします。
この工程は、夏場の日差しの強い時期だったら、1日くらいで終わります。
真冬だったら、丸2日くらいかかります。
干している間は、たまにひっくり返すといいです。
レンジを使って時短
天日干しするのが面倒な場合は、レンジを使うこともできます。
手順は次の通り。

(耐熱皿にラップを敷く理由は、皿にごぼうが張り付かないようにするためです。)
まずは2分で様子を見てください。
あまり長時間加熱しすぎると、発火するおそれがあるので、レンジから目を離さないでください。

少ししんなりしています。
ですから、この後にフライパン(もしくはオーブン)できれいに煎って、水分を完全に飛ばしてください。

さて、天日干したごぼうは、写真のようにカラカラに乾燥した状態になります。
上の写真は、1本分の乾燥ごぼう。
直径30センチの盆ザルの上にのっています。

【工程3】
続いて、フライパンで乾煎りし、こげる寸前まで焙煎します。
この工程は、少しずつ小分けにして作業するのがおすすめです。
乾燥して丸まったごぼうをムラ無く焙煎するのは、ちょっと難しいです。
上の写真は、直径26センチのフライパンで、1/2本分のごぼうを煎っています。
1/2本分のごぼうだったら、だいたい20分くらいで煎り終わります。
オーブンを使って時短

手順は、まず、天板にオーブンシートを敷き、その上に乾燥させたごぼう(1/2本分くらい)を広げます。
そして、180度に温めたオーブンで3〜5分焼きます。
あまり焼きすぎると焦げるので、3〜5分を目安に、様子を見ながら焼いてください。

調理時間も、フライパンを使った場合の1/4くらいで済みます。

さて、フライパンで煎る場合は、色ムラが出やすいです。
細かく砕けたごぼうの方が、先に焦げ目が付くので、そんな場合は、面倒でも、煎り上がったごぼうから取り出すといいですよ。

これはフライパンでの煎り上がりです。
しっかり煎らないと緑色のお茶になる
すでにお伝えした通り、ごぼうは焦げる寸前まで煎るのがポイントです。
南雲さんによると、煎り足りないのはNG。
こげる寸前まで十分煎れてないと、お湯を注いだ時に緑色のお茶になってしまいます。
その状態だと、ごぼう茶の効果はないそうです。
ごぼうを焦げる寸前までしっかり煎ると、ごぼう茶の効果が得られます。
ごぼう茶の効果は、冒頭でお伝えした通り、ダイエットや便秘解消などいろいろあります。
ごぼう茶の保存方法・保存期間

ただ夏季は、念のため、冷蔵保存するのがおすすめです。
ごぼう茶の飲み方

ごぼう茶は、緑茶のように急須(もしくはポット)に入れて作ることもできますし、煮出すこともできます。
急須で作る場合は、ごぼう茶を急須に入れ、熱湯を注ぎ、しばらく置いてからいただきます。

使用するごぼう茶の量はお好みですが、大さじ1(1〜1.5gくらい)がおすすめです。
これは、「市販されているごぼう茶」のティーバック1袋分に相当します。
ちなみに、市販のごぼう茶は、細かく砕いてありますが、今回紹介した手作りのごぼう茶は、そのまま湯を注いでも、ちゃんと抽出できます。
お湯は、200mlくらいを目安に注いでください。

湯を注いで蒸らす時間はお好みですが、1〜3分くらいで様子を見るといいですよ。
ごぼう茶の煮出し方
また、ごぼう茶は、お好みで煮出すこともできます。

煮出す場合は、大さじ1(1.5gくらい)を2リットルくらいの湯で好みの濃さになるまで煮出すと良いそうです。
ごぼう茶をあらかじめお茶パックに入れて煮出してもいいですし、あとで濾してもOKです。
私はこれよりも少し濃い目が好みなので、大さじ1を1リットルの湯で5分くらい煮出しています。

できあがったごぼう茶は、ごぼう本来の自然な甘みが感じられて、なかなかいいものです。
ちょっと手間はかかりますけど、ごぼうなんて大した値段ではありませんし、何よりも出来上がったお茶は美味しいです。
また、ダイエットをはじめ健康や美容などの効果があるところも魅力です。
ぜひ飲んでみてください。
ちなみに、ごぼう茶を自分で作るのが面倒な場合は、レシピ考案者の南雲先生が監修した市販の「ごぼう茶」がおすすめです。
1gずつティーバックになっていますし、水出しもできるので便利ですよ。
ごぼう茶の活用レシピ
最後に、ごぼう茶やごぼう茶の茶殻を使ったレシピをご紹介します。
ごぼう茶のアレンジレシピ

リンク先では、ごぼう茶が苦手でも美味しく飲めるレシピを2品お伝えしています。
1品めは、人気医師の南雲吉則さんが考案した「デトックス味噌汁」です。
だし汁の代わりにごぼう茶を使った味噌汁で、きのこをたっぷり加えて整腸作用を高めているのが特徴。
便秘解消におすすめのお料理です。
2品めは、ティー&フードコーディネーターの須永恵子さんが考案した「ジンジャーごぼう茶」。
ごぼう茶に、生姜の風味とはちみつの甘みをプラスして飲みやすくします。
爽やかな味わいになるので、ごぼう茶が飲みたいけど味が少し苦手という方に是非試していただきたいレシピです。
ごぼう茶の出がらしレシピ

ごぼう茶を淹れたあとに残った茶殻(出がらし)。
そのまま捨ててしまいがちですが、出がらしとは言え、ごぼうの味がまだ残っているので、料理に入れて食べることもできます。
リンク先では、ごぼう茶の出がらしを使った「きんぴらごぼう」と「ふりかけ」のレシピ、そして、茶殻を冷凍・冷蔵保存する方法をお伝えしています。